パソコン、コンピュータはあくまでツールです。はさみと一緒です。
まぁ、話がそれまくると思うので、最初に結論。
× 情報=コンピュータ
○ 情報=インフォメーション
△ 情報技術=コンピュータ
○ 情報技術=IT
○ コンピュータ=情報技術の1つ
私が大学院で情報科学を学んでいたころの話。
4~5年も前になるでしょうか。
その頃に「アンプラグドな情報教育」というキーワードを耳にしました。
簡潔に概要を言うなら、
コンピュータを使わない情報教育
となります。
情報科学の基礎を学んだ技術者さんなら、共感を得られると思うのですが、
「情報」という単語と「コンピュータ」という単語は直結したものではないのです。
あくまで、情報を扱う上で最も適したツールがコンピュータなのですね。
プログラム は コンピュータ との会話をするためのツールであり、
アルゴリズム は いかに情報を扱えば問題を解決できるか、という考え方なのです。
情報科学とは、
世の中にあふれるありとあらゆる「情報」、
(筆者は、人が何かを認識すれば、それはすべて「情報」であると考えています。)
その情報をいかに活用することで、新しい情報を生み出すことができるか、
を科学する学問です。
学問、というと大げさに聞こえますが、
わかりやすい所でいうなら、
みなさんの大好きなゲームソフトもその結果ですね。
拡大解釈するなら、この世に「問題」が存在するなら、
その「解法」はすべて「情報科学」的な知識・技術・思想が関わってきます。
身近な例でいうと、
おなかすいたなぁ → ご飯つくろう
この思考が情報科学ですね。
そもそも、おなかがすいた、ことを自分で認識した時点で、
「自分はお腹が空いている」という情報を自分が得たことになり、
それを「解決したい課題」であると無意識に判断した時点で、
情報科学的なアプローチである「情報の解釈と整理」が行われているわけですね。
もう単なる屁理屈ですね←
そう。この「理屈」ということば。「論理」ということば。
これも情報科学です。
ある情報とある情報から別の情報を導き出す、という情報科学的アプローチです。
ふむ。
情報科学、が身近に感じてきましたか?
情報教育、という教育過程にて、明示的に情報科学を学ぶことはないと思います。
初等教育では、情報倫理がメインになりますかね。
そもそも「情報技術」を学ぶにあたり、実は、コンピュータを知らなくても大丈夫なんです。
コンピュータが使えない、わからない、触ると蕁麻疹がでる。というひとも、大丈夫なんです。
逆にいえば、コンピュータを知らなくても、情報倫理などについては、みんなに学んで欲しい。
車が運転できなくても、交通ルールは学べますし、
学ばなくてはならないのです。
さらにいえば、コンピュータを知らなくてもいいので、
情報過多となっている現在、「情報」の扱い方に強くなってください。
コンピュータはあくまでツールです。はさみと一緒なんです。