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柔と耕作(松田)の新婚日記 19日目 (夜編第1部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を6分割で表記しています。 |
暫く走って柔の家に到着すると鴨田の車から柔と耕作が降りた。
耕作「気を付けて戻れよ。」
柔「ありがとうございました、お気を付けて。」
鴨田「そんじゃ、気を付けて戻るっす、また明日っす。」
柔「は~い、明日もお願いしま~す。」
鴨田は会社へ戻って行った。
柔「富士子さん達どの位で来るかな?」
耕作「富士子さん以外の家は知らないからな~。」
耕作「でも、ここに来るのに後30分も掛からないと思うよ。」
柔「じゃあ、下で待ってる?」
耕作「そうだね。」
柔と耕作は木戸を潜って玄関に入った。
柔「戻ったよ~。」
耕作「今、戻りました。」
玉緒が奥から出迎えに出てきた。
玉緒「お帰りなさい、あら?他の方はどうなさったの?」
柔「えっとね、皆、家に泊まって貰う事にしたんで着替えを取りに一度自分の家に戻ってるの。」
玉緒「まあ、そうだったのね、今日は賑やかになっておとうさんも喜びそうだわね。」
柔「今夜は何にするの?」
玉緒「スキヤキにしようと思ってますよ。」
柔「なるほど~、それは良いかも~。」
柔「皆が手伝うって言ってるよ。」
玉緒「そうなのね、助かるわ、是非お願いしたいわね。」
柔「皆が来る迄台所に居ても良いかな?」
玉緒「構いませんよ。」
玉緒「皆が来たらあなた達のお部屋で休んでて頂戴。」
柔「分かった、そうするね。」
玉緒「用意は直ぐ出来るでしょうからね、慌てなくても済みそうだわ。」
玉緒「それじゃあ、私は自分の部屋に居ますから。」
柔「うん、そうしてて良いよ。」
玉緒は自分の部屋に戻って行った。
柔「あなた?先に台所に行ってて良いよ?」
耕作「いや、俺も行くよ、2人で持ってこよう。」
柔「分かった~、じゃあ、一緒に上に~。」
柔と耕作は上に上がりポットとカップ2つと急須を持って下に下りて台所へ行った。
2人は台所に着くと持って来た物を流しの横に置き耕作は食卓を前にして座り
柔はカップを洗うとお茶を注いで耕作に渡しながら寄り添って座った。
耕作「ありがとね。」
柔「ね~、あなた?」
耕作「どうしたの?」
柔「寝る場所はやっぱり居間になるよね?」
耕作「そうだね、あそこしか4人で寝られる場所って無いでしょう?」
柔「だよね、それとお風呂は2人ずつ入って貰わないといけないね。」
耕作「富士子さん、キョンキョンと舞さん、美咲さんで入って貰えば良いんじゃない?」
柔「それで良っか。」
柔「そうなると富士子さんが疑問に思ってた事も解消するかな~。」
耕作「富士子さん、何か疑問とか有った?」
柔「キョンキョンが色々成長してるって言うのが分かるって事なの。」
耕作「なるほど、俺には何の事か分からないけど。」
耕作「富士子さんの疑問が解消されるなら良い事なんだろうね。」
柔「分からないなら、それ以上の詮索は無しでお願いしま~す。」
耕作「いや、俺は君にしか興味が無いって何度も言ってるじゃない?」
柔「あ、そうだったね、ごめんね~、忘れて良いよ~。」
耕作「君は自分の事より他の人に気を遣い過ぎな気がするな~。」
柔「そうなの?」
耕作「え?分かって無くてやってたんだ。」
耕作「それも無意識でしてるって事なのか、凄いよ君って。」
柔「褒められたのかな?」
耕作「勿論、褒めてるんだよ、他の人には出来ない事だから。」
柔「うふふ、褒められちゃった~、嬉しいな~。」
柔「あっ、表で車が止まったよ。」
耕作「行ってみようか。」
柔と耕作は急いで玄関へ行き外に出ると木戸を潜った。
表にタクシーが停まって皆は既に降りていたので耕作が清算を済ませた。
柔「待ってたよ~。」
富士子「遅くなってごめんね~。」
キョンキョン「松田さん、何時もすみません。」
耕作「俺が呼んだ様なものだから気にしなくて良いよ。」
