大井宿と日本大正村を巡る恵那の旅
9月19日、会社の同僚と二人で、岐阜県の恵那・明智方面へ日帰り旅行に出かけました。
今回の一番の目的は、明知鉄道の「きのこ列車」。列車に揺られながら秋の味覚を楽しめる、人気のイベント列車です。
私は大曽根駅から中央本線に乗り、名古屋駅から乗車した同僚と車内で合流。午前10時ごろ、JR恵那駅に到着しました。
【写真:JR恵那駅】
中山道の宿場町・大井宿を散策
きのこ列車の出発までは時間があったため、恵那駅から歩いて中山道の大井宿を散策しました。
大井宿は、江戸時代に中山道の宿場町として栄えた場所です。現在の町並みの中にも旧家や史跡が残り、歩いていると往時の面影を感じられます。
阿木川に架かる大井橋には、歌川広重が描いた大井宿の絵が飾られていました。橋から眺める川と周囲の山々も美しく、水の流れる音を聞きながら、しばらく景色を楽しみました。
【写真:大井橋から眺めた阿木川】
【写真:大井橋に飾られた大井宿の絵】
明治天皇大井行在所を見学
散策の途中で、「明治天皇大井行在所」に立ち寄りました。
案内の方によると、明治天皇が巡幸された際、大井宿では本陣が村役場として使われていたため、伊藤家と隣の旅籠を利用して宿泊場所が整えられたそうです。安全面などを考慮し、十畳以上の部屋が続く建物を準備するよう求められたという説明も聞きました。
建物の中には、畳敷きの立派な部屋が続いています。欄間や襖、床の間にも風格があり、「行在所」と書かれた古い看板や明治天皇の肖像、当時の資料も大切に残されていました。
説明を聞きながら見学したことで、明治時代の出来事をより身近に感じることができました。予定外の立ち寄りでしたが、とても興味深い時間になりました。
【写真:明治天皇大井行在所の和室】
【写真:「行在所」と書かれた看板】
【写真:明治天皇の肖像と資料】
いよいよ明知鉄道の「きのこ列車」へ
大井宿の散策を終えて恵那駅へ戻り、いよいよ明知鉄道のきのこ列車に乗車します。
ホームでは、黒と赤を基調にした「VIVANT」のラッピング車両も目を引きました。ローカル線の駅に印象的な車両が停まっている光景は、鉄道旅行らしい楽しさがあります。
【写真:明知鉄道のVIVANTラッピング車両】
車内の席には花柄のテーブルクロスが掛けられ、「明知鉄道きのこ列車」と書かれたお品書きが用意されていました。列車が走り出す前から、どのような料理が出てくるのか期待が高まります。
【写真:車内のテーブルとお品書き】
料理には、きのこの天ぷらや煮物などが色鮮やかに盛り付けられていました。珍しい老茸など、普段はなかなか口にする機会のないきのこも味わうことができました。
中でも印象に残ったのが土瓶蒸しです。松茸をはじめ、海老しんじょ、銀杏、三つ葉、里芋などが入り、ふたを開けると豊かな香りが広がりました。
【写真:きのこ料理が並んだお弁当】
【写真:松茸などが入った土瓶蒸し】
車窓から山里の風景を眺め、列車の揺れを感じながら味わう料理は格別です。友人と話をしながら、ゆっくりと秋の味覚を楽しみました。
移動時間そのものが旅の目的になる、思い出に残る列車でした。
明智では日本大正村を散策
明智駅に到着したあとは、日本大正村を散策しました。
大正村資料館では、全国各地に伝わる郷土玩具が展示されていました。土や木、竹、紙、布など、身近な材料を使って手作りされた玩具には、それぞれの土地の暮らしや信仰が表れています。
宮崎県の佐土原土人形は、素朴な表情と鮮やかな色づかいが印象的でした。昔のランプや古い本なども並び、大正時代の暮らしに触れることができました。
建物や展示を眺めていると、少し昔へタイムスリップしたような気分になります。大正時代の文化だけでなく、全国各地に受け継がれてきた生活文化を知ることができ、興味深い見学になりました。
【写真:「全国の郷土玩具」の説明展示】
【写真:宮崎県の佐土原土人形】
【写真:昔のランプや古い本】
旅の締めくくりは焼肉とお土産
明智から恵那へ戻ったあとは、焼肉を食べながら旅を振り返りました。歴史ある町を歩き、列車で秋の味覚を楽しみ、大正時代の文化にも触れた、内容の濃い一日でした。
旅のお土産には、明智町の大木菓子舗で作られた「楓もなか」、恵那の「栗かさね」、そして山岡名産の「山岡細寒天」を購入しました。
栗のお菓子は、帰宅後さっそく味わいました。写真を撮る前に食べてしまったものもありましたが、それだけおいしそうだったということです。
山岡細寒天には料理のレシピも付いていました。サラダや寒天寄せ、ところてん、天ぷらなど、いろいろな料理に使えるそうなので、家で試してみるのも楽しみです。
【写真:楓もなかとすやの栗かさね】
【写真:山岡細寒天と付属のレシピ】
秋を存分に楽しんだ一日
今回の旅は、明知鉄道のきのこ列車が中心でしたが、大井宿、明治天皇大井行在所、日本大正村も巡ることができ、想像以上に充実した一日になりました。
恵那・明智は名古屋方面から日帰りで訪れやすく、鉄道の旅、歴史散策、季節の料理を一度に楽しめる場所です。
写真を見返していると、阿木川の流れる音、列車の揺れ、土瓶蒸しの香りまで思い出されます。
よく歩き、よく食べ、よく笑った秋の一日。また季節を変えて、ゆっくり訪れてみたいと思います。














