白い犬 | おむすび書店 リターンズ

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まだまだハード・ボイルド!

そして、高血圧&脳梗塞!
ハイ・プレッシャー!!

男のハードなダイエット!!!





 近所のコンビニの近くの家に、かわいい白いムク犬がやってきたのは10年以上前のことだった。


「白いゴールデンレトリバーかな?」

 と、思うような子犬だったが、ちょっと秋田犬のような日本犬の雰囲気もあった。


 私は、勝手にシロと名付け、その家の前を通る度にその可愛さに癒されていた。


 しかし、半年経っても1年経っても大きくならず、結局ちょっと大き目の柴犬くらいの大きさでとまってしまった。

 それでも可愛いことには変わりなく、吠えもせず、道路に面した柵から指を入れると、ちょっと匂いを嗅ぎ指先をそっと舐めるという、実に私好みに奥ゆかしい犬に育った。


 もう十年以上経ち、老犬になったシロは最近は寝てばかりいた。

 

 先日の雪が降った翌日、通りかかると珍しくシロは立ち上がって、どこか向こうの方を見ていた。

 家の人に聞かれないようにそっと声をかけたが、聞こえない様子。ただ、じっと小屋の向こうの上の方を見ている。

「年寄りだからなぁ……」

 と、独りごちて通り過ぎた。


 次の日、通りかかると、シロは居なくなっていた。

 小屋の前に置いてある、いつもシロが寝て居た毛布はそのまま……。

 小屋の上の雪が溶けかけていた。



おむすび書店 リターンズ-白い犬


 昨日、また通りかかると、毛布が片付けられ、私とシロを隔てていた柵が開けっ放しになっていた。