『No梗塞ねこ!!』 ~その131~
2017.2.21/18:30 レントゲン撮影っ!?
レントゲン技師さんが隣の部屋からマイクで話しかけて来た。
「それじゃ、そこの撮影機の前に立って、最初は向こう向き。次は横向きになって立って下さい」
そこには学校や会社で使う、普通のレントゲンの機械が置いてあった(気がする・・・)。
「横?・・・・・な、なんですか、それ?」
私は、胸のレントゲンと撮るときに横向きで撮るのは初めてな気がして聞き返した。
「大丈夫ですよ~。全部こちらから指示しますので、安心して合図をしたら大きく息をして、止めたままじっとしてて下さいね」
レントゲンなんて今まで何度もやってきたから要領は分かっているが、今の私の大きな問題は、車椅子から立てないことだ。勿論、倒れた当初より軽くはなっているが、座っていても体が回転する様に揺れている。
点滴のポールに掴まってなんとか立ちあがり、頭の中が前後左右に揺れ、目はグルグル回転しながら真っ直ぐ歩いてるつもりで歩いた!
傍で見ていたら、絶対にまともな歩きをしてなかった自信がある!!
倒れないようにするだけで精一杯だったのだが、何とかフィルムの方へ向かった。
放射線を浴びないように技師さんと看護師さんは別室に入っているので自力で歩くのだが、それが思った以上にキツイ!
距離にしたら2メートルあっただろうか?
しかし、その2メートルが遠いのなんのって・・・。
「じゃ、機械に向かって顎を乗せるところにしっかり顎を付けて、大きく息を吸ったら、一度息を止めて下さいね」
説明は聞こえているが、機械までなかなかたどり着けない。
「よろしいですか~~?」
と聞いてくるが、これは明らかに早くしてくださいね~~~の合図だと分かる。
「大きく息を吸って止めてください!」
「はい、もう一回」
「はい、もう一回!」
膝から落ちそうになるのを堪えて、正面の撮影を3回。(恐らく私の体が動いてしまって失敗している!)
意外と大変だったのが、その場で横向きにねる作業。チョコチョコ足を動かして、横の手摺りにしがみつく。
横向きになってまた息を一杯に吸う。これは一度の撮影でOKが出た。
技師さんは、フィルムの交換に出て来なかったから、自動でフィルムが交換されるのか・・・一枚のフィルムに、複数の映像を写していたのか・・・。
それとも、私の記憶がふっ飛んじゃっているのか・・・・・。
撮影は簡単だが、ハードな一日だった!!!!
私は『移動・車椅子』『歩行・要支持』だった!
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