柔と耕作(松田)の新婚日記 22日目 (午前編第1部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を5分割で表記しています。
帰国二十二日目。 柔と耕作の長い長い一日(二十二日目)
耕作は柔の素肌の温もりを感じて目が覚めた。
耕作「(そうだった、今朝は朝練は休みだったな。)」
耕作「(ゆっくり寝かせておかないといけないか。)」
耕作「(昨夜は疲れたと言ってたっけ。)」
耕作「(あれだけ痙攣する様な感じで腰を動かしてたら確かに疲れそうだ。)」
耕作「(しかし、柔があそこまで積極的だとは思わなかったな~。)」
耕作「(でも、俺としては余り無理をさせたくは無いな。)」
耕作「(柔が自分から言わない限りはやらせない様にしないと。)」
耕作「(俺自身があの事に関しては考えないでおこう。)」
耕作「(柔は俺の表情から何を考えてるか分かるっぽいし。)」
耕作は柔の顔を見た。
耕作「(可愛い寝顔だな、安心しきってる感じがする。)」
耕作「(うん?何で涙を浮かべてるんだ?)」
耕作「(何か悲しい夢でも見たのか?)」
耕作「(起きたら、どうしたのか聞いてみるか。)」
耕作「(でも、微笑んでるから悲しみじゃなくて嬉しさでなのかも。)」
耕作「(柔は嬉しくても涙ぐんでた事も有るし。)」
耕作「(確か、ユーゴとアメリカで再開した時だったっけか。)」
耕作「(どっちも急に涙ぐんだから、どうしてなのか分からなくて狼狽したんだった。)」
耕作「(アメリカでその理由を聞いて納得出来たから良かったけど。)」
耕作「(今日も買い物に行く以外は午前中の予定は無かったな。)」
柔が耕作に抱き付いて体を密着させてきた。
耕作「起きたの?」
柔は顔を上げて耕作を見た。
柔「あは、やっぱり、分かっちゃったか~。」
耕作「今起きたの?」
柔「ううん、さっきから起きてたけど、あなたが何か考え事してるみたいだったから寝たふりしてた。」
耕作「君の事を考えてたから、声を掛けてくれても良かったのに。」
柔「そうなんだ、あたしのどんな事を考えてたの?」
耕作「君が涙ぐんでたから何か夢でも見たのかなって思ってた。」
柔「うふ、そうだったのね。」
柔「昨日の事を思いだしたら嬉しくなちゃって、それで涙ぐんでたのかも。」
耕作「昨日の事?どういう事?」
柔「漸く、あなたとほんとに一つになれた気がしたからなの。」
耕作「愛し合う行為での事なんだよね?」
柔「お互いに・・、あっ、でも、言葉にしてお話しちゃいけなかったね。」
耕作「それで良いよ、お互いにって言った時点で何を言いたいか分かったから。」
柔「ありがとう~、それをやったからほんとに一つになれたのかな~って気がしたの。」
耕作「なるほどね、別にそういう事をしなくても一つになってたって思うんだけど。」
柔「あたし的には何か足りて無い気がしてたの。」
柔「昨日も言ったと思うけど、あたしはあなたに気持ち良くさせて貰ってるだけで、
あたしがあなたを気持ち良くさせた事って無かったな~って。」
柔「だから、どうやったら、あなたを気持ち良くさせる事が出来るのか考えてた。」
耕作「それであんな事を聞いてきたんだね。」
柔「そうなの、あなたにどうすれば気持ち良くなれるの?って直接は聞けないしね。」
耕作「まあ、普通はそうだよね。」
耕作「俺にしても君に聞かれたからって答える事が出来る様な事じゃないし。」
柔「昨夜はあなたも気持ちよくさせる事が出来て、これで漸く同じになったって思ってた。」
耕作「そういう事を考えてたのか。」
耕作「君らしいと言えば君らしいか、でも、今度からは直接俺に聞いて構わないから。」
