コロンボが死んだ。
子供の頃、アメリカのドラマで、初めて本気で面白いと思ったのが『刑事・コロンボ』だった。
何曜日だったか忘れたが、ゴールデンタイムのNHKでやっていた。
いつもワイワイ言いながら晩ご飯を食べる家族が、全員黙ってテレビの画面に釘付けになる。
コロンボの凄いところは、刑事ドラマなのに何故か犯人に感情移入してしまうところだ。
「ああ、それを言ったらコロンボにばれちゃうのに!」
とか、
「早くしないと、見つかるぞ!」
なんて、悪いことをしてるヤツを応援してしまう。
「あと一つだけ」
と、しつこく些細な質問を繰り返すコロンボが憎い!
なのに犯人が追いつめられ、とうとう捕まってしまうと、これまた何故かホッと胸を撫で下ろし、
「捕まって良かった~~」
と、コロンボはやっぱり凄いなぁと感心する。
大人になって何度も繰り返し観て、そのたびに伏線や、視線の意味を探したりして……。
最近は余り観返していなかったが、ピーター・フォークの訃報を知り、とても寂しくなった。
一番好きな話は、『別れのワイン』だ。

