柔と耕作(松田)の新婚日記 22日目 (午前編第2部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を5分割で表記しています。
下に下りた2人は台所へ向かい到着すると耕作はポットを流しの横に置いてテーブルの椅子に座った。
柔はその間にお茶を2杯注いで片方を耕作に渡すと隣に座った。
柔「おかあさん、まだ来てなかったか。」
耕作「少し早かったみたいだね。」
柔「どうなのかな?今朝は何時もより遅めに下りてきた気がするんだけど。」
耕作「言われてみれば、確かに結構長い時間話してたか、風呂にも入ったし。」
柔「そうだ、卵焼きは何も入れない?」
耕作「今朝は久しぶりにノーマルの卵焼きを食べたいかな?」
柔「うふ、分かった~、何も入れないで作るね。」
柔「今日も会社には遅めに行くの?」
耕作「そうだね、買い物に行くなら遅めじゃないと開店してないと思うから。」
柔「じゃあ、ご飯食べた後もゆっくり出来るね。」
耕作「その方が良いでしょう?慌ただしくしなくて済むし。」
柔「勿論よ~、食後はあなたと一緒にマッタリしたいも~ん。」
柔「そう言えば、明日も午前中に原稿を持って行くんだよね?」
耕作「そうなるかな?」
耕作「週明け以降は午後の練習が終わった後に鴨田に持って行って貰う様にするよ。」
耕作「君の会社に行く間だけだけど。」
柔「そっか、あたしの会社に来ない時はあなたは自社に出社するんだったね。」
耕作「そうそう、だから、その時に渡せるから。」
柔「じゃあ、明日は原稿を出して一度戻ってから出かける事になるのかな?」
耕作「会社から直接遊園地に行くとなると弁当を持って会社に行く事になるよ?」
柔「それはやだな~。」
耕作「でしょう?一度戻って用意してから行こうか。」
柔「そうだね、帰ってからお弁当を作るから。」
耕作「余り手の込んだ物じゃなくても良いよ、君が作るって言うだけで愛情が詰まってるからね。」
柔「うふふ、そうかもね、分かった~、簡単に出来る物を手早く作るよ。」
玉緒がやって来た。
玉緒「おはよう、何時も仲が良いわね。」
柔「おかあさん、おはよう~、また聞いてたんだ。」
耕作「玉緒さん、おはよう~。」
玉緒「仕方ないわよ?近くまで来たら、あなた達の話声が聞こえるんだから。」
柔「まあ、良っか、聞かれて困る様な事は話してないし。」
柔「おかあさん?今朝はあたしは卵焼きとお味噌汁作るね、他はおかあさんに任せるよ。」
玉緒「分かったわ、何か適当に作る事にするわね。」
柔は立ち上がると味噌汁を作り始め、玉緒は冷蔵庫の中から魚の切り身を出して焼き始めた。
柔と玉緒は料理の最中も何か話していたが小声だったので耕作には聞こえなかった。
柔は味噌汁を作りながら卵焼きを作り始め、玉緒も魚を焼き終えるとホウレン草の胡麻和えを作り始めた。
柔「あなた?食器を出してくれない?」
耕作「分かった。」
耕作は立ち上がると食器棚から料理に合う様な食器を数種類選び出し茶碗とお椀と一緒に出して
テーブルに並べ終えると再び椅子に座った。
耕作「そこに出した分で足りる?」
柔「さすが~、手慣れてきたね~、十分に足りるよ。」
柔と玉緒はそれぞれに食器を取って料理を載せると次々にテーブルに並べていった。
それが終わると2人はそれぞれに茶碗にご飯をよそいお椀に味噌汁を注ぐとお盆の上に載せていき
その後に料理の食器類も載せた。
玉緒「それじゃあ、居間に持って行きましょうか。」
柔「は~い。」
耕作「分かりました。」
柔達3人は各々お盆を持つと居間へ持って行った。
居間に着いた3人が座卓の上に料理を並べていると滋悟朗がやって来た。
滋悟朗「おはようさん、今朝は何時もより早いんぢゃな。」
玉緒「おとうさん、おはようございます。」
柔「おはよう~、おじいちゃん。」
耕作「滋悟朗さん、おはよう~。」
滋悟朗が座ると柔達3人もそれぞれの場所に座った。
滋悟朗「それぢゃ、いただくとするかの。」
