天気予報で言う「東京」って、いったいどこ?
テレビやスマホで天気予報を見ていると、
「東京 晴れ 最高気温25℃」
のような表示をよく見ます。
でも、ふと疑問に思いませんか?
この「東京」って、一体どこのことなんでしょうか?
新宿?
東京駅?
東京都全体?
実は調べてみると、「東京」という言葉でも、 天気を表す範囲と気温を表す地点では意味が少し違う ことが分かりました。
「東京の天気」は東京都全域ではない
まず気象庁の天気予報では、東京都は大きく
- 東京地方
- 伊豆諸島北部
- 伊豆諸島南部
- 小笠原諸島
などに分けられています。
つまり、テレビなどでよく見る一般的な
「東京の天気」
は、伊豆大島や八丈島、小笠原まで含めた 「東京都全部」の天気という意味ではありません。
中心になるのは 「東京地方」 です。
では東京地方とはどこなのか。
簡単に言えば、東京23区+多摩地域です。
奥多摩や八王子、町田なども含まれます。
「東京」と聞くと都心をイメージしがちですが、 実際にはかなり広い範囲を指しているんですね。
じゃあ「東京 最高25℃」の25℃はどこ?
ここがさらに面白いところです。
天気予報の
「東京 最高気温25℃」
という数字は、東京地方全体の平均気温ではありません。
気象庁では、最高・最低気温については 決められた予報地点 の気温を発表しています。
そして「東京」の気象観測地点は現在、
東京都千代田区・北の丸公園
にあります。
皇居の北側、日本武道館などがある辺りです。
つまりニュースで
「今日の東京の最高気温は35℃でした」
などと言っている場合、その「東京」の観測値は基本的に 北の丸公園にある観測施設で測られた気温 ということになります。
東京都全体の平均ではありません。
意外とピンポイントですよね。
実は昔は大手町だった
ちなみに「東京」の観測地点は、 昔から北の丸公園だったわけではありません。
長年、 千代田区大手町の気象庁構内 で観測されていました。
場所としては東京駅にも比較的近い、まさに都心です。
しかし、 2014年12月2日 から観測地点が北の丸公園へ移転しました。
つまり、
「東京の気温」
という呼び方自体は同じでも、 実際に温度を測っている場所は途中で変わっているのです。
しかも周囲の建物や地面、緑の量などが違うため、 大手町と北の丸公園では気温にも多少差が出ます。
特に最低気温は、北の丸公園のほうが低くなる傾向が確認されています。
練馬や八王子では全然違うこともある
ここで注意したいのが、
「東京25℃だから、東京都内ならどこでも25℃くらい」ではない
ということです。
東京都内には、
- 練馬
- 府中
- 八王子
などにも気象観測地点があります。
同じ東京都でも、 都心と八王子では朝の気温がかなり違うことがあります。
夏には場所によっては練馬などのほうが高温になる場合もあります。
さらに奥多摩まで行けば、 都心では晴れているのに山沿いでは雨、ということも普通にあります。
それでも全国向けの大きな天気予報画面では、 まとめて「東京」と表示されることがあります。
実際に出かけるときには、 東京全体の予報だけを見るのではなく、 自分が行く市区町村の予報を確認する のが一番確実です。
「23区西部」「多摩西部」って何?
大雨や大雪のニュースを見ていると、
- 23区西部
- 23区東部
- 多摩北部
- 多摩西部
- 多摩南部
といった言葉が出てくることがあります。
これは警報や注意報などを、 より細かい地域ごとに発表するための区分です。
例えば、
板橋区・練馬区など → 23区西部
八王子市・町田市など → 多摩南部
青梅市・奥多摩町など → 多摩西部
というように分けられています。
一言で「東京」といっても、 気象情報の世界ではかなり細かく分けて考えられているわけです。
結論:「東京」は1つではなかった
まとめると、
天気予報の「東京」=必ずしも東京都全域ではありません。
天気について言えば、主に 「東京地方」=23区+多摩地域 を指します。
一方で、
「東京の最高気温○℃」の基準になる観測地点は、千代田区の北の丸公園。
という違いがあります。
つまり普段何気なく見ている、
東京 ☀ 25℃
というたった一行の表示でも、
「天気は広い地域を代表しているのに、気温はかなりピンポイントな地点を代表している」
ということなんですね。
今度天気予報で「東京」という文字を見かけたら、
「この気温、北の丸公園なんだよな……」
と思い出してみてください(笑)
参考:
気象庁「天気予報」
気象庁「気象警報・注意報や天気予報の発表区域」
気象庁「地上気象観測地点『東京』の移転について」