「すずらんだより」 9月号 記事紹介

≪2面≫

 

「全国交歓会」分科会に参加して・・

 

住み慣れた環境(住まい、人間関係、家族等)で最期を迎えること。そして、その人らしく生きる、尊厳ある暮らしとは、本人が望む生き方を尊重し、その実現のために介護や医医療関係者が連携し、その人の生活を支えることであり、そそれを実現することが介護や医療であり、そのための制度ででなければなりません。

小規模多機能施設やデイサービス(お泊りデイを含む)や法訪問介護、訪問看護、往診等の在宅を支えるサービスの充実実が望まれますが、現実には、人手不足でそれを実現していいくには難しい状況があります。処遇改善加算だけではなく、基本報酬単価の大幅なアップや国、自治体の公費によるる援助が不可欠です。

 

今後、2018年度介護保険制度改定にむけた動きが加速していきます。介護保険部会の結論が12月までに出され、その後社会保障審議会給付費分科会で介護報酬についての諮問・答申が行われます。

介護サービスの改善・充実を求める声を、国や自治体に対し一緒に上げていきましょう。

投稿  ヘルパーの処遇とは?

私は、高槻市の訪問介護事業所で働いているヘルパーです。今年2月に、長年共に働いてきたパート職員(社会保険加入のヘルパー)の転職がきっかけで、「私たちの労働条件って、どうなんだろう。」と話し合う機会を持ちました。

何年働いても昇給もなく、ボーナスも寸志程度、退職金もありません。

「他の事業所では、毎年時給が上がっているらしいで。」

「私たちの処遇改善加算どうなっているのやろう。」

「有給休暇、言いにくいよなあ。」

「土・祝日手当、欲しい。」

「バイクの保険代やメンテナンス代、欲しい。」

等々、不満や疑問が持ち上がりました。それらの不満や疑問をまとめ提出しました。

 課長(高槻市の職員)からの回答は、すべて困難との話しでした。副主幹(事業所の正社員)からは、処遇改善手当は支給しているとの話しでした。平成21年度に交付金として支給されたお金で、身体介護の時給を1200円から1600円に上げた分と、生活援助の時給を1200円から1250円に上げた分が処遇改善手当だとの回答でした。

「他の事業所の時給に合わせるために交付金を使った。その時給を維持するために、処遇改善手当を使っている。」との事業所の主張に、私の中では、今も納得がいきません。(高槻市 I )

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処遇改善加算は、介護従事者の低い給与を補うために作られた仕組みですが、支給内容に事業所の裁量を認めるなど問題点も指摘されています。

熟練の職員が辞めざるを得ない労働環境は、職員だけでなく利用者にとっても大きな問題です。

待遇改善とサービスの向上は車の両輪。「すずらんの集い」も少しでも力になれたらと思います。