携帯にまつわる
ファンタジー
☆彡☆彡☆彡☆彡
キンモクセイの香り
私が一番好きな季節
でも、今年は切ないだけ・・・。
久しぶりに会ったのに
あなたと大喧嘩
会えない寂しさを
わかってるつもりだったのに
ぶつけてしまった。
もう普通の仕事の人と
付き合いたい!
ひどい言葉に
「だったら勝手にしろよ!」と
うつむいて下唇かんでた。
あれから連絡はない。
私もきまずくて、
もう、私達だめかな・・・。
手元の携帯が鳴った。
あなたからの電話。
「今どこ?」
家だけど・・・。
話してるそばから
ドアを叩く音。
「じゃーん!」
「サラリーマン♪」
そこには、黒髪、黒のスーツ、
黒のネクタイのあなた
この間の事は何も無かったかのような
いつものスマイル。
「お前、普通の仕事の人がいいって
いったべ。」
「だから、撮影の買い取った」
「喜んだ?」
「上がるべ」
ちょっと勝ち誇ったかのような顔
「あ、味噌汁作ったの?
いいにおい!」
ゆうちゃん、
そんなサプライズ、今の私は
全然うれしくもなんともないよ。
私はあなたとの事、
真剣に考えているんだよ。
心の怒りに身を任せないように
うつむいた。
あなたの目も見れない。
リビングから離れよう。
味噌汁でいい?
今、温めるよ・・・。
背を向けた時だった
「なー」
声に振り向くまもなく
後ろからきつく抱きしめられた。
痛いくらいに
大きな腕
左手の皮のブレスが
目の前に見える
背の高いあなたの顔が
近づいた。
「俺じゃだめか?」
私の耳元でしか聞き取れないような
低い声で囁く
力が入らない
さっきから、持ったまんま
だった携帯が、
ソファーに滑り落ちる
ストラップの跳ねる音
あなたとおそろいの
3人組のストラップ
だめなわけ ないよ
「信じていい?」
うん
頬に、首筋に、
やさしいキス
最後に
タバコ味のキス