白クマにまつわる ファンタジー
☆ ☆ ☆ ☆
ゆうちゃんはサプライズが好きだ。
今日もいきなりやって来た。
「元気にしてた?」って
こっちはびっくりだよ。
少しは部屋も片付けてたのに。
「別に部屋なんていいじゃん♪」
こっちの気も知らずニコニコ。
でもなんかドキドキするのは
髪の色が変わったのと
Yシャツにネクタイだから?
シャツは第二ボタンまで開いていて
袖は無造作に折り曲げられ、
ネクタイは窮屈そうにYシャツのポケットに
押し込まれていた。
あなたは苦手って言ってたけど
私は結構好きだ。
「お前、こんなもん持ってんの?」
あなたの視線の先には
白クマパパさん、いきなりだから
出したまんまだった。
会えないときのあなたの代わりに
添い寝していた白クマ。
友達が・・・くれたから・・・。
うつむいて、言ってて自分でもわかる、
こんな分かりやすい言い訳。
「お前、ウソつくの下手だなー」
口元キュっと上げて優しい眼差しで。
見透かされてる。
笑顔のまんま、片手で抱き寄せられた。
あなたの肩
タバコのにおい。
体温。
恥ずかしくて、
ドキドキして
めまいがしそう。
おでこの髪があなたの大きな指で
かき上げられる。
おでこにふわっとしたキス。
あなたが何か言ってきた。
「今日、」
今日?
少し照れてるあなたの顔
「今日だけこのクマ隠しといていい?」
クマさんはやさしくクローゼットにしまわれたとさ♪