NO!梗塞ねこ ~その105~
2017.02.19.00:00~
真夜中過ぎ、私はやっとベッドに全体重を預けることができた。
眠ってはいなかったような気がするが、夢と現実を半々に行き来して、点滴のチューブを折り曲げないように手を伸ばしたまま力を抜いていた。
初日の担当の看護師さんは男性で、仕事柄かなかなかのマッチョで爽やかな笑顔の好青年だったが、連日の重労働で笑顔の裏には隠しきれない疲れが見えた。
私の口の中は舌がカラカラに干上がって、上顎や歯の裏にベタベタ引っ付く。
点滴が落ちるスピードを見てると、見たことないくらいに早くポタポタと落ちている。
脳梗塞の初期の治療には、水分補給が効果的になるそうだが、それにしても早く感じた。
2時間ぐらいで1パックが終わり、次々とお代わりのパックが繋がれる。
中の薬剤のせいか、時々軽い頭痛がする。
耐えられないほどではないので、薬が効いてるような気がして頭痛も有難い気がした。
「この薬は何ですか?」
「今、しらはまさんの頭の中では出血が起こっているので、とにかく出血を止める薬を入れてます」
「血を固めるんですか?」
脳梗塞の血を固めたら逆効果のような気がしたので、私は看護師さんに聞き返した。
「とりあえずそうですね。でも、正確に言うと違うんですよ。血を固めてしまったら梗塞がひどくなりますから・・・」
「これは、その点滴なんですね?」
と、私は左腕を上げた。
「いえ、それだけでなく水分補給と、一番大切なしらはまさんの脳の浮腫を取り除く薬を入れてます」
「浮腫ってまずいんですか?」
「・・・・・はは」と、看護師さんはちょっと口ごもって「浮腫がとれると目眩も少なくなると思いますよ」
と言ってくれた。
薬って凄い!と素直に感心した。
本気の脱水ってハードだ!!!!!
駄目と言われたが、歯磨き用の水を飲んじゃった!
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