4人「いただきます。」
柔「おじいちゃん?昨日の会社の練習、最後だったんだよね?」
滋悟朗「ああ、そうぢゃよ。」
柔「部員達からお礼とか貰わなかったの?」
滋悟朗「特には無かったかぞい。」
柔「ほんとに~?お礼の言葉位は掛けられたでしょう?」
滋悟朗「そうぢゃな~、その際にお前の事を話しておいたからな。」
柔「何て話したの?」
滋悟朗「お前の練習は凄く厳しいから覚悟しとけと話しておいたわ。」
柔「え~、そんな事を話したら、皆委縮しちゃうじゃな~い。」
滋悟朗「うそぢゃ~。」
柔「もう~、おじいちゃんってば~、それで何て言ったの?」
滋悟朗「お前の練習で更に技量が上がるから真面目に取り組む様に言っただけぢゃ。」
柔「あら、割と普通の事を言ったんだ。」
滋悟朗「当たり前ぢゃろう?実際に今までお前が教えた連中はそうだったんぢゃからの。」
柔「まあ、そうなんだけど・・。」
滋悟朗「それに皆お前に憧れて来とる訳ぢゃから、お前の事は良く知っておったぞい。」
柔「そうなんだ、じゃあ、あたしの自己紹介は詳しくしなくて済みそう。」
滋悟朗「お前自身の事を聞かれる事は無いと思うが、松ちゃんとの事は聞かれるやもしれんのう。」
柔「あ~、それが有ったか~。」
耕作「初顔合わせでは相手もそこまでは聞いてこないと思うけど。」
柔「それもそうか、午後の練習の時に聞かれてもあなたも居るから大丈夫かな。」
玉緒「柔は本当に耕作さんを信頼しきってるのね。」
柔「うふふ、それはね~。」
滋悟朗「どれ、惚気が始まる前に退散するかの~。」
柔「そんなに何時も何時も惚気何てしないよ~。」
玉緒「もうお食事はよろしいんですか?」
滋悟朗「そうじゃな。」
玉緒「分かりましたわ。」
4人「ごちそうさまでした。」
柔「お粗末様でした。」
滋悟朗「儂は部屋で休んでおくぞい。」
玉緒「そうして下さい、私はお洗濯してきます。」
柔「じゃあ、あたしは後片付けを済ませるね。」
滋悟朗は自室に戻って行き玉緒は洗濯をしに行った。
柔「あなた?」
耕作「分かってるよ、持って行くから。」
耕作は食器類を纏めて持つと柔と一緒に台所へ行った。
台所に着くと耕作は食器類を流しにおいて椅子に座り柔はお茶を注いで耕作に渡した。
柔「直ぐに終わらせるね。」
耕作「分かった、お茶、ありがとね。」
柔は湯を沸かしながら片付けを始めた。
耕作「この後は上で暫く時間を潰すんだよね?」
柔「そうなるかな~、あなたの会社に行くには一寸早過ぎるし。」
耕作「何して時間を潰そうか?」
柔「それは~・・、やっぱり~・・、お話かな?」
耕作「何か話さないといけない事って有った?」
柔「う~ん・・、今は思い付かないけど上でお話してたら思い付きそう。」
耕作「何時ものパターンか・・、そうするしかないか~。」
柔「終わったよ~、上に行こう~。」
耕作「お疲れさん、そうするか。」
柔は沸いたお湯をポットに入れて、ポットを耕作が持つと2人は腕組みして2階へ上がって行った。
2階の部屋に入ると腕組みを解いた耕作はポットを机の上に置きベッドに座り、柔はお茶を注いで
コーヒーを淹れ耕作に渡しながら寄り添って座った。
耕作「コーヒー、ありがとね。」
耕作「今のは何も考えずに入れたの?」
柔「そんな事は無いよ?あなたの事を想いながら入れてたし。」
耕作「俺の事を?」
柔「そうだよ、優しくて気遣いが出来る素敵な旦那様だな~って。」
耕作「ふふ、そんな事を考えてたのか。」
耕作「君だって同じじゃない?俺に対しては。」
柔「そんな風に思ってくれてたのね~。」
耕作「お互い様じゃない?」
柔「やっぱり、同じ事を考えてるよね~。」
柔「あたしだけに対してって事で良いんだよね?」
耕作「以前から言ってるじゃない?俺は君の事しか考えて無いって。」
柔「うふ、そうだったね。」
耕作「序に聞きたいんだけど、今の以外には、俺の事はどんな風に思ってるの?」
柔「え~っとね~、あたしがあなたにやってる事に対して凄く寛容でしょう?」
