柔と耕作(松田)の新婚日記 26日目 (午後編第3部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を8分割で表記しています。
柔道場に近付くと聞き覚えの有る声が聞こえてきた。
柔「あれ?何でキョンキョンがここに居るの?」
耕作「何も聞いて無かったの?」
柔「あなたも知ってるじゃない?あたしとずっと一緒に居たんだし。」
耕作「それもそうか、キョンキョンから連絡とか無かったね。」
柔道場の入り口に富士子とキョンキョンが並んで手を振りながら柔達に声を掛けていた。
柔達は柔道場の入り口までやって来た。
富士子「柔さん、待ってたわよ。」
キョンキョン「私も一緒に待ってました。」
柔「キョンキョン?何でここに?どうしたの?」
キョンキョン「お話が有ったので、来ちゃいました。」
柔「電話でも良かったのに。」
キョンキョン「電話で話すと長くなりそうだったから。」
柔「そうなのね、それなら仕方ないか。」
富士子「私もビックリしたよ、急に来るんだもん。」
キョンキョン「ごめんね~、富士子さん。」
富士子「まあ、良いんだけど、柔さんに用が有ったのよね。」
キョンキョン「はい、でも、今はお忙しいでしょうから、時間が空いた時で構いませんよ。」
柔「分かった、合間合間でお話しようね。」
キョンキョン「はい、それで良いです。」
耕作「柔?陽子さん達に紹介しないとキョトンとしてるよ?」
柔「あっ、そうだったね。」
柔「えっと・・。」
温子「あ~、日蔭さんだ~。」
柔「温子さん、知ってたんだ。」
温子「勿論ですよ~、試合を見に行ってましたから。」
柔「陽子さん、他の皆も、この人はあたしと一緒に短大の時柔道をやってたの。」
キョンキョン「初めてお目に掛かります、日蔭 今日子と申します。」
キョンキョン「今日はお邪魔してすみません。」
キョンキョン「柔さんと話が有ったので来てしまいました。」
キョンキョン「練習のお邪魔はしませんので、どうぞよろしくお願いします。」
陽子、雅、恵美「こちらこそ、初めまして、よろしくお願いします。」
美香、温子、真紀、由紀「初めまして、こちらこそ、お願いします。」
富士子「ほらほら、柔さん?挨拶はその位にして、荷物を置いてきたら?」
柔「そうだね、陽子さん達?行こうか。」
陽子達「はい、分かりました。」
キョンキョン「行ってらっしゃい。」
耕作「皆、行ってらっしゃい。」
柔と陽子達は道場に入る前に一礼すると荷物を置く為に更衣室に向かった。
耕作「キョンキョン、事前に連絡してくれたら良かったのに。」
キョンキョン「松田さん、すみませんでした。」
キョンキョン「お仕事が終わって真っ直ぐにここに来たので連絡するのを忘れてました。」
耕作「気にして無いから謝らなくて良いよ。」
耕作「それより話が有るって言ってたけど、ここで話す訳じゃないよね?」
キョンキョン「大した事じゃないので、ここでお話しようかと思ってます。」
耕作「そうか、時間が有ったら話すと良いよ。」
耕作「でも、柔の事だから無理にでも時間を作りそうだ。」
キョンキョン「そう言えば、柔さんも私にお話が有るとか言われてた様な・・。」
耕作「それは柔から直接聞いてね。」
耕作「俺は心当たり有るけど、先に言うと、また、柔が剝れるかも知れないから。」
キョンキョン「ふふふ、そうですね。」
キョンキョン「柔さんの剝れた姿を見てみたい気もしますけど止めておきます。」
耕作「キョンキョンも言う様になったな~。」
キョンキョン「柔さんと松田さん、お二人のお陰かもしれません。」
耕作「俺達、キョンキョンに何かした事有った?」
キョンキョン「松田さんのご実家の事もそうですけど、戻ってからもお世話になりましたし。」
耕作「あれは、柔も俺も当たり前の事をしただけだって思ってるよ。」
キョンキョン「お二人にとってはそうかも知れませんね。」
