今回はニトロ化合物についてです。
まず、ピクリン酸です。(トリニトロフェノールともいう)
これは無臭の黄色の結晶です。
苦みがあり毒性があります。
熱湯,アルコール,ジエチルエーテル,ベンゼンに溶けます
金属と作用して爆発性の金属塩を作ります。
ヨウ素や硫黄,ガソリン,アルコールなどと混合したものは摩擦や打撃により激しく爆発することがある。
また、単体でも摩擦や打撃,衝撃などで発火や爆発の危険性があります。
少量に点火したらばい煙を出し燃えます。
急激に熱すると猛烈に爆発する危険性がある。
保存は火気を近づけず、ヨウ素や硫黄などの酸化されやすいものや打撃や衝撃を避け冷暗所に貯蔵します。
乾燥した状態の物は危険性が増してくるので、通常10パーセント程度の水を加えます。
次にトリニトロトルエンです。(TNTといえばわかるひといますかね?マイクラのアレです。)
これは淡黄色の結晶です。水には溶けず熱するとアルコールに溶け、ジエチルエーテルにも溶けます。
ピクリン酸より安定だけど、酸化されやすいものと混在すると、打撃などで爆発する危険性があります。
ピクリン酸と違い金属とは作用しません。
保存は打撃や火気を避けます。
その2つは一旦火が付くと消火が難しいですが、注水して消火するのがよいとされている。
甲種危険物取扱者受験時に私が使っていたテキスト