柔「それと~、あたしを凄く大事にしてくれてるし。」
柔「あたしが望んだ事は可能な限り何でもやってくれてたね。」
柔「後~、これは口に出しても良いのかな?」
耕作「あっ、それに関しては言わなくても分かるよ、愛し合ってる時の事だよね?」
柔「さすがね~、そうだよ。」
柔「今みたいに、そうやって凄く的確に察してくれる事とかもかな?」
耕作「今、君が言った事は一緒になる時に俺自身が君に言った事でも有るから、
約束だと思ってやらない訳にはいかないって思ってる。」
柔「確かに、全部じゃないけど向こうでお話してた時に聞いた事が有るよ。」
柔「忘れてた~。」
耕作「他にも何か有った?」
柔は耕作を見詰めた後、肩に頭を預ける様にして凭れ掛かった。
耕作「急にどうしたの?」
柔「うふふ、あたしが甘えたい時もこんな風にして直ぐに受け入れてくれる事~。」
耕作「君は甘え上手だって前も言ったよね?」
耕作「だから、それに応えないって言う選択肢は俺の中には無いよ。」
耕作「君が甘えてる時はほんとに愛おしく感じるから、尚更、応えなくちゃって思ってる。」
柔「ありがとう~、あたしもあなたの想いに応えないといけないな~。」
耕作「今でも十分に応えてると思うけど?」
柔「じゃあ、今迄以上に応えないといけないね。」
耕作「そう思ってるなら一つだけお願いが有るんだけど良いかな?」
柔「うん、勿論だよ、どんなお願いなの?」
耕作「今直ぐとかじゃなくて、無事に子供を産んで欲しいかなって。」
柔「あは、気が早過ぎるよ~。」
耕作「だから、今直ぐじゃなくてって言ったよ?」
柔「あっ、そうだね、分かりました、これから先は自分の事もだけど、子供の事も考えながら
行動する様に注意するから、それで良いよね?」
耕作「今もそうしてるから今以上に注意する様にしてくれれば良いよ。」
柔「はい、そうするけど、あなたが危なかしく思ったら直ぐに注意してね。」
耕作「君は今迄そういう行動はとって無いから今後も大丈夫だと思うけど、万一そんな事が
有った時は、君が言う様に直ぐに注意するよ。」
柔「うふ、お願いしま~す。」
耕作「最近って言うか結婚してからになるかな?君が凄く聞き訳が良くなった気がするけど
何か有ったの?もしくは俺が君に何か話とかしたっけ?」
柔「やだな~、何か有ったも何もあなたと一つになったじゃない?」
耕作「あ~、しかし、その事と君が聞き訳が良くなった事って関係が有るの?」
柔「もう~、あなたと一つになった事で、あなたの事を理解出来たからだよ~。」
柔「あなたを理解出来たお陰で、あなたが言ってる真の意味も理解出来る様になったから
あなたの言う事は聞かないといけないって思ったのよ。」
耕作「なるほど、そういう事か、そう言えば、俺も君の事が理解出来た気がしてたよ。」
柔「でしょう?何故かって言われると説明し辛いけど。」
耕作「感性の問題になるから説明はし難いのは確かだと思うよ。」
耕作「そうなった2人にしか分からないんじゃないかな。」
柔「そうね、2人にしか分からないって言うのもお互いの親密度が増した気がするよね~。」
耕作「まあ、お互いの素の姿を見せ合う仲になったのは間違いないかも。」
柔「やだ~、あなたがそんな事を言うなんて~。」
耕作「以前も言った気がするけど?それに毎日一緒に風呂に入ってるじゃない?」
柔「あは、そうだったね~、毎日見てるよね~、お互いの素の姿は。」
耕作「それ以上の事もしてるんだから、昨日もだし、今更だと思うけど。」
柔「や~ん、それはそうだけど、今それは言わないで~。」
耕作「あっ、ごめんごめん、思い出しちゃうよね。」
柔「そうだよ~、昨日の事を思い出しちゃったよ~。」
耕作「まさか?」
柔「何とか大丈夫だよ、少し恥ずかしくなったけど。」
耕作「顔が少し赤いのはその所為なんだ。」
柔「あなたの責任だからね~。」
耕作「どうすれば許してくれるのかな?」
