突然の思い付きにまつわるファンタジー







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ドライブ中、突然、健康ランド行こうって!









いつも、突然。でも楽しそうな笑顔につられて。











夜空の下、車を走らせた。











ゲタ箱に、上には私のヒール、下にはあなたのクロックス入れて。









販売機でメイク落としやタオルを買った。











出たら、メールしてね!と待ち合わせてお互いお湯に向かった。











私が出てしばらくたった時、あなたが出て来た。











「気持ちよかった~」

ってさっぱりした顔になって。

髪が濡れたまんまで。











コーヒー牛乳を飲んで、マッサージチェアに並んで座った。











館内の座敷で食事をゆっくりと食べた。風呂上がりは食べれないもんだねと笑った。











帰ろうと外に出るとあなたはいきなり、





「車まで走るぞ~」

ってどんどん駆け出して行った。









人気のない駐車場、やっと車に着いたらあなたが見当たらない。











探していたら、植え込みに隠れていたあなたが飛び出て来た。











驚いてかばんを落とした。あなたは大笑いしながら寄って来てかばんを拾ってくれた。











もう!驚かさないでよ!

少し怒った私に、



「ごめん、ごめん。」

とまだ少し笑いながら頭を撫でて来た。









そしてそのまま胸元に寄せてきた。









離してよ-と言ったのに

、あなたはそのまま離さず、



「ごめんなー」って笑いながら、でも段々きつく抱きしめられた。











触れたあなたの髪は、銭湯のシャンプーでぱさぱさだけど、同じ香りがしてなんだか嬉しかった。









冬の満月の夜だった。