退職後の信吾 17
清水景允
3 トリチウム(三重水素)の恐ろしさ。
トリチウムは水素の放射性同位元素である。
水素は原子核の中に陽子(プラスの電気をもった素粒子)が一個あり、その原子核の周りを一個の電子(マイナスの電気をもった素粒子)が回っている。この水素は、宇宙を含めた自然界で最小の元素である。時たま自然界では、その水素の原子核の中に電気的に中性(プラスでもないマイナスでもない)である中性子が一個入り込んで、少し質量が重くなる重水素という元素が出来ることがある。
稀にもう一個、原子核の中に中性子が入り込んで、中性子が二個になることがある。それがトリチウム(三重水素)なのである。このトリチウムは自然界で出来るのは極稀で、一部の科学者の間では研究されていたが、一般的には知られていない元素であった。
しかし、このトリチウムと言う水素の同位体が近年注目され出した。それは、原子炉の中で大量に出来るからである。
その出来る過程は至ってシンプルで、原子炉の中で原子が核分裂するとき熱を発生するが、その熱を冷やさなければならない。その時、大量の冷却水を使用しなければならない。その冷却水はH2Oであるから、原子炉内で核分裂する際に出現する大量の中性子がH2Oの水素の原子核の中に入り込んで、水の一部がトリチウム水となるのである。さらに、厄介なことに、このトリチウム水を冷却水の中から、今の科学技術では、絶対に取り除くことができないのである。従って、原子力発電所の在るところではトリチウム水が普通の水と混ざって垂れ流されているのである。
このことは、近年科学者の間で注目され出した。
まず、トリチウムは水素の同位元素(地球上では化学的に水素と同じ働きする物質)である。そして、放射性物質である。つまりトリチウムは弱いβ線を出しながらβ崩壊をし、12.3年掛ってヘリウムに換わって行くのである。
では、なぜ、このトリチウムが恐ろしいのか・・・。
先に述べたように、このトリチウムは水素の放射性同位元素であるから、化学的には水素と全く同じ働きをする。
この地球上に住む生物の身体は炭素、水素、酸素その他若干の元素から成り立っている。特に水素、酸素の割合は他の元素と比較して非常に多い割合で構成されている。この地球上で生きている生物の身体を構成している水素の一部がトリチウムに置き換わってしまうのである。
清水景允
3 トリチウム(三重水素)の恐ろしさ。
トリチウムは水素の放射性同位元素である。
水素は原子核の中に陽子(プラスの電気をもった素粒子)が一個あり、その原子核の周りを一個の電子(マイナスの電気をもった素粒子)が回っている。この水素は、宇宙を含めた自然界で最小の元素である。時たま自然界では、その水素の原子核の中に電気的に中性(プラスでもないマイナスでもない)である中性子が一個入り込んで、少し質量が重くなる重水素という元素が出来ることがある。
稀にもう一個、原子核の中に中性子が入り込んで、中性子が二個になることがある。それがトリチウム(三重水素)なのである。このトリチウムは自然界で出来るのは極稀で、一部の科学者の間では研究されていたが、一般的には知られていない元素であった。
しかし、このトリチウムと言う水素の同位体が近年注目され出した。それは、原子炉の中で大量に出来るからである。
その出来る過程は至ってシンプルで、原子炉の中で原子が核分裂するとき熱を発生するが、その熱を冷やさなければならない。その時、大量の冷却水を使用しなければならない。その冷却水はH2Oであるから、原子炉内で核分裂する際に出現する大量の中性子がH2Oの水素の原子核の中に入り込んで、水の一部がトリチウム水となるのである。さらに、厄介なことに、このトリチウム水を冷却水の中から、今の科学技術では、絶対に取り除くことができないのである。従って、原子力発電所の在るところではトリチウム水が普通の水と混ざって垂れ流されているのである。
このことは、近年科学者の間で注目され出した。
まず、トリチウムは水素の同位元素(地球上では化学的に水素と同じ働きする物質)である。そして、放射性物質である。つまりトリチウムは弱いβ線を出しながらβ崩壊をし、12.3年掛ってヘリウムに換わって行くのである。
では、なぜ、このトリチウムが恐ろしいのか・・・。
先に述べたように、このトリチウムは水素の放射性同位元素であるから、化学的には水素と全く同じ働きをする。
この地球上に住む生物の身体は炭素、水素、酸素その他若干の元素から成り立っている。特に水素、酸素の割合は他の元素と比較して非常に多い割合で構成されている。この地球上で生きている生物の身体を構成している水素の一部がトリチウムに置き換わってしまうのである。