柔「うふ、分かってるくせに~。」
耕作「そう言われるとする事は一つだね。」
耕作は柔の頭を肩から外すと柔の方を向き柔の頬に手を当てて顔を少し上に向けた。
柔は耕作をジッと見詰めると目を瞑り耕作は優しく長めのキスをした。
耕作「これで許してくれる?」
柔「勿論よ~、素敵なキスありがとう~。」
耕作「そろそろ出掛けようか?」
柔「あたしはこのままでも良いけど、あなたは着替えないと。」
耕作「そうだね、直ぐ着替えるよ。」
耕作は立ち上がりカップを机の上に置いて外出着に着替えると柔の前に行き片手を差し伸べた。
柔はその手を掴むとベッドから立ち上がってカップを耕作のカップの傍に置いた。
柔「うふ、何時もと逆だね、ありがとう~。」
耕作「じゃあ、行こうか、ポットとカップはそのままで良いよ。」
柔「そうだね、行きましょう~。」
柔は耕作の腕を掴んで腕を組むと寄り添って下に下りて行った。
下に下りた2人は玄関へ行き奥に声を掛けた。
柔「今から出掛けてくるね~。」
耕作「会社に行ってきます。」
奥から玉緒と滋悟朗が返事した。
玉緒「気を付けて行ってらっしゃい。」
滋悟朗「気を付けて行くんぢゃぞ。」
柔「は~い。」
柔と耕作は玄関を出て木戸を潜り表に出ると腕を組んだまま表通りへ向かった。
柔「最近はあたしが外で腕を組んでも何も言わないのね。」
耕作「もう慣れてしまったかな?そうしてるのが当たり前に思ってきた。」
柔「うふ、そうなのね。」
耕作「夫婦だからって言うのも有るかも。」
柔「だよね~、あたし達は夫婦なんだもん、こうしてて当然だよ~。」
2人は腕組みしたまま寄り添って表通りを目指し表通りに着くとタクシーを拾って耕作の会社へ向かった。
会社の前に到着すると2人はタクシーを降りてビルの中に入り編集部を目指して上に上がった。
編集部の前に着くと耕作はドアを開けて柔を先に入れ自分も後に続いて入って行った。
編集部の中に入った2人は編集長の席へ向かった。
耕作「おはようございます、お持ちしました。」
柔「おはようございます。」
編集長「2人ともおはよう、待ってたぞ。」
耕作は編集長に原稿を渡した。
編集長「何時もの様に確認だけさせて貰うぞ。」
耕作「はい、どうぞ。」
編集長は原稿に一通り目を通した。
編集長「そうか、昨日で富士子さんの指導実習は終わったんだな。」
耕作「はい、柔も合格を出しましたし、自分もそういう判断を下しました。」
編集長「柔さんが合格を出したのなら大丈夫でしょう。」
柔「そうですね、富士子さん自身で練習方法を考えて自分の思う通りにやってましたから。」
柔「もう、あたしが口出ししなくても大丈夫だと判断しました。」
編集長「そうでしたか、それで今日の練習はどうするんですか?」
柔「今日は富士子さんに完全に任せてみようと思ってます。」
編集長「なるほど、最終チェックと言う訳ですな。」
柔「そういう事になりますね。」
編集長「松田君?今日書く分は柔さんの考えを前面に出した記事になるんだったな。」
耕作「はい、柔も了承してますので、その方向で書くつもりです。」
編集長「来週以降の事は明日話すとして、今日はまたどこかへ行くのか?」
耕作「一寸買い物に行こうと思ってます。」
編集長「そうか、2人で行くんだよな?」
柔「はい、そのつもりです。」
編集長「今日はもう良いから柔さんに良い物を買ってやれよ。」
耕作「はい、分かってます。」
耕作「それでは、これで失礼します。」
柔「失礼します。」
編集長「気を付けて行くんだぞ。」
柔「はい、ありがとうございます。」
柔と耕作は編集長に会釈して編集部を後にすると下に下りてビルを出た。
柔「言ってた物だけ買ったら直ぐ帰る?」
耕作「君は何か見て回りたいんだよね?」
柔「あなたが嫌なら買う物を買ったら帰っても良いよ。」
耕作「いや、俺は嫌とかは無いから見て回っても構わないよ。」
柔「じゃあ、少しだけ見て回るね、行きましょう~。」
柔は耕作の腕を取り寄り添うとそのまま店へ向かった。