舞「柔さ~ん、来ちゃいました~、2度目だけど。」
美咲「もう、舞ったら燥ぎ過ぎよ?」
舞「え~、美咲も嬉しいくせに~。」
美咲「それは、勿論、凄く嬉しいよ。」
柔「はい、はい、それ位にして中に入ろうか?」
舞「は~い。」
美咲「柔さん、すみません。」
柔「謝らなくて良いよ?楽しい事は素直に喜ばないとね?」
キョンキョン「まあ、そうなんですけど、舞は少しは落ち着きなさい。」
舞「は~い、先輩、済みませ~ん。」
富士子「良いじゃないの、元気が有って。」
耕作「2階へ行って寛いでね。」
キョンキョン「分かりました。」
柔達は木戸を潜って玄関に入った。
富士子「お邪魔します。」
柔「あ、挨拶は台所で手伝う時で良いよ。」
柔「何度も、おかあさんをここに来させるのは忍びないから。」
キョンキョン「そうなんですね、分かりました。」
舞「静かにします、上に行く迄は。」
美咲「上でも静かにして無いと。」
舞「え~、少し位良いじゃない~。」
柔「ほらほら、早く上に上がって。」
舞「分かりました~。」
柔「富士子さん?皆を連れて上に上がってて。」
富士子「分かったわ、ほら、皆、上に行くわよ。」
美咲「分かりました。」
舞「は~い。」
富士子がキョンキョン達を上に連れて上がると、柔と耕作は台所へ行き
ポットとカップ6つと急須を持って上に上がって行った。
部屋に入ると舞が声を掛けてきた。
舞「あ~、私もお手伝いしたのに~。」
柔「良いのよ、座っててね。」
柔と耕作は持って来た物を机の上に置き耕作はベッドに座った。
柔はお茶を注ぎ5人分のコーヒーを淹れてそれぞれに渡すとクッションを出して皆に渡し
全員がそれに座ったのを確認して耕作に寄り添って座った。
柔「皆~、お疲れ様でした~。」
舞「柔さんもお疲れ様でした~。」
キョンキョン「お疲れ様でした。」
富士子「長い時間お疲れ様でした。」
美咲「皆さん、大変お疲れ様でした。」
耕作「皆も大変だったね。」
柔「今夜は皆には居間で寝る様に段取りするから安心してね。」
舞「居間ってお食事した所ですよね?」
柔「そうだよ、あそこなら広いから寝相が悪くても平気だよ。」
美咲「そうなんですね、ゆったりと眠れそう。」
柔「ベッドじゃないから少し硬く感じるかもだけど。」
キョンキョン「松田さんのご実家もそうでしたから平気ですよ。」
柔「あ、そうだったね。」
富士子「柔さん?明日の練習も今日と同じ感じで構いませんか?」
柔「そうね~、もう少し工夫はして欲しいかな?」
富士子「え~、また宿題ですか?」
柔「丸っきり同じだと駄目だと思うよ?」
富士子「分かりました、何とか考えてみます。」
キョンキョン「本当に頑張ってますね、富士子さん。」
富士子「頑張ってると言うか、頑張らされてるって言った方が良いかも。」
柔「もう~、富士子さんの為でも有るんだからね?」
富士子「そうですよね、だから頑張らないとって思ってますから。」
耕作「無理な時は無理って言っても良いから。」
富士子「今の所そこまでは無いので大丈夫ですよ。」
柔「大丈夫だって、富士子さんには出来るって思ってるから。」
舞「教官~!凄~く厳しいで~す。」
柔「うふふ、舞さんったら~、教官じゃないよ~?」
美咲「でも、柔道で妥協しないのは、やっぱり柔さんらしいって思いますよ。」
柔「まあね、さすがに柔道は妥協したくないから。」
キョンキョン「そうみたいですね。」
キョンキョン「ジョディーさん達との試合の時からずっと拝見してるとそう感じます。」
富士子「しかし、あれだけ柔道しないって言ってた人と同じ人とは思えないですけどね~。」
柔「あ~、富士子さん、今、それ言うかな~。」
耕作「仕方ないじゃない?事実なんだから。」
柔「え~、あなたまでそんな事言うの~?」
柔「でも、実際に一時期は柔道したくないって思ってたから言われても仕方ないか~。」
舞「柔さんでもそんな時が有ったんですね~。」
柔「まあ、色んな事情でね、そう考えてた事も有ったのよ。」
美咲「今の柔さんからすると考えられないですね。」
柔「このお話以前もしなかった?」