キョンキョン「でも、私はお二人から勇気と元気を頂いたと思ってるんです。」
耕作「なるほど、俺の実家に居た時に凄く明るくなってたのはそう言う訳だったんだね。」
耕作「彼との仲が良くなっただけじゃなかったのか。」
キョンキョン「はい、そうなんです。」
滋悟朗「あ~ん、儂には挨拶は無いのかの?」
キョンキョン「あっ、すみません、滋悟朗先生、お久しぶりです。」
滋悟朗「久しぶりぢゃの、どうぢゃ?彼とは上手くいってるかの?」
キョンキョン「はい、それは勿論です。」
耕作「そう言えば、日取りとか決まったの?」
キョンキョン「それは・・、今色々と調整中なんですよ。」
耕作「そうか、彼の方の事も有るから仕方ないね。」
滋悟朗「何ぢゃ?まだ決まっておらんのか、早うせんかい。」
キョンキョン「私はそうしたいんですけど・・。」
耕作「滋悟朗さん、余り無理言っても。」
滋悟朗「それもそうぢゃな。」
滋悟朗「どれ、儂はちと祐天寺に挨拶してくるとするかの。」
耕作「そうして下さい。」
滋悟朗「それぢゃの。」
キョンキョン「はい、後程。」
滋悟朗は監督室に向かうと中に入って行った。
耕作「もし差し支えなかったら、柔に話したい事を聞かせてくれないかな?」
キョンキョン「さっきも言いましたけど、大した事じゃないんです・・。」
耕作「そうなの?もしかして結婚式に関係してる?」
キョンキョン「そうですね、えっと、松田さんも関係あるのでお話しますね。」
耕作「もしかして、余興をとかじゃないよね?」
キョンキョン「違いますよ、友人代表で挨拶をお願い出来ないかと思いまして。」
耕作「それは、柔だけで良いんじゃない?」
キョンキョン「実は・・、徹さんからのお願いで松田さんに徹さんの友人という事で挨拶願えないかと。」
耕作「え?俺、日向さんとはこの前会って話しただけだよ?」
キョンキョン「私もそれって変じゃない?って言ったんですよ。」
キョンキョン「でも、徹さんが言うには私との結婚を決意させてくれたからだって。」
耕作「う~ん、確かに、俺が後押しした感じにはなってたか。」
耕作「でも、決めたのは日向さん自身だしな~。」
キョンキョン「やっぱり、駄目でしょうか?」
耕作「どうするかな~、柔と相談しても良いかな?」
キョンキョン「はい、構いません、お二人で良くご相談して決めて下さい。」
耕作「分かった、そうするよ。」
耕作「・・・、そう言う事か、俺の事も有ったから電話じゃ駄目って言ってたんだね。」
キョンキョン「そうなんです、直接会ってお話した方が良いと思ったので。」
耕作「その為にわざわざここに来たんだね。」
耕作「そうだとすると、邪険には出来ないな~。」
キョンキョン「それじゃ、よろしんですか?」
耕作「俺は承諾するつもりだけど、さっきも言った様に一応柔と相談しないとね。」
キョンキョン「分かりました、良いお返事を期待してますから。」
富士子「黙って聞いてたけど、私は?」
キョンキョン「すみません、富士子さん。」
キョンキョン「富士子さんには余興をお願いしようと思ってましたので。」
富士子「余興か~、私一人は恥ずかしいな。」
キョンキョン「大丈夫ですよ、ナンダさんも来て下さいますから。」
富士子「他の2人は?」
キョンキョン「マリリンと四品川さんは如何も出席は無理そうなんですよ。」
富士子「そうなのね、じゃあ、ナンダさんと何かやれば良いのね。」
キョンキョン「是非、お願いします。」
富士子「分かったわ、任せて。」
柔達が更衣室から出て来て耕作達の元に戻って来た。
柔「お待たせ~。」
耕作「お帰り、時間掛かったね。」
キョンキョン「お帰りなさい。」
富士子「お帰り~。」
陽子「すみません、お待たせして。」
陽子「私達が少し柔さんと話し込んでしまって。」
耕作「それなら良いんだ、気にしなくて良いよ。」
柔「陽子さん、皆も少し体を解してたら?」
