私は独身だったが、今のの生活が楽しかった。
そんなにではないが生活に困らないほどの蓄えもあった。
小さい頃から周りの声が気にならない方だった。なので、飄々として見られるこ
とも多かっただろう。自分でもそうだと思う。
両親、時に母親は結婚についてあれこれ口やかましく言ってきたが、私が気にせずのらりくらりとかわしていたので今ではほとんど何も言わなくなった。
恋も何度か経験した。
しかし、今は特別な人はいなかった。それでも毎日は穏やかに過ぎていくと思っていた。
しかし、恋はあっけなく落ちるものなのだ。
あの日、彼がこの店のドアを開けた時から。