キョンキョン「何だか、どこかで聞いた気はしますね。」
柔「でしょう?は~い、という事で、このお話はこれで終わりね~。」
舞「ふふふ、無理やり終わらせちゃってますね~。」
柔「あたしの事より、皆はどうなの?少しは進展が有ったの?」
美咲「あ、その事なら旦那様にお話してますよ。」
柔「そうなんだ、あなた?後で聞かせてね?」
耕作「良いよ、君が望んでる展開にはなって無いと思うけど。」
柔「あら、そうなんだ、でも、今の状況が知りたいから、それでも良いよ。」
キョンキョン「あたしの方もまだ進展は無いですね~。」
キョンキョン「強いて挙げれば、あたしが彼のご両親にご挨拶に伺った位かな?」
柔「へ~、それでどうだったの?」
キョンキョン「ご両親にきちんと挨拶を済ませて結婚を認めて頂きましたよ。」
柔「やったね~、キョンキョン、おめでとう~。」
舞「そうなんだ~、今日子先輩、おめでとう~。」
美咲「良かったですね、先輩、おめでとうございます。」
富士子「良かったね、キョンキョン、後は結婚式だね~。」
耕作「キョンキョン、おめでとう、これからが大変だよ、準備とかがね。」
キョンキョン「皆・・、ありがとう~、そうですね、まだ日取りも決まってませんし。」
柔「あたしが言うのも可笑しいけど、どちらのご両親ともちゃんとお話しないとね。」
富士子「そうそう、私みたいに順番が逆になる前に結婚しちゃいなさい。」
キョンキョン「富士子さん、その事をここで言わなくても。」
舞「え?富士子さん、逆ってどう言う事なんですか?」
柔「あちゃ~、あたし以上に好奇心の塊の舞さんが食いついてしまった~。」
美咲「舞?逆って言ったら分かるでしょう?」
舞「もしかして、先に出来ちゃったとか?」
富士子「そうなんで~す、先に子供が出来ちゃったからなんで~す。」
柔「あ、富士子さんが開き直った。」
耕作「お互いを愛してるなら、それも有りと思うよ?」
柔「あ~、あなた~、それって、あたしに言った事と違うじゃな~い。」
耕作「いや、俺達の場合は難敵が居たからだよ?」
舞「難敵って誰なんですか?」
柔「舞さん?分からない?家の家族で難敵って呼ばれそうな人。」
美咲「もしかして、お爺様の事ですか?」
柔「そうなの、かなり頑固だからね。」
舞「優しそうな感じでしたけど、やっぱり厳しいんですね~。」
キョンキョン「私はどうしましょう?」
キョンキョン「私の両親と彼のご両親にお任せしようかな?」
柔「それでも良いけど、その事も含めて彼とは良くお話しないと駄目だよ?」
キョンキョン「そうでしたね、分かりました、彼と良くお話してみます。」
舞「しかし、今日子先輩も愈々秒読み段階になりましたね~。」
富士子「いやいや、ここからが大変なのよ~。」
美咲「どうしてですか?」
柔「えっと、自分とお相手の関係している所に全部お話しないといけないの。」
柔「キョンキョンの場合は彼氏の会社関係と保育園の方にもお話しないとだし。」
キョンキョン「あ、すっかり忘れてました。」
美咲「先輩、明後日行った時に忘れない様にお話しないといけないですよ。」
キョンキョン「そうね、忘れない様にしないと。」
舞「先輩、大丈夫ですよ、私も美咲も居ますから。」
柔「うふ、3人とも忘れたりして。」
舞「柔さん、それは無いですよ?」
舞「私は兎も角、先輩と美咲は絶対に忘れませんよ。」
美咲「舞、あなたって・・。」
キョンキョン「2人とも心配してくれてありがとう、でも、私は忘れたりしませんよ。」
耕作「キョンキョン、今の事も含めて彼と良く話した方が良いよ。」
キョンキョン「そうですね、分かりました、そうします。」
柔「結婚式で聞きたい事が有ったら、あたしより富士子さんの方が良いよ。」
キョンキョン「どうしてですか?」
柔「あたしは家でやったから式場の事とか全然知らないのよね。」
キョンキョン「あ、そうでしたね、富士子さん、その際はよろしくお願いします。」
富士子「私の分かる範囲で教えるね。」
柔「お話も尽きないけど、そろそろ下りてみましょうか?」
舞「は~い、お手伝いだ~。」