陽子「そうですね、やってきます。」
陽子「皆、やろうか。」
雅、恵美「そうだね。」
美香、温子、真紀、由紀「分かりました。」
陽子達は柔達から少し離れると体を解し始めた。
柔「富士子さん、今日も昨日みたいな感じでやるの?」
富士子「基本的にはそうしようかと、若干変更しますけど。」
柔「分かった、富士子さんに任せるよ。」
富士子「じゃあ、皆の所へ行って用意させます。」
柔「お願い、こっちが終わったら声を掛けるから。」
富士子「分かりました、行ってきます。」
柔「行ってらっしゃい。」
キョンキョン「行ってらっしゃい。」
耕作「行ってらっしゃい、お願いするよ。」
富士子は西海大の部員達の所へ行った。
柔「ところで、キョンキョン?あたしにお話ってどんな事なの?」
キョンキョン「あっ、そうでした。」
キョンキョン「実は、結婚式で友人挨拶をお願い出来ないかと思ってるんですけど・・。」
柔「短めで良いならやっても良いわよ。」
キョンキョン「それで構いませんので、お願いします。」
キョンキョン「後、松田さんにもお願いしたい事が有るんです。」
柔「主人に?何を頼むの?」
キョンキョン「徹さんの友人挨拶をお願いしたいんです。」
柔「良いんじゃない?一緒になる様に迫ったんだし。」
耕作「おいおい、俺の意見は何も聞かないの?」
柔「あなたもやって良いって思ってるんでしょう?」
耕作「やっぱり、読まれてたか。」
柔「ほら~、承諾するつもりだったんじゃな~い。」
キョンキョン「あの・・、構わないんですよね?」
耕作「柔もこう言ってるから覚悟を決めたよ。」
キョンキョン「よろしくお願いします。」
キョンキョン「そう言えば、私にお話が有るって言われてましたけど・・。」
柔「そうだった、あのね、今度の日曜日何か用事有るかな?」
キョンキョン「えっと、特には何も無いですね。」
柔「美咲さんも舞さんも大丈夫かな?」
キョンキョン「多分、何も用事は無いと思いますよ。」
柔「それなら、今度の日曜にあたしの家に来てくれない?」
キョンキョン「構いませんけど、何かされるんですか?」
柔「会社の柔道部の親睦会をやろうかと思ってるの。」
キョンキョン「それに私達がお邪魔して良いんですか?」
柔「良いも何も是非来て欲しいんだけど。」
キョンキョン「何か有りそうですね?」
柔「正直に言うね。」
キョンキョン「やっぱり、何か有るんですね。」
柔「実はお料理を作るのを手伝って欲しいのよ。」
キョンキョン「そう言う事なら、美咲も舞も喜んで来ると思いますよ。」
キョンキョン「明日にでも話しておきますね。」
柔「そうなの?ありがとう~、お願いね~、待ってるから。」
耕作「相変わらず、強引だな~。」
キョンキョン「構いませんよ、私も含めてお料理の練習をしたいと思ってますから。」
柔「キョンキョン、ごめんね~、頼りにしてるから~。」
キョンキョン「任せて下さい、3人で頑張りますので。」
柔「陽子さん達が終わりそうだから、一緒に富士子さんの所に行ってくるね。」
キョンキョン「はい、また後程、頑張って下さい。」
耕作「おう、頑張れよ。」
柔「は~い、行ってくる~。」
柔は陽子達の所へ行くと体を解し終わるのを待って、終わると一緒に富士子達と合流した。
それに合わせる様に監督室から祐天寺と滋悟朗が出てきて皆の所へ行き全員で挨拶をして、
最初に祐天寺が注意点を話し、次に富士子が練習内容を説明した後に合同練習が始まった。
練習内容は前日と同じ様に3組で乱取りする間に滋悟朗、柔、富士子がそれぞれを指導する
形でやっていた。
前日と違って乱取りの時間を切らずに中断しながら指摘する箇所が無くなるまで指導していた。
キョンキョン「へ~、今はこんな風にやってるんですね。」
耕作「そうだよ、人数は多いけど、指導する側も3人いるから、こういう事が出来るんだ。」
