星空にまつわるファンタジー






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二人で昔よく来ていた夜景のきれいな公園。






小高い丘の上にあって、見下ろすと、港の船の明かりがチラチラ光ってる。







耳が冷たくなる冬の空の下、あなたの運転で久しぶりにここにやってきた。






こちらで仕事に来たみたいだから、少しの間だけど時間が作れた。






コンビニで私が二人分の飲み物を買った。私はミルクティー、あなたはカフェラテ。カイロ代わりにお互いの膝において運転して行った。






「あー久しぶりにやってきた。」


車の中で微笑みながら、両手をめいいっぱいに伸ばすあなた。今日は寒いから星がよく見えるねって話しながら。




私は前日から風邪気味で、くしゃみが出た。




「大丈夫?」


うん、大丈夫よ。



「これ着ろよ。」


来ていたダウンを脱ごうとしてる。


いいよ、大丈夫だから。


「いいから、着とけよ。」


ギュッと押し付けられた。



ダウンを着ると、まだあなたのぬくもりが残っていて、タバコの匂いがした。



ありがとう。



そういって微笑んで、パーカーだけになったあなたに自分のマフラーをはずして

巻こうとした。



「いいからっ!」



いいって! なんか、交換みたい。強引にあなたに巻いて、巻き終わった時にマフラーをちょっと引っ張って、あなたの頬にキスをした。




「何すんだよ!」とビックリしてる。




キスしたかったの!なにビックリしてんのよ。照れてるの?




驚くあなたがかわいくて意地悪言いたくなる。




「覚悟しとけよ。」





あなたがドキリとする瞳で言った。この瞳には逆らえそうになかった。






あなたの唇が触れる。優しく。




カフェラテのキス。耳にも。肩にも。




あなたの肩越しに星空が見えた。




星空だけが見守る中で、




二人の吐息で、車のガラスが白く曇っていった。