日本に帰る頃には彼の仕事が急激に忙しくなっていた。
「寝る時間もほとんど無いんだ。」って
国際電話で話した時にあなたは言ってた。
それを実感したのは帰国した時だった。空港の売店で売ってる雑誌の表紙に彼が載っていた。1冊だけでは無くて何冊も。
いまや、彼を知らない人はいない位に有名になっていた。
久しぶりに会った彼は元気そうだったが少し痩せていた。
食事する時間も持てないらしい。心配したが、「大丈夫」と微笑んだ。
彼の考え、仕事に対する使命感を聞いて、出来るだけバックアップしようと思った。
そう、あの時は二人、壊れないように必死で守っていた。
お互いを。