キョンキョン「それにしても、滋悟朗先生が来てたのには驚きました。」
耕作「柔が滋悟朗さんを誘ったんだ。」
キョンキョン「そうだったんですか。」
キョンキョン「以前だとそう言う事は絶対にし無さそうでしたよ?」
耕作「そうかもね。」
耕作「柔と滋悟朗さんの間で色々有ったのは俺も知ってるから誘ったのは意外だったよ。」
キョンキョン「そういう事をされるのって松田さんと結婚したからなんですか?」
耕作「それは否定しないよ、でも、柔は以前から周囲の事は気に掛けてた気がするよ。」
キョンキョン「それは分かります、短大の時もそうでしたから。」
キョンキョン「後、割と強引な時も有りましたけど。」
耕作「確かに、そういう事が何度か有ったのは知ってるよ。」
耕作「それは今でも有るかもな~。」
耕作「そうだ、さっきはほんとに無理言ってごめんよ。」
キョンキョン「いえいえ、気になさらないで下さい。」
キョンキョン「先程も言いましたけど、私も舞も美咲もお料理の勉強は大歓迎なんですから。」
耕作「そう言って貰うと柔も俺も助かるよ。」
キョンキョン「松田さん?」
耕作「うん?どうかしたの?」
キョンキョン「柔さん、少し変わって来てませんか?」
耕作「そうかな?」
耕作「キョンキョンから見て何が変わったって思うの?」
キョンキョン「具体的どうって言うのは分からないですね。」
キョンキョン「でも、雰囲気が何となく変わってるかな~って。」
耕作「雰囲気か・・、俺は何時も一緒に居るから変化に気付いて無いのかな?」
キョンキョン「以前も余裕が有る感じでしたけど、今は更に余裕が出てきてる気がします。」
耕作「そうなんだ、微妙にって事なのかな?」
キョンキョン「そうかも知れないです。」
キョンキョン「それに滋悟朗先生を誘ったのもそう言う事から来てるのかも。」
耕作「なるほど、確かに君の言う通りかも。」
キョンキョン「私もお二人みたいになれる様にするつもりなんです。」
耕作「俺達みたいに?」
キョンキョン「はい、お互いを信頼して思い遣るって素敵です。」
キョンキョン「勿論、徹さんも私と同じ様に考えてくれてます。」
耕作「そうなんだね。」
耕作「それなら日向さんに全て任せるつもりでいると良いよ。」
キョンキョン「柔さんもそうされてるからですか?」
耕作「そうだよ、柔は俺を信頼して全て任せてくれてる。」
耕作「俺も柔に全て任せてるけど。」
キョンキョン「以前お聞きした、どっちもっていう事なんですね。」
耕作「そうだよ、どちらかじゃなくどちらもっていう気持ちをお互いに持ってたら良いと思う。」
キョンキョン「分かりました、徹さんにもそう話しておきます。」
耕作「そうそう、何でも話すのは大事だよ、俺達もそうやって来たし。」
キョンキョン「柔さんも常にそう仰ってましたね。」
耕作「柔がアメリカに来てからずっと2人で話をしてたから言える言葉だと思うんだ。」
キョンキョン「私もそれに倣って徹さんと会う度に良くお話をしてます。」
耕作「それは良い事だ、これからもずっと続けてね。」
キョンキョン「はい、そのつもりです。」
キョンキョン「あっ、練習が終わったみたいですよ。」
耕作「ほんとだ、この後は昨日と同じなら柔は選抜メンバーの指導を・・。」
耕作「あれ?」
キョンキョン「柔さん、こっちに来てますね。」
柔が耕作達の所へ戻って来た。
柔「終わったよ~。」
耕作「お疲れさん。」
キョンキョン「お疲れ様でした。」
耕作「選抜メンバーの指導はしなくて良いの?」
柔「今日はおじいちゃんに任せたから。」
耕作「良いのかな?それで。」
柔「メンバーの2人にもそう話しておいたから大丈夫よ。」
柔「勿論、おじいちゃんにも話しておいたよ。」
耕作「それで良いの?」
柔「大丈夫だってば~。」
柔「あの2人にはあたしが昨日教えた事に留意してやってねって念押ししてるから。」
耕作「それなら心配しなくても良さそうだ。」