美咲「そうですね、遅れるよりも早目が良いですし。」
キョンキョン「ポットとかはどうします?」
柔「持って下りようか、皆の荷物は此処に置いてて良いよ。」
富士子「そうですね、食事する時に荷物が有ると変な感じだし。」
耕作「ポットは俺が持つよ。」
柔「分かった~、お願いね~。」
柔達は手分けしてポット、カップ、急須を持つと下に下りて行った。
下に下りた柔達は台所へ行ってみたが玉緒はまだ来ていなかった。
柔達は持って来た物を流しの横に置き柔がカップを洗って富士子に渡すと富士子は
それを拭き上げてキョンキョンに渡し舞と美咲と一緒に食器棚に直した。
それが終わると柔は急須を洗い新しい茶葉を入れた後に炊飯器を確認したが
既にスイッチが入っていた。
柔「ご飯はもう炊いてたんだ。」
富士子「さすが、用意が良いわね。」
柔「おかあさんはまだ来ないか~、どうするかな~。」
舞「材料を切っておきましょうか?」
柔「そうだね、じゃあ、お野菜を富士子さんに洗って貰うからキョンキョン達で
切り揃えてお皿に載せておいてね。」
柔「私は冷蔵庫から他の材料を出して皆に渡すから、それも切り揃えて別なお皿に載せてね。」
富士子「野菜を洗うのは任せて~。」
キョンキョン「分かりました、お任せ下さい。」
舞「は~い、頑張りま~す。」
美咲「大きさはどの位にします?」
柔「お肉とかお豆腐は適度な大きさで良いよ、野菜は煮ると縮むから大き目で、
糸蒟蒻は長めでも良いよ。」
舞「は~い、その通りに切りま~す。」
美咲「適度な大きさか~、お豆腐は難しそうだけど、やってみます。」
キョンキョン「私はお野菜を切りますね。」
耕作「俺は何しようか?」
柔「あなたはカセットコンロ2つを居間に持って行ってくれないかな?」
耕作「分かった、持って行ってくるよ。」
耕作は食器棚の一番下の戸棚を開けてカセットコンロを2つ出すと居間へ持って行った。
キョンキョン達は食卓の上に新聞紙を広げるとまな板と包丁を複数その上に置いた。
柔は大き目の皿を2つ食卓の上に置くと野菜を出して富士子に渡し、肉と豆腐と糸蒟蒻を
出してキョンキョン達に渡した。
富士子は渡された野菜を丁寧に洗ってキョンキョン達に渡した。
キョンキョン達は渡された物を手分けして切り分けると大皿の上に載せていった。
そこへ玉緒がやって来た。
玉緒「あら?いらっしゃい、もう始めてたのね。」
富士子「お邪魔しています。」
キョンキョン、舞、美咲「すみません、お邪魔してます。」
柔「おかあさん、スキヤキお願~い、あたしはお味噌汁作るから。」
玉緒「分かりました、それじゃあ、作りますね。」
玉緒はスキヤキ鍋を出してコンロの上に置き点火すると油を引きキョンキョン達が
切り分けた材料を使ってスキヤキを作り始め、柔は味噌汁を作り始めた。
キョンキョン達は材料を全部切り終えて大皿に載せ終わったので食器を出して食卓の上に置いた。
耕作が居間から戻ってきた。
耕作「次はどうする?」
柔「ご飯、炊けてるみたいだから、それを居間へ持って行ってくれないかな?」
耕作「分かった、持って行くよ。」
耕作は炊飯器を居間へ持って行った。
柔「キョンキョン達は食器を居間の座卓の上に並べておいてくれない?」
キョンキョン「分かりました。」
舞「は~い、持って行きますね~。」
柔「美咲さんは冷蔵庫からタマゴのパックを出して居間へ持って行っておいてね。」
美咲「分かりました、卵をパックごとですね?」
柔「うん、1つじゃ絶対に足りないからパックごとで良いよ。」
美咲「はい、じゃあ、持って行きます。」
美咲は冷蔵庫の中からタマゴのパックを出すと居間へ持って行った。
富士子「私はどうしましょう?」
柔「卵の殻を入れるお皿とポットを持って行ってくれない?」
富士子「分かったわ、持って行ってきますね。」
富士子は言われた物を居間へ持って行った。
耕作が再び居間から戻ってきた。
柔「あなた?そこの残りの食材が載ったお皿持って行ってくれない?」
耕作「分かった、全部持って行っても良いの?」
柔「おかあさん?まだ材料は使う?」
