『ペナンブラ氏の24時間書店』
(原題:Mr.Penambura's 24-hour Bookstore)
ロビン・スローン(訳:島村 浩子) 〈創元推理文庫 M-ス-14-1〉
クレイ・ジャノンは、Webデザインの仕事をやっていたが、外食産業の大不況の煽りを食らって、就職後1年と経たずに失業してしまった。
ある日、日課の散歩に出かけた時、古本屋の店先に貼られた求人広告を見付けた。
『店員募集
夜勤
特殊な応募条件あり
諸手当優遇』
とその張り紙には書いてある。
その古本屋は、入り口側のスペースは普通の古本屋。
奥のスペースは、一種の塔のような形になっていて、ぐるりが梯子を使わないと目当ての本が取れないくらい背の高い本棚になっている。
しかもそこにある多くの本は、ある種の貸本らしく一般の本ではない暗号で書かれた謎の本なのだ。
それらの不思議な本を借り出すのは、ごく少数の限られた顧客達だけなのだ。
ジャノンは、舞台装置を造る友人やコンピューターに詳しい彼女等の助けを借りて、ペナンブラ氏の目を盗みつつ古本屋の奥にある蔵書の秘密を解く冒険を始める。
ジャノンは、古本の謎を解くことが出来るのか?
そして、この不思議な古本屋の秘密を暴くことができるのか!?
ジュブナイルにしては少々年齢が高いが・・・・、
まぁジュブナイルなファンタジー&ミステリー。
★☆★ ネタバレ感想! ★☆★
PC・不景気・Web・古本・若者・ミステリー・ジュブナイル風小説。
盛りだくさんで、若者向が乾いた恋愛をしながらアナクロな古本をネタに日常の中の非日常をさまよう一冊。
私は、元々ジュブナイル系の小説は好まないのだが、タイトルが面白そうだったし、古本ネタだったので手に取ってみた。
『グーグルに勤める人達は、知的特権階級だ・・・・』というような、物語に出せば、問題の大半が片づくような人達が登場するので、問題が夢の様な形とスピードで解決されてゆくところが気になる方は、本書はちょっと苛々させられるだろう。
現代版のファンタジーと思っていただければ良いかと思う。
私が面白かったのは、アナクロな古本や貸本の世界を絡めたミステリーの部分だ。
元々、古書稀覯本の類が好きなので、古本屋が舞台になってるだけでかなり面白かった。
主人公のジャノンの彼女の動き方がデジタルな感じで、私は余り好きになれなかったが、これが今風な感じなのかな・・・と思ったりした。
ただ、男女関係よりペナンブラ氏とジャノンの関係が主眼の物語なので、男女関係は添え物的な話になっている。
私も古本屋で働きたい!・・・なんて思ったりした一冊立った。
古本ハードだ!!!!!
本の装丁とかやってみたい!
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