半年間、日本を離れる事になった。
叔父の買い付けでヨーロッパ全土を回る。今回は大量に買い付けするのだ。
買い付けが終わり、その足でイタリアの美術学校のアートヒストリーの講座を受けることにした。今後の仕事の為に役立てると思ったからだ。
本音は、決めるまでかなり揺れた。離れたくなかったから。
でも、今を逃したら今度はいつ行けるかわからなかった。
あなたに話した。離れる事の不安な気持ちも全部。
全部話し終わった後あなたは言った。
「頑張って来い!半年なんてすぐだよ。」
大きな手が頭にポンッとのってきて、胸元にきつく抱き寄せられた。
「なんかあったら連絡して来い。」
抱き寄せられたあなたの体、声が響いてくる。
うん。 胸が一杯で何も言えなかった。
寒い1月の冬だった。