『君ハ僕ノモノ』
メアリ・H・クラーク
<新潮文庫>
心理学者のスーザン・チャンドラーは、自分がパーソナリティーをつとめるラジオ番組で、船で世界旅行をしていた女性が行方不明になった事件取り上げ、手がかりをリスナーに求めた。
手がかりを知ると思われる人たちがスーザンに電話をしてくるが、次々と事件に巻き込まれていく。
そしてついに、事件の真相を求めるスーザンの背後にも犯人が忍び寄る。
犯人とおぼしき人物が数人出てきて、それぞれが怪しい行動をとる……というタイプの推理小説。
しかし、一番らしくない人が犯人という、そのまんまの推理いらずのストーリー。
主人公が危なくなるのは最後だけだし、その時あっさり犯人が分かるし、犯人が自分の生い立ちと犯行動機をしゃべって、主人公は謎解きしない。
最初に思った通りに、最後まで話が進んでいく。
辛口になってしまったが、設定が面白かっただけに残念な一冊だった。
意味は違うが・・・・・・ハード!