柔「うん、そうするね、昨日の事であたしの中の蟠りみたいなものも無くなった気がするから。」
耕作「しかし、ほんとにすると思ってなかったから驚いたよ。」
柔「向こうに居た時から言ってたでしょう?」
耕作「あ~、そういう事か。」
柔「そうだよ~、あなたが喜ぶ事ならどんな事でもするって言ったからね。」
耕作「確かに何度もそう言ってたのを聞いた覚えがあるけど。」
耕作「ただ、これからは無理してしなくて良いから。」
耕作「もし君が無理してやってたとしたら、俺は心苦しくなるから。」
柔「昨日のは全然無理とかしてなかったよ、少し・・あっ、止めておくね。」
耕作「良い心掛けだよ、声に出して言わなくても俺には分かるから。」
柔「そうだったね。」
柔「無理はして無かったからって言うか、あなたが感じてるのが分かって嬉しくなってたよ。」
耕作「俺の反応を確認しながらやってたんだ。」
耕作「確かに、その余裕が有るって事は無理はして無かったみたいだね。」
柔「うふ、そうなの~。」
柔「あなたを気持ち良くしたいって言う、あたしの望みは叶ったから。」
耕作「それが君の望みだったのか、じゃあ、叶えてあげる事が出来たから、俺も嬉しいよ。」
柔「良かった~、あなたに喜んで貰えて。」
耕作「ところで腰は何とも無い?」
柔「何で?」
耕作「いや、昨日も結構腰を動かしてたから痛くなってないか心配なんだ。」
柔「そうなの?あたし、覚えて無いな~。」
柔「そんなに激しく動かしてた?」
耕作「激しくと言うか小刻みに動かしてたよ?」
柔「きっと、あなたが上手すぎて感じてたからじゃないかな?」
耕作「なるほど、君は感じてくるとあんな風になるんだ、覚えておかないと。」
柔「やだ~、そんな事は覚えておかなくて良いよ~。」
耕作「恥ずかしいから?」
柔「そうだよ~、あの時の事を改めて言われるのは恥ずかしいよ?」
柔「あなたも恥ずかしいって思うでしょう?」
耕作「あ~、分かる、確かに、改めて言われた時の方が恥ずかしいね。」
柔「でしょう?だから、あの時の事を改めてお話しするのは止めようよ。」
耕作「以前は話してた気もするけど、まあ、恥じらいが有るって事で言わない事にするよ。」
柔「そうしてね、あたしもお話しない様にするから。」
耕作「そう言えば、あの後そのまま寝てしまったんだよね?」
柔「そうだったよ?疲れちゃった所為か、あたしは直ぐ寝ちゃったけど。」
耕作「俺もそうだよ、以前よりも疲れてた気がする。」
柔「それじゃ、今夜のご飯は・・。」
耕作「作らなくて良いからね。」
柔「え?まだ何も言ってないよ?」
耕作「君の事だから、どうせ疲労回復とか言って精力増強の料理を作るつもりだったんでしょう?」
柔「あは、バレちゃった~。」
耕作「今日一日で回復するから心配しなくても大丈夫だよ。」
耕作「君は既に回復してそうだけど。」
柔「どうしてそう思うの?」
耕作「何時もの様に朝っぱらから凄く元気だから。」
柔「なるほど、何時ものあたしだから、そう思ったのね。」
耕作「そう言う事になるかな。」
柔「ね~、体を洗いに行かない?」
耕作「そうだね、このままじゃ、さすがに皆の前には行けないか。」
柔「あ~、今日は絶対バスローブ買おうね。」
耕作「そうだな、こういう時にバスローブが有ると羽織るだけで済むよね。」
柔「そうだよ~、寝間着は着るのが面倒だし。」
耕作「まあ、今の所はそうするしか方法が無いから。」
柔「分かってま~す。」
柔は抱擁を解くとベッドから下りて片手で胸を隠しながら耕作にもう片方の手を差し伸べると
耕作はその手を掴んでベッドから下りた。
柔「じゃあ、寝間着来てお風呂に行こう~。」
耕作「分かった。」
