こんにちわぁ!
今回は第5類危険物の有機過酸化物についてです。
まず、過酸化ベンゾイルです。
これは無味無臭の白色粒状結晶の固体で、水には溶けませんが有機溶剤に溶けます。
強力な酸化作用を有する。
常温では安定ですが、加熱して温度が100℃前後で白煙を発して激しく分解する。
また、加熱,摩擦,衝撃や光で分解し、爆発する危険があります。
濃硫酸や酢酸,アミン類などと接触すると燃焼または爆発の危険性があります。
保存は火気,加熱,摩擦,衝撃,光などを避け、換気の良い冷暗所に容器を密栓して保存します。水や不活液体と混ざると爆発しにくくなるので乾燥した状態にしないようにします。
つぎはメチルエチルケトンパーオキサイドです。エチルメチルケトンパーオキサイドと書いてあったりします。
これは無色透明の油状の液体で、水には溶けないけどジエチルエーテルに溶けます。
市販品はフタル酸ジメチルなどで50~60%に希釈されたものです。
第4類危険物のメチルエチルケトンと過酸化水素が反応して生成したものの総称です。
強い酸化作用を有している。
40℃以上で分解が促進されます。布や鉄さび等との接触により30℃以下でも分解するし、直射日光で分解し発火します。
また、分解を促す酸や塩基や還元剤と接触したら爆発の危険性があります。
引火すると激しく燃えるうえ、腐食性があり触れると皮膚をおかします。
保存は冷暗所にします。そして通気性のあるふたを使い密栓しないようにします。
最後は過酢酸です。
これは強い刺激臭のある無色の液体で、水,アルコール,ジエチルエーテル,硫酸によく溶けます。
市販品は不揮発性溶媒の40%溶液です。
強い酸化作用、助燃作用があります。
110℃に加熱すると発火、爆発します。また、直射日光で分解し爆発する危険もある。
アルミニウムなどの多くの金属をおかし、皮膚や粘膜には激しい刺激作用があります。
保存は火気を避け、換気良好な冷暗所に可燃物と隔離して貯蔵します。
これらは大量の水または泡などにより消火します。