うだるような暑さが続く中、外は朝っぱらから元気な蝉の声が聞こえる。
夏は大嫌いだが、夏の朝はなんとなく好き。
小学生の頃、朝のラジオ体操の後は集まった友達と小さな冒険に向かう。
街中の公園にカブトムシやクワガタが居るはずも無いのだが、居てくれたらいいなという願いを込めて4,5人で向かう先は神野公園 の山。
1時間ほどぶらぶらしてクワガタはやっぱり居ないということを確認する、というなかばルーチンワークと化した日課がなぜか楽しかった。
たぶんクワガタが居るとか居ないとかは僕等の中ではどうでもいいことだったんだろう。午後の遊びの約束をして家に帰ると、「朝から何してたの?遅かったね」と小言をいう母親と朝御飯が用意されていたのもまた日課。
季節には「匂い」というものがあると思う。
香りの部分もあるのだが、ここでいう「匂い」は雰囲気というべきか言葉で説明しずらい匂い。
その匂いは風の具合だったり、日の光の具合だったり、金木犀の香りだったり。
突然ふと「あ、なんかこの感じ懐かしい」という感情が湧き上がってくることがある。
それは中学生の時を思い出すこともあれば、比較的最近の大学入学した当初だったりすることもある。
小学校の夏休みは長かった。長いと感じた。いや夏休みに限らず1年というものが長かった。
きっとアホみたいにその日暮らしで明日のことなんて考えずにいたからだろう。予定というものがあるとその日までのカウントダウンが始まり、気分的に時間は早く進み始める。
夏の午前中はそんな小学生の夏休みを思い出させてくれる匂いがあるから好き。しみたんでした。枕で終わってしまった。。。。