柔と耕作は手早く寝間着を着て下着を用意すると腕を組み寄り添って下に下りて行った。
下に下りた2人は風呂場へ急いだ。
脱衣場に入ると寝間着を脱いでタオルで前を隠しながら風呂場に入り湯船の傍で腰を落とすと
タオルを外しお互いに掛け湯をして体を丹念に流し温めの湯船に浸かった。
柔「少し温いけど気持ち良いね~。」
耕作「ふふ、確かに、温いね、でも、気持ち良いのには同意するよ。」
柔「あなたをベッドから起こした時につい見てしまったけど・・。」
耕作「分かってるよ、これは生理現象なんだから仕方ないんだ。」
柔「ほんとに不思議だよね~。」
耕作「敢えて何がって言わない所は評価するよ。」
柔「うふふ、ありがとう~。」
耕作「ここでこういう話をするのも何だけど、今日の練習開始時間って少し早いんだよね?」
柔「そうね、今日は土曜日だから1時間程早く行かないといけないかな。」
耕作「すると、13時過ぎにはここを出ないといけないか。」
耕作「会社に行った時にその旨編集長から鴨田に伝えて貰うか。」
柔「それで良いと思うよ。」
耕作「続きは上で話すとして一応体を洗ておこうか?」
柔「うん、あたしもその方が良いと思う。」
2人は湯船から出ると各々で体を洗いきれいに流した後再び湯船に浸かった。
柔「少し治まってきたね。」
耕作「全く、どこを見てるんだか・・。」
柔「だって~、あのままじゃ下着を着た時に辛そうなんだも~ん。」
耕作「俺の事を心配してくれるの嬉しいけど、毎回チェックする様に見なくて良いから。」
柔「分かった~、あなたの言う通りにするね~。」
耕作「そんな素直な君がとても愛おしいよ。」
耕作はそう言いながら柔の頭を撫でた。
柔「えへ、嬉しいな~。」
柔は耕作に寄り添って体を密着させた。
耕作「そんなに体を密着させると、また反応するかもよ?」
柔「え?そうなの?じゃあ、離れた方が良いよね?」
耕作「今は良いよ、直ぐになる訳でもないんだし。」
柔「そうなんだ、ほんとに不思議よね~。」
柔「愛したいって言う気持ちが無いと駄目なのかな?」
耕作「そうだと思う、そういう気持ちが無いと反応しないっぽい。」
耕作「ただ、そういう気持ちが無い時でも直接触られると反応するけど。」
柔「ほんとなの~?」
耕作「はい、そこまで~、態々確認しようとしなくて良いから。」
柔「あは、やっぱり、分かっちゃった?」
耕作「君が何でも直ぐに確認したがるのは分かってるから。」
柔「あたしの事はあたしよりもあなたの方が良く分かってるみたいだね。」
耕作「何年君の事を見てきたと思ってるんだい?」
柔「だよね~、毎日じゃなかったけど良く会ってたからね~。」
耕作「さてと、もう少しこうしていたい気もするけど。」
耕作「皆が起きてきたら大変だから上に行こうか。」
柔「うん、分かった、そうしましょう~。」
柔は体を離し立ち上がって片手で胸を隠しもう片方の手を耕作に差し伸べると耕作は
その手を掴んで立ち上がり湯船を出て手を離すとタオルで自分達の体をふいた。
脱衣所に出た2人は別なタオルで体を丹念に拭き上げて下着を着け寝間着を着ると
風呂場を後にして2階へ上がって行った。
2階の部屋に入ると耕作はベッドに座り、柔はお茶を注ぎコーヒーを淹れて耕作に渡しながら
キスをすると寄り添って座った。
柔「おはよう~、あなた~、昨日の事を想い乍ら淹れたコーヒーだよ~。」
耕作「おはよう~、寝起きのキスとコーヒー、ありがとね。」
耕作「昨日の事か~、強烈な印象が有って今でも鮮明に思い出せるよ。」
柔「やだ~、思い出さなくて良いよ~。」
耕作「でも、君も想い乍ら淹れたって言ったじゃない?」