玉緒「いいえ、もう入れられるだけ入れてるから、残りは持って行って構いませんよ。」
耕作「分かりました。」
耕作は切り分けた食材が載った大皿2つを居間へ持って行った。
キョンキョン達が戻ってきた。
柔「おかあさん?もう持って行って良いの?」
玉緒「そうね、向こうで少し煮る感じになるから持って行きましょうか。」
柔「キョンキョン達も行こう?」
キョンキョン「他に何か持って行く物は無いですか?」
柔「じゃあ、急須と湯呑をお願い。」
キョンキョン「分かりました。」
柔達はそれぞれに持って居間へ向かった。
居間では滋悟朗が既に座って待っていて富士子が食器を座卓の上に並べていた。
柔と玉緒は味噌汁の鍋とスキ焼鍋をカセットコンロの上に置いて点火すると弱火にした。
玉緒は茶碗にご飯をよそって富士子に渡すと富士子は座卓の上に置いていき、
柔は味噌汁をお椀に注いでキョンキョンに渡しキョンキョンも置いていった。
舞と美咲は手分けしてパックから出した卵をそれぞれの場所に置いていった。
全てを並べ終わると銘々の場所に座った。
滋悟朗「今日はまた賑やかぢゃのう、それじゃ、頂くとするかの。」
8人「いただきます。」
キョンキョン「スキヤキ、美味しいですね。」
舞「そうですね、凄く美味しいです。」
美咲「本当に美味しいです。」
富士子「美味しいな~、スキヤキは久しぶりだわ~。」
滋悟朗「皆の言う通りぢゃな、美味いのう~、また、皆で作ったのか?」
柔「そうだよ、皆で材料を切ったよ。」
滋悟朗「そうぢゃったか、中々きれいに切りそろえて有るな、上手いもんぢゃ。」
キョンキョン、舞、美咲「ありがとうございます。」
滋悟朗「お~、お主達が切ったのか、上手く切れておるぞ。」
滋悟朗「前も言ったと思うが、これなら何時でもお嫁に行けるな。」
柔「実はね、キョンキョン、お相手のご両親から結婚の許可を頂いたんだって。」
玉緒「あら、そうだったんですね、おめでとう。」
滋悟朗「それは目出度い事ぢゃな、赤飯にすれば良かったのう。」
柔「あ、そうだったね、失敗しちゃったな~。」
キョンキョン「いえ、まだ許可を頂いただけなので。」
滋悟朗「でも、直ぐに結婚式を挙げるんぢゃろう?」
キョンキョン「それが、まだ日程も決まっていないんです。」
滋悟朗「そりゃいかんのう、直ぐに決めた方が良いぞい。」
キョンキョン「はい、私もそのつもりです。」
滋悟朗「ところで富士子よ、2人目はどうするんじゃ?」
富士子「そこで私に話を振るんですか?」
滋悟朗「何ぢゃ?2人目は作らんのか?1人目はあんなに早く作っておいてからに。」
富士子「いえいえ、別に作ろうと思ってた訳じゃ無いのはご存知じゃないですか?」
滋悟朗「まあ、そうぢゃが、2人目も早目の方が良いぞ?」
柔「おじいちゃん?富士子さんもあたしと同じで次のオリンピックまでは出るんだから
あんまり無理を言っちゃ駄目だよ?」
滋悟朗「あ~、そうぢゃったな、すまんかった。」
富士子「柔さん、ありがとう、助かったわ~。」
玉緒と柔は足りなくなった食材をスキ焼鍋に入れた。
舞「お爺様、やっぱり結婚したら早目に子供を作った方が良いんですか?」
柔「舞さん、それ聞いちゃ駄目だって。」
滋悟朗「こら、柔、何を言うとるか。」
滋悟朗「舞さんとやら、結婚したからと言って直ぐに出来るかどうか分からんのぢゃから
早目に作る方が良いに決まっておろう?」
舞「あ~、そうですね。」
舞「結婚したからと言って子供が必ず出来るかどうか分かりませんもんね。」
滋悟朗「そう言う事ぢゃな、ぢゃから早目が良いと言うたんぢゃ。」
舞「だそうですよ?先輩。」
キョンキョン「私?まだ結婚式も終わってませんよ?」
美咲「舞ったら、気が早過ぎよ?」
舞「あ、そうでした、すみません、先輩。」
富士子「そうそう、私みたいになると後が大変ですよ。」
滋悟朗「何ぢゃ?富士子は自覚しとったんか?」
富士子「はい、私のは不可抗力だって言うのは自覚してました。」
富士子「先生や他の皆に迷惑掛けちゃいましたし。」
滋悟朗「そうか、それが分かっておれば良いんぢゃ。」
