今日は 私が入社してまもなくの頃の 思い出話をさせてください

当直の夜、ある旅館より電話があり 旅行に来ていた方が

亡くなったので東京まで搬送して頂きたいとの依頼でした、

すぐに用意をして付き添いの方と一緒に東京に向かいました、

ご自宅の着き 仏様を布団に寝かせ帰ろうとするその時

母親と 高校生、中学生と思えるお子さんが、正座をし

両手をついて  「夜遅いのに色々お手数を おかけいたしました、

ありがとうございました」

そう言って深々と頭を下げるではありませんか、

父親を亡くし 究極の悲しみの中にいる子供たちが・・・・・・・・

そう思うと こんなすばらしい家族を、こんなすばらしい子供たちを

育ててきた、はぐくんできたこの父親の死を、

あまりにも無念と思うのは私だけでしょうか、

挨拶をして 玄関のドアを締めたとたんに

中から 嗚咽が聞こえてきました。



今も遠く東京の空の下を思うとき、あの親子の幸せに

歩んでいる事を、願わずにはおられません。