柔「あたしの想うはボンヤリしたイメージって事だよ~。」
柔「鮮明に思い出そうとはしてなかったんだから~。」
耕作「なるほど、そういう事なんだね、じゃあ、俺もボンヤリと想う事にするよ。」
柔「そうそう、思い出すとまた大変な事になるでしょう?」
耕作「何が大変な事になるって?」
柔「あ~、あたしにそれを言わせようって言うの~?」
耕作「ごめん、ごめん、冗談だから、真剣にとらなくて良いよ。」
柔「もう~、あなたったら~、冗談なのかどうか分からないよ~。」
耕作「悪かったよ、機嫌直して?」
柔「うふ、機嫌損ねたりして無いよ?」
耕作「この~、分かってて言ったんだね。」
柔「あは、ごめんね~、あなたにお返しだよ~。」
耕作「君こそ本気かどうか分かり難いんだよな~。」
柔「あなた?」
耕作「うん?どうしたの?」
柔「あたしが本気出したらどうなるか分かってるでしょう?」
耕作「ああ、そうだった、それで俺は何度投げられた事か・・。」
柔「そういう事なの~、もうあんな事は二度としないけど。」
耕作「投げられるより寝技掛けられる方が怖そうだよ。」
柔「別な寝技なら掛けても良いけど・・だよね?」
耕作「それは昨日掛けたから、今朝はもう良いかな。」
柔「そうだったね~。」
柔「全世界で唯一あたしを押え込む事が出来るのは、あなただけだもんね~。」
耕作「まあ、ある意味そうなんだけど、絶対外では言っちゃ駄目だからね?」
柔「そんな事分かってま~す。」
柔「そういう事を言ったら2人とも大変な事になるのは分かってるも~ん。」
耕作「それが分かってるなら良いかな。」
耕作「ちなみに、以前一回だけ君が俺を押え込んだ事が有るよね?」
柔「う~ん・・、そんな事有った?」
耕作「確か、朝起きた時だった気がするけど。」
柔「あ~、そう言えば有ったね~、具体的な事はあなたに叱られるから言わな~い。」
耕作「いや、叱ったりはしないよ、正確には窘めるかな?」
柔「窘めるか~、注意されるとか戒めるとかだよね?」
耕作「良く意味を知ってたね~。」
柔「もう~、あなたったら~、酷いよ~、それ位分かってるってば~。」
耕作「ごめんよ、そう言えば割と難しい言葉の方が意味を知ってる事が多かったね。」
柔「確かに、窘めるの方があなたの言ってる事には合ってるね。」
耕作「そういう事だね。」
柔「うふ、あたしの言い方が間違ってると必ずと言って良い程こういうお話になるよね。」
柔「やっぱり、新聞記者の性みたいなもんなの?」
耕作「そうかもしれないね、間違った使い方とか言い回しされると正さないとって思うのかも。」
柔「あなたの良さの一つだね~。」
耕作「でも、君も偶にこういう事をやってた気がするけど。」
柔「まあ、あなた程じゃないけどやってた気はするかな。」
柔「それって、あなたの影響かもよ?」
耕作「そうなのかな?」
柔「多分そうだと思う、向こうで散々あなたに言葉の使い方を教えられた気がするから。」
耕作「確かに、君が言う通り、教えてた気はするな。」
柔「あ~、大変~。」
耕作「急にどうしたの?」
柔「あなた?原稿は?」
耕作「あっ、昨日書くのを忘れてた。」
柔「だよね、帰って晩ご飯食べてお話してお風呂入ってあれだったから書いてないよね~。」
耕作「今から書くしかないか。」
柔「頑張ってね~。」
耕作は立ち上がるとカップを机の上に置いて椅子に座り原稿を書き始めた。
柔も立ち上がってカップを机の上の隅っこに置いて耕作の首に抱き付いて肩越しに眺めた。
柔「今から書く分までは、あたしがどうのって書けなかったね。」
耕作「そうだね、でも、もう慣れてしまったかも。」
柔「富士子さんが練習を考案してやってるのをあたしがチェックしてるって書いてた気がする。」
