アリス・キンバリー
<ランダムハウス講談社>
1949年、私立探偵のジャック・シェパードは、キンディコットの<バイ・ザ・ブック>という古書店で、事件の捜査中に殺された。
現在のバイ・ザ・ブックの共同経営者のペネロピ・マクルアは、ジャックの持ち物だったコインを身につけているときだけ、ジャックの幽霊と心の中で会話をすることができるのだ。
ペネロピは、バイ・ザ・ブックの経営者の伯母のサリーの元恋人のピーター・チェスリーから、ポーの幻の全集を買い取ることになった。
しかし、本を手に入れたその日にピーターは不審な死を遂げてしまう。
ポー全集に破格の値を付けるマニアが続々と現れるが、その10数冊の本には、宝の在処を示した暗号が記されているという封筒がみつかる。
ミステリー書店・シリーズの3作目ということだが、前の2作は読まずに平積になっていた本書を手に取った。頭を余り使わなくて良さそうな本を、適当に本屋の新刊のコーナーから選んだ一冊。
軽い気持ちで余り期待しないで買った本だったが、なかなか面白かった。どうしても女性作家のミステリーは、少し引いてみてしまうのだが、ハードなものを期待してなかったので結構読めた。
心の中に幽霊がいるという設定が、既にご都合主義と言えばそれまでなのだが、そういうものだと受け入れて読めば、充分面白い。
謎をしっかり設定してあったが、謎解きが意外とあっさりしていたのと、どんでん返しになっていなかったのが残念なかんじだった。
頭休めに丁度いい感じの一冊。
ハードじゃなかった!