滋悟朗「同じ過ちを繰り返さなければ、それで良いわい。」
富士子「そうですね、私もそう思います。」
玉緒「皆さん、お替りは如何ですか?」
滋悟朗「頼むぞい。」
富士子「お願いします。」
舞「私も~。」
耕作「半分だけお願いします。」
キョンキョン、美咲「ご飯はもう十分です。」
玉緒「分かりました、柔も手伝ってね。」
柔「うん、分かった~。」
玉緒は皆の茶碗を受け取ってお替りをよそうと柔に渡し、柔はそれを皆に渡した。
滋悟朗「すまんのう。」
耕作「すみません。」
富士子「ありがとうございます。」
舞「ありがとうございま~す。」
滋悟朗「今夜は皆泊まるんぢゃな?」
富士子「はい、御厄介になります。」
キョンキョン、舞、美咲「はい、お世話になります。」
滋悟朗「そうか、寛いで楽しむんぢゃぞ。」
舞「はい、そうさせて頂きま~す。」
滋悟朗「ところで、富士子、西海大はどんな感じなんぢゃ?」
富士子「今は私が主に指導しています。」
滋悟朗「そうなんぢゃな、それで柔?富士子はどうなんぢゃ?」
柔「ちゃんと指導してるよ、もう少しで完全に任せても良いと思ってる。」
滋悟朗「そうなんぢゃな、祐天寺もさぞ喜んでおろう?」
柔「まだ、手放しでは喜んで貰えて無いかな?」
柔「でも、今週中にはそうなるよ。」
滋悟朗「ほお、お主がそう言うんなら間違いなくそうなるんぢゃろうな。」
富士子「柔さん?そんな事言って大丈夫なの?」
柔「富士子さんはもっと自信を持たないと、後少しで私の助けが無くても出来る様になるよ。」
富士子「柔さんにそう言って貰えると何だか自信が沸いて来た。」
柔「その調子よ、富士子さんなら大丈夫だから。」
玉緒「もうご飯はよろしいですか?」
滋悟朗「儂はもう良いかのう。」
キョンキョン、舞、美咲「はい、もうよろしいです。」
富士子「私もお腹一杯です。」
耕作「もう良いかと思います。」
柔「それじゃ、終わりにしますか。」
8人「ごちそうさまでした。」
柔「お粗末様でした。」
柔「おかあさん、ここはあたし達で片付けるから。」
玉緒「そう?お願いね。」
玉緒「耕作さん、お布団をここに出すのを手伝って貰えないかしら?」
耕作「分かりました。」
柔「あなた?それが終わったら台所に来てね。」
耕作「分かった、行くよ。」
滋悟朗「どれ、儂は風呂に入ってくるとするかの。」
滋悟朗は自分の部屋へ戻った後に風呂に入りに行った。
玉緒と耕作は布団を出す為に別の部屋に取りに行くと柔達は手分けして
座卓の上の食器類他を往復して台所へ持って行った。
柔達は食器他を台所に全部持って来ると皆で分担して片付け始めた。
皆が片付ける間に柔はお湯を沸かした
柔「皆、今日はありがとう。」
キョンキョン「いえいえ、こちらこそお礼を言わないと。」
舞「柔さん、今日もありがとう~。」
美咲「お料理の勉強になって助かりました。」
富士子「それにしても皆ですると何でもだけど楽しいよね。」
舞「そうですね~。」
美咲「明日の朝ご飯もお手伝いしたいです。」
柔「良いよ、明日も皆で作ろうね。」
舞「は~い、明日も頑張りま~す。」
富士子「お手伝いする事を皆楽しみにしてるんだね~。」
キョンキョン「そうなんですよ。」
キョンキョン「少しでもお料理の腕を上達させたいって頑張ってるんです。」
富士子「そうなんだ、私も負けてられないな~。」
片付けが終わった時に耕作がやって来た。
耕作「布団は出しておいたから、寝る時に敷いてね。」
柔「あなた、お疲れ様~。」
キョンキョン「すみません、ありがとうございます。」
美咲「旦那様、ありがとうございます。」
舞「旦那様、ありがとう~。」
富士子「松田さん、ありがとう。」
柔「荷物も有るから一度皆で上に上がろうか?」
キョンキョン「そうですね。」
舞「分かりました~。」
美咲「はい、そうします。」
富士子「じゃあ、ポットとかも持って行かないと。」
耕作「ポットは俺が持つよ。」
柔「お願いね~、他のはあたし達で持つよ。」
柔がポットにお湯を入れるとそれを耕作が持ちカップと急須を柔達で分担して持って
上に上がって行った。