耕作「良く見てるね~、そういう風な書き方でしか書けないから仕方ないよ。」
柔「ごめんね~、無理言って~。」
耕作「いや、無理じゃないよ、君の意図からすると至極当然だと俺は思ってるから。」
柔「うふふ、ありがとう~、でも、気を遣わせちゃってるのは間違いないよね?」
耕作「俺が君に気を遣うのは当然だし、君もそうしてるから気にしなくて良いよ。」
柔「お相子なんだね~。」
耕作「そうそう、お相子だから気にする必要は無いよ。」
柔「うふ、やっぱり、あなたって優しいよね~。」
耕作「それに関してもお相子だと思うよ。」
柔「あたし、あなたに優しくしてた?」
耕作「今、現に優しくして貰ってる気がするけど?」
柔「こうして抱き付いてる事が?」
耕作「勿論だよ、これも君の優しさだって思うから。」
柔「そういう事を考えてやって無かったな~。」
柔「あなたの傍に居たいって言う気持ちでやってたよ。」
耕作「それは俺も同じ様に思ってたから、君の傍に、それも出来るだけ近くにって。」
柔「あなたもそうだったんだ、やっぱり、同じ事を考えてるのね~。」
柔「うふふ、似た者同士だね~。」
耕作「そうだよ、今では君と俺は感性も考え方も凄く似てると思う。」
柔「そんな2人が夫婦になってるんだから仲が良いはずよね。」
耕作「今思えば至極自然だと思うよ、2人が一緒になったって事は。」
耕作「もう何度も話してるし、昨日も話したけど、それもこれも君が向こうに
来てくれたお陰だから。」
柔「あなたに何度もそう言われると嬉しくなっちゃうな~。」
柔「あたしも何度も言ってるけど、思い切ってアメリカに行って良かった~。」
耕作「その事は2人にとっては4度目の転機になるね。」
柔「他の3回は?」
耕作「1度目は君の事を俺が偶然に見掛けた事で2度目はあのクリスマスの日。」
耕作「そして、3度目はお互いに好きだと告白した日かな?」
柔「あ~、確かに、そうだね~。」
耕作「その後に5度目が結婚した事だと思う。」
柔「うふ、そうだよね~、そして・・、6度目は・・。」
耕作「2人の子供が出来た時かな?」
柔「早く来ないかな~。」
耕作「いや、来る来ないじゃなくて君が生む事になるんだから。」
柔「あは、そうだった~、あたしが生まないといけないんだった~。」
耕作「その為に俺は最大限君をサポートするから安心して良いよ。」
柔「よろしくお願いしま~す、頼りにしてるんだから~。」
耕作「勿論さ、大船に乗った気で良いよ。」
柔「頼もしいな~、柔道してる時もそうだったけど。」
耕作「君の為ならなんだって出来るさ。」
柔「うふふ、あたしも~、あなたの為なら何だって出来るよ~。」
耕作「それは昨日の事で十分に分かってる。」
柔「あ~、また、思い出そうとしてる~、駄目~、思い出したら~。」
耕作「やっぱり、恥ずかしい?」
柔「それは恥ずかしいに決まってるじゃない?あなたもでしょう?」
耕作「そう来たか、まあ、俺も恥ずかしいから、これもお相子かな?」
柔「そうだね~、って書き終わってるじゃない?」
耕作「ふふ、少し前に書き終わってたよ。」
柔「そうだったんだ、じゃあ、コーヒーをお淹れしましょうか?」
耕作「お願い出来るかな?」
柔「勿論~、直ぐ淹れるね。」
柔は抱擁を解くとコーヒーを淹れて耕作に渡した。
耕作「ほんとに早かったよ、ありがとね。」
耕作はそう言いながら椅子から立ち上がってベッドに座り直すと柔もお茶を注いで耕作に
寄り添ってベッドに座った。
耕作「朝ご飯はどうするつもりなの?」
柔「今朝はどうしようかな~。」
耕作「卵焼きで良いよ、後は焼き魚?」
柔「何時もの我が家の定番メニューね、分かった~、それにするよ。」
