叔父夫婦は私の絵を評価してくれた。贔屓目ではなくいいといってくれた。
目利きの二人に買取たい、と言われたものもあったがとんでもないと言いその絵は二人に贈った。
世界の絵画を見て回りたいと言う思いもあったので卒業後は働きながら貯金をため、大学で受けていた、英語とイタリア語の語学教室にも通った。お金が貯まると海外の美術館や町を旅した。
TVや本でみるのと本物を見るのは雲泥の差だった。迫力と、その絵から噴出してくる息吹があった。何時間でも眺めていたい絵もたくさんあった。
そんな生活を10年近く続けた。あるとき、叔父が倒れた。幸い命に別状は無かったが、いつも二人で行ってた絵や美術品の買い付けが困難となった。私も買い付けがあるときは日常会話くらいは出来るので同行出来る。絵の知識も学んでいたので、二人の店を手伝う事になった。