ほうほうの体で家に帰ると、今日がもうすぐ終わる時間だった。
10月19日は私の誕生日だが、1週間前の今日2007年10月12日は、私の第二の誕生日になった。
家に帰って、古い血圧計で血圧を計りながら思った。
この血管の破裂が鼻でなく頭の中で起こっていたら、私はもうこの世には居なかったのだ。
この血圧計は、随分前のことになるが、母が私の血圧が高めなのを気遣って、自分の使っているのと同じ型のモノを私に送ってくれたものだ。
今まで私は、
「こんな機械の数字なんて、当てになるものか……」
ぐらいの認識で、殆ど使っていなかった。
少し手遅れ気味だが、私は心を入れ替えた。
親の意見と冷や酒は、後で効く。
いつか、落語で聞いた地口が頭の中を去来する。
使う頭があるだけ幸せだと思った。
寝て覚めて、血圧を計る。
最高血圧 156 / 最低血圧 108
貰ってきた予備の薬を1錠飲んだ。