昨日は秋晴れの爽やかな日でしたね。
22日の台風は、温帯低気圧に変わり被害が少なかったようです。
ですが、関東、東北では大雨だったと思います。
報道は少なかったようですが、現地では被災状況が続いています。
どうぞ体調管理には十分お気を付けください。
今後、海の温度が上昇し、大型の台風が
台風21号と同じような軌道をとることが予想されます。
今回は第二回と題して、災害時の避難所について
考えたいと思います
スフィア基準という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?
スフィア基準とは災害時や難民などに
対応する国際赤十字の基準であり、
国際的にはそれを基にして
国が設備を備蓄して基準が順守できる
体制をとっているそうです。
例えば地震大国のイタリアでは、
2009年4月に起きた「ラクイラ地震」で、
約6万人以上が家を失いましたが、
「市民保護局」が避難所の設営や生活支援を主導し、
初動48時間以内に 6 人用のテント
約3000張(1万8000人分)を設置し、
最終的にはテントは約6000張(3万6000人分)
が行きわたったといいます。
しかも、このテントは約10畳の広さで、
電化されてエアコン付き。
各地にテント村が形成され、
バス・トイレのコンテナも設置されたそうです。
ただし、このテント村に避難したのは約2万800人。
それより多い約3万4000人が公費による
ホテルでの避難をしています。
アメリカでも、宿泊できる移動車両(キャンピングカー)
などを大量に輸送して避難所として活用しているそうです。
#スフィア基準
スフィア基準は国際赤十字が提唱し
貧困地域や紛争地域にも適用される最低基準です。
正式な名称は「人道憲章と人道対応に関する最低基準」であり、
避難者はどう扱われるべきであるかを
個人の尊厳と人権保障の観点から示しているものです。
翻って、日本の避難所の実態はというと、
前回も書きましたが、
相も変わらず体育館に段ボールを敷いて
毛布をかぶって雑魚寝です。
しかもトイレの数が少なく、
長蛇の行列ができるうえに掃除が行き届かず、
悪臭が漂っている状態です。
スフィア基準では
•1人あたり3.5平方メートルの広さを確保すること
•世帯ごとに十分に覆いのある独立した
生活空間を確保すること
•最適な快適温度、換気と保護を提供すること
•トイレは20人に1つ以上。男女別で使えること。
女性のトイレは男性の3倍以上必要と定めています。
日本は世界的にも有名な災害大国であり、
自然災害は、近年ますます大型化し増え続けています。
一刻も早く世界の最低準である
ソフィア基準に到達してほしいものです。