尖閣事件と抑止力キャンペーン | 小龍包のブログ

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ちょうど民主党代表選の報道が始まったころ、フリージャーナリストの上杉隆さんが「一色さん(sengoku38)の行動のおかげで国民が事実を知った」とラジオで称賛したらしいが、国民がなにを知ったというのかな?

まったく解決のめどが立たず硬直化していた普天間基地移設問題。尖閣諸島沖の漁船衝突事件は、端的に言えば抑止力キャンペーンの一環として起こすべくして起こされた事件ではなかったのか?それまでは追っ払うだけで済ませてきたものを、あらかじめ拘束する目的を持って四隻(?よなくに、みずき、はてるまなど)の巡視船で囲み、その法的根拠として当てられにいったと見るのが妥当というかそうとしか思えないんですが。

当時の担当相は、最近ウィキリークスによりアメリカでスパイの真似事をしていたことが発覚した「国民に人気の総理候補」こと前原。結果は当然の如く日中関係に深刻な打撃をもたらしました。後に外務大臣に昇格?した前原が中国の外務副大臣か何かに握手を求めたとたん、手をポケットに入れられ最大限の不快感を示されました。

話を戻しますが、公開というか放出された動画は主にまず、ゆっくりと前進する漁船が行く手を遮る形で停止?していた巡視船にゴツンとぶつかった映像、次いで高速で並走する漁船と巡視船が徐々に接近して衝突する映像。私には専門的な知識はありませんが、前半においては巡視船側に回避の義務があるとの見解もありました。まあ状況が状況といえばそこまでですが。

そして後半部分はやはり、大口径の機関砲を装備した一種の戦闘艦ともいえる、段違いに重くて頑丈な巡視船に対して、漁船が自ら衝突を仕掛けるだろうか?ということ。巡航速度も段違いでしょう。巡視船が前方に回り込みつつ当たり屋的に側面を当てに行ったようにも見えます。

結局、前後の状況はわからずじまい、どうやって漁船を拿捕して船員を拘束したのかも不明のまま。事件の全体像は大本営報道のみ。

そして動画が放出されたのは、検察特捜部による証拠のねつ造や様々な不祥事が発覚し、その存在が危ぶまれていた時期でもあったが、この動画流出騒動によって世間の関心は逸らされました。また、いずれは公開しなければいつまでも引きずってしまう状況で、編集されたものを公開する手段は、流出させるしかなかった。

いずれにしても右翼が動員されたデモ、海上保安官がモリで突き殺されたとかデマが流され、それを日曜朝の報道バラエティー番組で石原慎太郎が伝聞としながらも吹聴する・・・こうやってアメリカのネオコン(外交問題評議会などイラク戦争で莫大な利益を得た財界人や政治家)がプロデュースする戦争事業に巻き込まれていくのかと当時は危機感を持ったものです。

右翼団体、幸福の科学だけでなく統一協会や台湾系の政治団体も参加していたのでは。こうした頭数がヤフーなどソーシャルの掲示板や2ちゃんねるを一方的に埋め尽くすのは造作もないこと。かつての管理人ひろゆきも組織的な書き込みの存在を匂わせていた。