柔「ほんと、あなたって心配症だよね。」
耕作「それは・・、今迄の君を知ってるから少し心配になる時も有るよ。」
柔「あ~、あたしを信用して無いな~。」
耕作「そんな事は無いって。」
キョンキョン「うふふ、何時ものお二人で安心しました。」
柔「あは、つい熱くなっちゃったかも。」
耕作「しかし、何で滋悟朗さんに任せようって思ったの?」
柔「あたしが教えられる事は昨日全部やっちゃったからだよ。」
耕作「え?昨日だけで教え切ったって事?」
柔「そうだよ?」
耕作「恐るべし・・だな。」
キョンキョン「柔さんって以前よりも教え方が上手くなってるんですね。」
柔「どうなんだろう?要領が良くなってるのかも。」
耕作「手抜きじゃないよね?」
柔「あ~、酷いな~、そういう事を言うかな~。」
耕作「嘘だよ、冗談だって。」
柔「もう~、こんな時に冗談言わないでよ~、キョンキョンも居るのに~。」
耕作「そうだった、2人だけじゃなかったか。」
キョンキョン「私の事は空気だとでも思って構いませんよ。」
柔「駄目よ~、キョンキョンをそんな扱いなんて出来る訳無いじゃない~。」
キョンキョン「そう言って頂いて嬉しいです。」
耕作「まあ、キョンキョンには俺達の素の姿を見せても平気な位信頼してからなんだけどね。」
キョンキョン「それも嬉しいお言葉です。」
耕作「それにしても滋悟朗さん、君の教え方を知らないはずなのにやり方が似てるね。」
柔「あ~、それはね、昨日、陽子さん達からあたしのやり方を聞いたからじゃないかな。」
耕作「それでなのか。」
柔「キョンキョン?」
キョンキョン「何ですか?」
柔「今日は家に来るんだよね?」
キョンキョン「すみません、今日はさっきの件を徹さんにお話しに行かないといけなくて。」
柔「そうなのね、そっちの方が大事だよね。」
キョンキョン「どちらがじゃなくてどちらも大事なんですけど、早目に知らせておきたいので。」
柔「うふ、キョンキョンもあたし達の事を真似しようとしてるのね。」
キョンキョン「そうですよ?柔さん達は私にとっては理想のご夫婦なんですから。」
柔「まあ、今度の日曜に会えるから今日は勘弁してあげるね。」
キョンキョン「うふふ、そう仰って頂けると助かります。」
耕作「柔?終わりそうだよ?」
柔「あっ、もう少し掛かるかと思ってたのに~、じゃあ、行ってくるね。」
キョンキョン「行ってらっしゃい。」
耕作「頑張れよ。」
柔「は~い。」
柔は滋悟朗の所へ行き少し話をしていた。
少しすると全員の練習が終了して集合すると祐天寺が話した後に富士子が話し
柔と滋悟朗が補足して最後の挨拶を済ませると祐天寺は監督室に戻った。
柔と富士子は西海大の部員達、陽子達と一緒に更衣室に入って行くと滋悟朗は
耕作達の元に戻って来た。
耕作「お疲れ様でした。」
キョンキョン「滋悟朗先生、お疲れ様でした。」
滋悟朗「お主達も長い時間お疲れぢゃったの。」
滋悟朗「柔の奴、上手い事教えとるみたいぢゃな。」
耕作「お分かりになりましたか。」
滋悟朗「勿論ぢゃわ、以前に比べると格段に動きが良くなっとったからの。」
滋悟朗「これから先が更に楽しみになったぞい。」
耕作「そろそろ送らせましょうか?」
滋悟朗「そうしてくれんか、早う帰ってゆっくり休みたいわ。」
耕作「分かりました。」
耕作「鴨田、滋悟朗さんを送ってくれないか。」
鴨田「了解っす。」
鴨田「滋悟朗先生、行きましょうか。」
滋悟朗「すまんな、松ちゃん、キョンキョン、先に戻っておくぞい。」
キョンキョン「お気を付けてお戻り下さい。」
耕作「鴨田、原稿も頼んだぞ。」
耕作は鴨田に原稿を渡した。
鴨田「はい、確かに預かったっす。」
鴨田と滋悟朗は先に戻って行った。
耕作「キョンキョンはこの後如何するの?」
キョンキョン「富士子さんと少しお話してから戻ります。」
