本作は、九州の地方都市・川北市を舞台に、県警刑事の大山鷹一郎が連続猟奇殺人事件や市庁舎爆破予告事件の捜査を進める中で、現代と歴史、宗教、神秘体験が交錯するミステリーです。
大山のパートナーである私立探偵・白水かおるや、同僚の羽間賢信、考古学教授の山高梅良、貿易商の尾加田剛ら多彩な人物が登場し、事件の背後に潜む「柴塔会」というシヴァ原理主義的な秘密結社の存在が明らかになっていきます。
物語は、カザフスタンの砂漠で発掘された牛頭八臂の像や、バベルの塔に似た遺跡、インド神話のシヴァ神と日本の大黒天の関係、ゾロアスター教や密教の裏衆(忍者的存在)など、宗教・歴史・オカルトが複雑に絡み合う展開を見せます。
市庁舎爆破事件の背後には、地下に眠る油田や古代の力を巡る争いがあり、現代のテロ事件と古代宗教の儀式がリンクしていきます。
大山は捜査の過程で、現実と幻覚・転生体験が交錯し、自身が過去世で武士だった記憶や、かおるが北条政子の転生であることなど、超常的な真実に直面します。
最終的に、山高教授が裏衆(金剛力士)として覚醒し、シヴァの力と対峙。川北市の丘に隠された密教寺院の結界で、現世に現れたシヴァ(大黒天)の力を封じ込める壮絶な戦いが描かれます。
このシリーズは、基本的には源頼朝と政子夫妻、そして鎌倉武家政権に関するあれこれを「転生」というテーマでくるんだものです。
どんな設定でも良かったのですが、地方で生活していますから地方を舞台にしたものを書きたかったというのはあります。
となると古事記や日本書紀などに登場する怪物や転生などと相対する存在なら警察だろうという発想です。
古事記に関しては謎だらけ。
このシリーズだけではなく、著者のもうひとつの「異次元カウンセラーシリーズ」でも扱っています。







