今回は枚方市に住む高齢者の方から寄せられた、投稿第8稿です。

 

 

「年寄り二人暮らし」⑧

 

年寄り二人での生活

 団地の1階に住んでいるのでささやかな庭があり、冬にはヒヨドリやメジロが次々と現れ、メダカの鉢や蓮の鉢で水浴びをしに来る。

みかんを切ったものやパンくずをベランダに置くと次々とやって来る。

それは楽しいにぎやかな毎日だ。

夫が入院していた冬、めずらしく、それはそれは美しい鳥が一日5回やってくるようになった。彼はパンのみを食べ、水を飲みどこかに飛んでいくが、しばらくすると又やって来てパンを食べる。

それもヒヨドリが食べ散らしたやつも綺麗に食べ「

あんたはいい子やな~」と私は言っている。

足が細くて綺麗なピンク。スズメよりは大きくおなかがフックラと丸く白い。

何という鳥か調べると「シロハラ」のようだ。

冬鳥で夏には北に飛び立つとあり、たった一羽で毎日来てくれるので「シロちゃん」と名付けた。

その内にパン・水飲みの後、小さなローズマリーの木の中に身を潜め動かず、時間が来ると出てきてパン・水の後に木の中に。

夜はどこかに寝に行くのか姿がない。

ヘルパーさんや看護師さんたちも鳥たちを眺め楽しんだ。

シロちゃんは3月になると別れを告げる如く、いつもは止まらないお隣との間の塀に乗り、ピョンピョンと塀の上を移動し飛んで行った。

珍しいなーと思ったら次の日もその塀に乗り同じことをして飛んで行った。

それ以来姿を現さなくなった。

今年は帰って来るかなーと心待ちにしていたが現れず、メジロやヒヨドリ、野バトが私たちを楽しませてくれた。

今は庭にはめだか、家の中にはきれいな魚のベタがいる。

 

 春にはシルバー人材センターの方が、庭の草刈り、木の手入れをして下さりすっきりした。

夫も少し庭に出られるようになり、百姓魂に火が付いたのか、整地をし娘に手伝ってもらいながら何かを植えるための準備をしている。

毎日庭に出てメダカに餌をやり蓮の芽が出てきたと楽しみを増やしている。

 

 

私の腎臓

 

私の方は手術後、手や足の痺れ・痛みは全く良くならず、現状維持のためにリハビリを続けている。

昨年2021年夏ごろには、足にむくみがあり、内科で血液検査を受けると「腎臓の数値が良くない」と言われた。

 

私の自慢は「血液検査はいいね!」と言われていたのだが、ピンときたことがある。

「先生、痛み止めじゃないですか?痛み止めは4年位続けています」。

先生も「次に、整形へ行ったらそれを言ってください」

と言われ利尿剤をいただいた。

整形では「薬を変えましょね」とあっさり。

拍子抜けの感があった。

薬を変え、1日2回から1回に減らし、飲んでも飲まなくても痛みは変わらないので「もう飲みません」と徐々に薬をなくした。

が、内科の先生は「一度腎臓の先生に診てもらった方がいい」と他の病院を紹介してくださった。

 

紹介先の病院では、検査(血液・尿)の結果「数値は高い」と言われたので、内科医で受けた検査を1年分程見せると、秋ぐらいから少しずつ数値が下がっているのを見られ

「これはやはり痛み止めが原因ですね」と言われ

「もう一度2か月後に検査に来てください」

と次の診察の予約をした。

 

2か月後の検査でも数値は少し下がっていて

「腎臓の方は改良傾向だから大丈夫なんですが、検査の中で甲状腺機能の低下がみられる。腎臓が悪くなるとよくあることなのだけど、次は耳鼻科で甲状腺を診てもらって下さい」と、それも思いがけないことを言われた。

 

耳鼻科に行くと血液検査と喉のエコーを撮り、見ていただいた。今のところ何という症状もみられないので3か月後また検査に行く予定といったところ。

お薬は医者が出してくれるのをただ飲むだけでは駄目だな~。

誰を責めてもしかたないが、内科の先生が「専門医に行け」と進めて下さったのは今となってはありがたく感謝している。

 

「ターミナルや延命をどうする?」とまで言われた夫は1年かからずにしっかり歩けるようになり(と言っても家の中だけ)食事も自分で作ったり、自分の意見も言い、当初の「要介護5」から「要支援2」へと変更された。

 

 

ほっと。。。次回につづく・・・

 

 

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「すずらんのつどい」は2015年9月「すずらんの集い―いっしょに考えてみませんか福祉・介護―」をテーマとしてケアマネジャー経験者を中心に結成しました。常時メンバーは5名。

拠点は大阪府枚方市の北部、楠葉地区においています。

近づく超高齢化社会を見つめ、高齢者福祉の学習、関係者との情報交換、枚方市の高齢者施策についての話し合いなどの活動をしています。