女川町にてパステル画③ | 地球を愛の星に*天使の愛と癒しのメッセージ&アート*

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チャネリング ヒーリング 神奈川県央 海老名より

5月4日(水)

 

3日目。

 

 

ボラセン受付には多くの人が集まっていました。

 

30人位かな?

男性ボランティアが多いですが、女性も何人かいらっしゃいました。

ちいさな日々のひとしずく
 

昨日お世話になったもう一人のパステル画ボラさんは、残念ながらこの日は別のボランティアをすることになりました。2日前は初対面の方だったのに、その方がいるのはどんなにか心強かったことか。感謝です。

この日も、幸いなことに前日までと同じスペースを使わせてもらえることになりました。

3日間の短期ボランティアの最終日、笑顔で行くぞっ!と気合を入れて避難所へ出発しました。

 

すると、昨日絵を描た子供達が避難所の玄関で待っていてくれました。

 

昨日ステキなきつねの絵を描いた方もすぐに来てくれました。

子供さんたちは、それぞれ「今日は~枚描きたい!」と言ってくれましたが、最終日なので泣く泣く時間と枚数を限らせてもらいました。

 

色んな方に参加してもらいたいから、まだ描いていないお友達やお母さんも誘ってほしいと子どもたちに伝えると、それぞれの子が声を掛けに言ってくれました。

 

本当に素直で、周りの方の気持ちを大切にするステキな子供たちです。

 

ちいさな日々のひとしずく

 

丁寧に色を塗っています。
ちいさな日々のひとしずく
みんなそれぞれアレンジして自分だけの作品に仕上げています。
ちいさな日々のひとしずく ちいさな日々のひとしずく ちいさな日々のひとしずく
この日はイルカの絵を選ぶ子が多かったです。
ちいさな日々のひとしずく
親子で参加してくださいました。

 

 

ちいさな日々のひとしずく

 

 

            小学4年生と3年生の仲良しグループ。

「女川町は、津波があまり来ないと言われていたところなんだよ。今避難しているところは大丈夫と言われているけれど、また津波が来ないか怖い。」

「テント村で暮らしている。自衛隊が作った大きなテントに家族ごとに分かれて暮らしている。楽しいよ。」

とかわいらしい声で話す子たち。

ちいさな日々のひとしずく
色を一つ一つ自分で考えて混ぜて、ステキな色合いの絵を作っていました。
指で描くのが楽しいと言ってくれました。
 
ウエットティッシュ一つとっても、手を拭いた後「また使うから置いておこう」と言って

すぐには捨てず、大切に使ってくれました。しっかりしていてとっても素直でステキな子たちでした。

描いた後の優しい笑顔が印象的でした。

 

 

昨日、ステキなきつねの絵を描いた方は、午後まで参加を待っていてくれました。

 

 

そして、復幸市へ行って珍しいから買って来たと言い、かわいいサルの形をした大判焼きを持ってきてくれ一緒に食べようと言ってくれました。

少し迷いましたが、ありがたく一緒にいただきました。

 

この避難所では、まだ一日2食の支給でお昼ご飯が出ていなかったようです。この日は、お菓子が配られていた様子でした。

 

 

自分だけお昼休憩をするのが申し訳ない気持ちになり、私が持っていたお菓子などの食べ物を一緒に食べませんかとその方に声を掛けましたが、その方は決して受け取りませんでした。

 

お昼休憩をしてきてくださいと優しく言い、私が戻るまで画材が置いてあるところで待っていてくれました。

何か自分が恥ずかしい気持ちになりました。

一緒に食べた大判焼きの味が、今でも忘れられません。

 
           ちいさな日々のひとしずく

休憩時間に空を仰いで

 

午後は、その方と、もう一人初日に参加してくれた年配の男性が参加してくださいました。

 

男性の方は、富士山と松林を描きたいと言って、オリジナルで描くことになりました。何もお手本や写真などなく、ステキな作品を創りました(下の写真右)。ちなみに、本物は色合いなど味わいがあってもっとスゴイです♪

ちいさな日々のひとしずく

私と、もう一人の方は、ひまわり畑の絵を描きました。(左下が参加した方の絵。左上が私。)

山の部分は、男性の方を見習って富士山を描くことにしました。
「先生も一緒に描きましょう。」とお二人とも言ってくださったので、

一緒に絵に没頭してステキな時間を過ごすことができました。

先生って呼んでくださったけれども、教える私より生徒さんの方が何倍も腕もお人柄もいいのです(笑)。

 

お二人は、これからも同じ場所で絵を描こうかと申し合わせていました。

 

そして、「腕が上がったら先生に絵を送ります。」と言ってくださいました。

これからも絵を描こうと思ってくれた、そのことが本当に本当に嬉しかったです。

 

 

避難所を後にする時、お二人は玄関まで私を見送ってくれました。

 

 

短い期間なのに、こんなにもお別れをさびしく思うとは、自分で想像していませんでした。

本当は、心の交流が生まれ、これからが本当のセラピーの始まり、支援の始まりなのかもしれません。

 

 

(④に続く)