私は何も出来ず、電車が新宿に着いてドアが開くまで身じろぎもせず、ただ背中に柔らかい胸を押しつけられるままになっていた。
電車の揺れとは違う動きで、ムニムニと背中を押す胸。
ただ、俯いてじっとしている私。
まるで私が乙女のようだ (・・。)ゞ
考えることが多すぎて、ストップしてしまった思考。
「次は新宿~~。しんじゅく~~御出口は右側です。山手線、京王線……」
車内アナウンスが、新宿到着を知らせる。
ドアが開くと同時に、私は飛び出すようにホームへ降りた。
大急ぎで改札を抜けたところで、素早く振り向いて見たけど、可愛いのかどうかも分からないくらい遠くに、さっきの制服の女の子がいた。
妄想が、現実になる瞬間って……ちょっと怖い。