私が20年前、病棟勤務をしていた頃に、腰椎ヘルニアの高齢女性の患者様がおりまして、痛みが辛いからもう殺して欲しいとか、死にたいと毎日泣いておられました。
日勤なら12人、夜勤だと20人の患者様を担当し、その中で寝たきりの方が7割。おむつ交換や吸引、体位変換などで忙しく、一人一人の患者様の心のケアまでは、なかなか手が回らず。「辛いですよね。お薬追加しますか?」などステレオタイプの対応しかしてあげられなかった気がします。
自分がヘルニアの痛みに苦しんでいる今、あの頃、苦しむ患者様の背中をもっとさすってあげたり、手を握ってあげたり、優しい言葉をかけて差し上げられたら良かったなぁと、考えてしまいます。
大学での精神心理学の授業で、人間の精神は死ぬまで成長するという事を教わりました。
年齢を重ねて身体は年老いてしまっても、精神はまだまだ成長し続ける事ができる!とは、なんと素晴らしい!と思いました。
今、私は40代の後半で学校、会社、病棟、外来勤務などの過去の様々な経験や家族との生活の中から、知識や忍耐力・精神力等、経験値を積んできたので、今の寝たきりで痛くて辛い不安な暮らしも、まずまず受け入れて明るく前向きに、暮らせております。いたーい!と叫ぶ事もありますが、涙はでません。シャワーを4日出来ない時もありますが、その分シャワーが出来た時の爽快感を満喫しています。
強いて言えば、高齢の両親に親孝行が出来ない事が、申し訳なくて、それが一番辛いです。あと、主人にも申し訳なくて。でも、これは治ってから取り戻すので、良しとします。
腰椎ヘルニアのブログを読んでいると、20代など若くして、この病気に苦しめられている人のブログもあり、とても胸が痛いです。私より20年も若ければ、耐え忍ぶ忍耐力や精神力も、まだまだ少ないお年頃。なのに、この恐ろしい痛みで動けない苦しみを経験することになり、本当にお気の毒だと思います。泣いてしまっても当然だと思います。
それでも、人間の精神力は死ぬまで成長しますので、今ヘルニアで苦しんでいる方々も、この経験が必ず未来の自分の力になる!と思って頂けたら幸いです。ヘルニアの恐ろしい痛みに苦しむ人の辛さを、若くして経験した分、人の痛みを分かる人になれると思います。
そして、再発しないように身体を労ったり、健康に必要なノウハウを自分で調べたり、それが未来の家族や自分の人生に必ずプラスになりますし。
自分を含め、腰椎ヘルニアで苦しむ全ての人が、この痛さや苦しみをバネにして、強く生きられるように心からエールを送りたいと思います。