正月早々能登半島で大震災が発生してからすでに3ヶ月経ちました。
復興は遅々として進んでいないように思えて、気がかりです。
ふり返れば枚方市も2018年6月18日震度6弱の地震に見舞われました。
その際に市の地震対策を調べたのですが、
今回の能登地震を契機に再び枚方市の地震対策を調べてみました。
能登半島の地震でもトイレ不足が深刻な事態を生んでいます。
国際的にはスフィア基準(※)というものが策定され、
特にトイレ、キッチン、ベッドの整備を求めています。
(トイレについては、20人につき最低1つ設置、男女比は1:3が必要とされている)
(※スフィア基準:災害や紛争の被災者に対する人道支援活動のために策定された、
「人道憲章と人道対応に関する国際的な最低基準」の通称)
ところが、以前に調べた枚方市の防災関連資料では、
生駒断層系地震が発生した時の枚方市民避難者数は約47,000人と想定し、
簡易トイレは100人に1基として470基 を準備するとしていました。
今回改めて防災対策資料を探します
と2007年大阪府作成の「地震被害想定」という資料を発見。
その中の市町村別・断層地帯別被害想定表で
枚方市は「生駒断層帯地震」での罹災者(推定)は161,420人。
「その内避難所生活者が46,812人
と記載されていました。
枚方市の想定避難者47,000人はこの数字を採用したもののようです。
そして、2021年作成の避難所の備品備蓄状況では、
50カ所の小学校避難所に簡易トイレ5基ずつ合計250基、
その他の防災倉庫に761基+8基の合計1,019基
の備蓄にとどまっています。
スフィア基準に沿わせるならば、
避難者男女同数として男性23,406÷20=1,170基、
女性23,406÷20x3=3,510基、
合計4,680基が必要です。
市へは、この実態で災害時にどう対処する計画なのか、とっても不安です・・