この日も時間が出来たからと言って、彼は会いにきてくれた。
束の間の逢瀬、深夜の通りを二人で歩いた。
その時に後ろからバイクが向かってくる音がした。
急に彼の顔つきががらりと変わり言った。
「ちょっとそっちに避けてろ。」
道の影に促された。
バイクを睨み付ける様に見ていた。そしてバイクが去った後に言った。
「最近変なのが多いからな!俺の気にしすぎだったみたいだ。」
彼の周囲に最近パパラッチが張り付いているらしい。
「でも、大丈夫だから、心配すんなよ。」
すぐにいつもの笑顔に戻った。
心配かけまいとして笑顔でいる彼に胸が締め付けられた。
しかし、本当に心配していた事が起こってしまったのだ。