耕作「分かった、俺達は先に帰るよ。」
キョンキョン「お見送りしますね。」
耕作「見送りはここで良いよ、駐車場までだと遠いし。」
キョンキョン「はい、富士子さんと一緒に見送りますから。」
耕作「今日も遅いな・・。」
キョンキョン「松田さん?」
耕作「うん?何か変な事言ったかな?」
キョンキョン「女性は身嗜みを大切に思ってるんですよ?」
耕作「そうだった、柔にも以前言われた事が有ったよ。」
耕作「時間が掛かるのは仕方ないか。」
キョンキョン「そう言う事なんです。」
柔達と富士子達が更衣室から出てきて西海大の部員達と選抜メンバーの2人は柔と富士子
に挨拶して帰って行った。
柔と富士子と陽子達が耕作達の所へやって来た。
柔「お待たせ~、ごめんね~。」
富士子「待たせちゃって、すみません。」
陽子「すみません、お待たせしました。」
耕作「いや、気にしなくて良いよ。」
耕作「じゃあ、帰ろうか。」
柔「そうね、富士子さん、キョンキョン、またね。」
富士子「また、明日待ってます。」
キョンキョン「はい、またお会いしましょう。」
富士子「陽子さん達も頑張ってね。」
陽子「はい、ありがとうございます。」
雅、恵美「頑張ります、今後もよろしくお願いします。」
美香、温子、真紀、由紀「ありがとうございます、頑張ります。」
柔と陽子達は一礼して道場から出ると先に出ていた耕作と一緒に駐車場に向かって歩き始めた。
富士子とキョンキョンは柔達の姿が見えなくなるまで見送っていた。
駐車場に着くと耕作は助手席のドアと後部ドアを開けて柔達を乗せて運転席に乗り込み
エンジンをスタートさせて西海大の駐車場から車を出した。
耕作「陽子さん達は今日は駅の傍までで良いんだよね?」
陽子「はい、今日は買い物にも行きませんので、そこで構いません。」
柔「皆?体はどうだった?」
由紀「一寸辛く感じました。」
柔「他の人はどう?」
温子「きついのは有りましたけど合同練習の時は体が軽く感じました。」
陽子「私も温子と同じかな?」
雅「私もそんな感じです。」
恵美「私は若干疲れが残ってたのか、少し動き難かった気がします。」
美香、真紀「私達も恵美さんと同じで、少し動きが鈍かった感じです。」
柔「恵美さん、美香さん、真紀さん、由紀さんは明日には体も慣れてくると思うよ。」
柔「陽子さん、雅さん、温子さんは明日は更に体が軽く感じるかも。」
陽子「柔さんにはそれが分かるんですか?」
柔「他にも色んな人の練習を見てたから或る程度は分かるかな。」
温子「さすがですね。」
柔「明日のトレーニングは今日と同じで良いから。」
陽子「他に習ったのはまだ良いんですか?」
柔「まだかな、全員が辛くなくなったら一つずつ追加する感じで良いと思うよ。」
柔「一気にきつめにしても逆効果だしね。」
温子「そうですね、徐々にが良いと思います。」
恵美「合同練習の時、柔さんに指摘された事を滋悟朗先生には余り指摘されて無かったのは
修正出来てたからだと思っても良いんでしょうか?」
柔「勿論よ、皆、全部では無いけど或る程度はちゃんと出来てたから安心してね。」
陽子「という事は、明日の練習ではその出来て無かった分を気を付けるって事ですね。」
柔「そうで~す、さっき指摘された事に留意して練習してね。」
陽子達「はい、分かりました。」
耕作「そろそろ着くよ。」
陽子「それじゃ、この前の場所で止めて下さい。」
耕作「分かった、あの信号の先で良いんだね。」
陽子「はい、お願いします。」
耕作は交差点を過ぎて少し行くと車を左に寄せて停めた。
陽子が助手席から降りて後部ドアを開け皆を降ろした。
耕作「また、明日だね。」
柔「またね~、明日も頑張ろう~。」
陽子「また、明日です、失礼します。」
雅、恵美「失礼します、また明日です。」
美香、温子、真紀、由紀「お疲れ様です、失礼します。」
陽子達は柔と耕作に会釈して駅へと向かった。