『椅子』
暗いトンネルをぬけて
まっすぐの道をすすむと
広い草原があらわれた
草原の真ん中には
ひとつの椅子
大きすぎず 小さすぎず
ちょうどいい
その椅子に座ってみる
深く深く からだをしずめる
深く深く 息をすってはく
わたしのからだはすっぽりと
かくれてしまった
あくる日もトンネルをぬけて
椅子に座る
どれくらい座っていただろう
そこでは時間という概念は
のびたりちぢんだりして
一分が一時間に感じたりする
あくる日もあくる日も
その椅子に座る
朝が来て 夜が来て
また朝が来る
光と静寂に包まれた
私と椅子
ある朝突然椅子は姿を消した
私は草原の真ん中で
立ちつくす
草原には 光と静寂と
私しかいない
もうトンネルには戻らない
草をかきわけ 地面を蹴って
私は歩き出す
今も時々 あの椅子を思いだす
人生の休息という名の椅子
今も椅子を必要としている誰かを
あたためているのだろうか
詩にしては長すぎるでしょうか・・・
母には絵本にしたら、といわれましたが
詩をはじめてつくりましたが
これからまた折りを重ねてつくっていきたいと思っています
よろしくお願いします🍀