店に向かう途中で行き交う人から声を掛けられる度に2人は会釈して応じた。
柔「やっぱり、声は掛けられるのね~。」
耕作「君は有名だから仕方ないと思うよ。」
柔「まあ、その事は気にしてないけど、声を掛けられるのがね~、無視は出来ないし。」
耕作「そうだよな~。」
耕作「以前2人の時に話した事が有るけど。」
耕作「皆の声援が有って初めて競技が成り立ってる以上無視する訳にはいかないよ。」
柔「そうなのよね、競技場が有って皆が居て相手が居て初めて成り立つからね。」
柔「到着~。」
耕作「先に買う物を買ってから見て回るかい?」
柔「その方が良いかな?買う物を見る時間も有るだろうし。」
耕作「じゃあ、先に買いに行こう。」
柔「そうだね。」
柔と耕作は腕組みを解いて手を繋いで店の中に入るとバスローブが置いて有る売り場へ向かった。
柔「わ~、結構色んな種類が有るのね~。」
耕作「そうだね、デザイン的な物も有るだろうし、丈の長さもあるみたいだ。」
柔「どれが良いかな~。」
耕作「夏用と冬用で丈の長さを変えようか?」
柔「え?2つずつ買うの?」
耕作「丈の長いのを冬用にして短いのを夏用にした方が良くない?」
柔「それはそうだけど、丈の長いのを兼用にしても良いよ?」
耕作「遠慮してるんじゃないよね?」
柔「ううん、そんな事は無いけど。」
耕作「じゃあ・・。」
柔「うふふ、分かってるよ、あなたが見たいって言いたいんでしょう?」
耕作「ふふ、良く分かってるじゃない?」
柔「分かったわ、じゃあ、2つずつ買いましょうか。」
耕作「生地の厚さも有りそうだね。」
柔「そうね、厚手のを冬用、薄手のを夏用にだね。」
耕作「それで良いんじゃないかな。」
柔「少し見てみましょうか?」
耕作「じっくり見て判断して良いよ。」
柔「決めたらあなたにも見せるね。」
耕作「分かった、じゃあ、選んできて良いよ。」
柔「うん、見てみるね。」
柔はバスローブを手に取りながら見て回ったが耕作も傍に付いて行って一緒に見ていた。
柔「うふ、あなたも一緒に見て回ってくれるとは思わなかったよ。」
耕作「この後見て回る時も一緒に行かないといけないし。」
柔「この後も一緒に見て回ってくれるんだね、ありがとう~。」
柔「夏用はこれなんかどうかな?」
耕作「良いんじゃない?かなり丈が短いけど君が着るとセクシーだと思うよ。」
柔「あは、こんな所でもそういう事を言う様になったんだね。」
耕作「夫婦なんだから良いんじゃない?」
柔「そうだね、これで良いよね?」
耕作「夏用はそれで良いと思うよ。」
柔「次は冬用か、どれにしようかな?」
柔「ね~、この丈が膝位のでも良いかな?」
耕作「生地が厚手だから良いんじゃないかな。」
柔「じゃあ、これにするね。」
耕作「俺がレジに行ってくるよ。」
柔「分かった、以前言ってた理由でだね?」
耕作「そうそう、君だと色々と話し掛けられそうだからね。」
柔「じゃあ、お願いしま~す。」
耕作「分かった、行ってくるよ。」
耕作はバスローブ4着を持ってレジに行くと会計を済ませて柔の元に戻ってきた。
柔「ありがとう~。」
耕作「じゃあ、他を見て回ろうか。」
柔「あたしが持とうか?」
耕作「いや、見て回る時、手に取るのに邪魔になるだろうから俺が持ってるよ。」
柔「それもそうね、ごめんね、お願いします。」
柔と耕作は連れ立って色々な場所を見て回った。
柔「ここはパスした方が良いよね?」
耕作「いや、見たいなら見てきて良いよ、さすがに下着売り場には俺は行けないけど。」
柔「ううん、あなたと離れたくないから、ここは今回はパスで良いよ。」
耕作「君がそれで良いならそうするか。」
柔「もう一通り見て回ったから帰りましょう?」
耕作「もう良いの?」
柔「うん、あなたも疲れたでしょうし、戻ってそれを着てみたいかな~って。」
耕作「ふふ、そうだと思った、じゃあ、戻ろうか。」
柔と耕作は店を出るとタクシーを拾って実家に戻って行った。