雪の日にまつわるファンタジー



☆  ☆   ☆  ☆




しんしんとふる雪の中
二人で歩く


靴音ザクザクさせて


白い雪と
ぽつりぽつりと街灯だけが照らす道、
音も無くて
足跡もない


「寒みぃ-。」と皺くちゃな笑顔のあなた


あなたの青いダウンのポケット、手袋代わりに手を入れて、二人で歩いた


ようやく部屋に辿り着いたあなた、


「着いた-」とベッドに飛び込んだ。


焼酎のお湯割り作って二人でホッと一息ついて、


私がお風呂から上がるとあなたはもう夢の中だった


子供みたいな寝顔


寂しいけど、今日は楽しかったなと微笑みながらあなたの横に腰掛けた。




突然腰に手を回されて驚いた。


振り向くとあなたが薄目で笑ってた、悪戯っ子の目で。


「でっけ-湯たんぽだなぁ」


でっかいはいらないよっ!


「このプニプニ具合がいいんだよ」
お腹を触る。


言わないでよ


私の言葉も気にせず、笑いながらそのまま横に倒された。


私の後ろであなたの大きな身体、
まだ少し冷たい 雪のニオイがした。


「いいニオイ」

後ろから手を回したまま、首の真後ろで声がしたから恥ずかしくて


シャンプーでしょ
とそっけなく言った。


「今日は二人とも同じニオイになれるんだな」


あなたの言葉。何も言えず腕にギュッとしがみついた。


今日は私だけの湯たんぽになってね。