「大丈夫か?」
真っ青な彼の顔が見えた。手が震えていた。
「なんでこんな事になるんだよ!」
彼が叫んだ。
すぐに病院へ連れて行ってもらった。
精密検査の結果、脳などには以上は無かったが、肩を脱臼していた。
処置が終わり彼の元へ歩いた。
彼は両手を組んでうつむいていた。
あんな辛そうな彼の顔は見たことが無かった。
私に気づき、急いで駆け寄ってきた。
駆け寄ってくる彼の足もさっきの事故で捻挫していた。
「大丈夫か?」
「俺のせいで・・・ほんと、悪かった・・・・。」
私の体をそっと支えながら言った彼の目には泣いた後があった。
あなたのせいじゃないよ。
本心で思ってたから私は言ったが彼の表情は変わらなかった。
「これからはお前に二度とこんな思いさせないようにするから。俺が絶対にお前を守るからな。」
私の目を見て安心させるように強い口調で言ってくれた。
でも、そう言った彼の目は悲しみと苦渋にに満ちていた。
私はその時決断した。
私の事で悩んで、苦しむ彼を見たくなかった。
彼を離してあげよう。
別れを告げよう。