柔「焼き魚に関しては冷蔵庫を確認してからになるけど。」
柔「もしお魚が無かったら、おかあさんに任せようかな。」
耕作「まあ、君が全部作らなくても良いんだから、それで良いんじゃない?」
柔「あなたの言う通りに卵焼きとお味噌汁以外はおかあさんに任せるね。」
耕作「でも、ちゃんと手伝うんだよね?」
柔「それはそうよ~、あなたともお話して決めたじゃない?親孝行は必ずするって。」
耕作「そうだったね。」
柔「そう言えばお風呂のお話の続きって何をお話しするの?」
耕作「あ~、何だったっけ?」
柔「あたしに聞かれても~、あなたが続きは~って言ってたよ?」
耕作「そうだった、今日の練習は完全に富士子さんに任せるんだよね?」
柔「そのつもりだけど?いけないかな?」
耕作「いや、いけないって事は無いよ。」
耕作「今日は完全な仕上げだろうから。」
耕作「ただ今日の練習内容を事前に確認しないのかなって思ったからなんだけど。」
柔「その事ね、何も聞かないで完全に任せるつもりだよ。」
耕作「大丈夫かな?」
柔「だって、来週からは必然的にそうなるから、今日はそれが出来るかの確認をしたいし。」
耕作「それもそうか、今日出来なかったら来週からも出来ないって事になるね。」
柔「まあ、富士子さんに何か聞かれたら答えるつもりでいるから。」
耕作「なるほど、それなら俺が心配しなくても良いか。」
柔「あなたのそういう所、とっても大好きだよ~。」
柔「柔道に関しては、あたしに全て任せるって言ってたけど。」
柔「そうやって、ちゃんと心配してくれてるもんね。」
耕作「柔道の内容に関しては俺には何も出来ないからね。」
耕作「だから、せめて取っ掛かりの時位は気を遣いたいから。」
柔「そういう事なのね、でも、色々と相談には乗ってくれてるよ?」
耕作「それは、君も言ってたでしょう?間違った方向に行かない様に見ててって。」
柔「あ~、確かに、そう言ったね、ちゃんと覚えてくれたのね~。」
耕作「君が俺が言った事を覚えてる様に、俺も君が話した事はしっかりと覚えてるよ。」
柔「そうだったね~。」
耕作「そろそろ下に下りる?」
柔「そうしましょう。」
耕作「あっ、君は着替えないと。」
柔「うふ、良く気が付いたね。」
耕作「幾ら家族とはいえシースルーは流石に不味いよ。」
柔「だよね、直ぐ着替えるね、あなたは?」
耕作「俺はこのままでも良いかな。」
柔「分かった、一寸待ってて。」
柔は着替える服を選ぶと手早く着替えた。
耕作「また、俺に着せてって言うかと思ってた。」
柔「そうした方が良かった?」
耕作「いや、昨日二度も脱がせたから今日は勘弁して?」
柔「そうだったね、二度も脱がされたのは始めたかな?」
耕作「確か、そうだと思うよ。」
柔「感想はご飯が終わってから聞くね。」
耕作「え?脱がした時の感想を言わないといけないの?」
柔「あたしが聞きたいからなんだけど駄目かな?」
耕作「君が聞きたいって言うなら言わない訳にはいかないか。」
柔「楽しみにしてるからね~。」
耕作「余りプレッシャー掛けないで欲しいな、普通の感想になりそうだし。」
柔「それでも良いの~、あなたから聞く事が嬉しいんだから。」
耕作「そういう事か、分かった、考えておくよ。」
柔「じゃあ、下に下りましょう~。」
耕作「柔?」
柔「な~に~、あなた~?」
耕作「その服凄く似合ってて可愛いよ。」
柔「や~ん、急にどうしたの?でも、そう言われると嬉しいな~、ありがとう~。」
耕作「それじゃ、お姫様、まいりましょう。」
柔「うふ、よろしくね?王子様~。」
耕作はポットを持つと柔と腕を組んで寄り添いながら下に下りて行った。