柔と耕作(松田)の新婚日記 19日目 (午前編第1部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を6分割で表記しています
帰国十九日目。 柔と耕作の長い長い一日(十九日目)
耕作は抱き締められる感触で目が覚めた。
耕作「(うん?柔が戻って着て布団に潜りこんできたのか。)」
柔「あ、ごめんね、起こしちゃったね。」
耕作「いや、気にしなくて良いよ。」
耕作「それより君の肌が冷たく感じるんだけど。」
柔「あ、暫くベッドに座ってあなたを見てたからなの。」
耕作「そうなのか、直ぐに横になれば良かったのに。」
柔「起こすかもって思ってたから、案の定起こしちゃったけど。」
耕作「その事はもう気にしなくて良いからね。」
柔「うん、分かったよ。」
耕作「今日も簡易でやってきたんだね。」
柔「そうだよ、これからはずっとこんな感じかな。」
耕作「仕方ないよ、ハッキリするまでは用心しておかないとね。」
柔「あたしもそう思ってる。」
耕作「腰とか大丈夫だった?」
柔「何とも無いけど、何で?」
耕作「いや、昨日終わって直ぐの時に腰に力が入らないって言ってたから。」
柔「あ~、あれは感じ過ぎちゃったからだと思うよ。」
耕作「そうだったんだ、君も腰を激しく動かしてたからかと思ったよ。」
柔「そうだったの?あたしは意識して無かったから分からなかったけど。」
耕作「前の時もそうだったから、感じてくるとそうなるのかもね。」
柔「だから、あなたが以前言ってた様にし過ぎると腰が抜けるって、そう言う事なんだね。」
耕作「なるほど、腰に力が入らなくなってしまう事なんだ、腰が抜けるって。」
柔「あたしも一歩手前だったのかな?」
耕作「そうかもね、あの後続けてたらもっと酷くなってたかも。」
柔「あなたが上手過ぎるからだと思うよ、あたしを感じさせるのが。」
耕作「気持ちの問題も有ると思うよ。」
柔「そうだね、あなたがやってくれてるから、あたしもあんな風に感じてるんだね。」
耕作「俺も相手が君だから、そうする事が出来るんだと思うよ。」
柔「うふ・・。」
柔は耕作をジッと見詰めると目を瞑った。
耕作はそれに応える様に長めのキスをした。
柔「素敵なキス、ありがとう~。」
耕作「君も素敵なキスだったよ。」
柔「しかし、あれ着けててもあなたの想いが出てるのって分かるんだね。」
耕作「そうなんだ、君の中って敏感なのかな?感じ易いし。」
柔「どうなんだろう?でも、あなたのが凄く固くなった後に出てるのは分かったよ。」
耕作「あれだけ感じててそこまで分かるって、やっぱり君の中は感覚が凄いと思うよ。」
耕作「って言うか、朝っぱらからする話でも無いけど。」
柔「あは、興奮しちゃった?」
耕作「いや、さすがに話しただけじゃ、そこまで興奮はしないよ。」
耕作「君は興奮してるの?」
柔「ううん、あたしもして無いよ、あなたに刺激されて初めて興奮してる感じだし。」
耕作「そうなんだね。」
耕作「ところで時間は大丈夫?」
柔「うん、まだかなり有るよ。」
耕作「今日は少し早めに原稿を出しに行こうか?」
柔「そうだね、10時から業者の方がお見えになるしね。」
柔「その時はあなたも同席してくれるのよね?」
耕作「俺が居ても何も分からないよ?」
柔「え~、一緒に居くれないの~?」
耕作「君がそう望むなら一緒に居るから、心配しないで。」
柔「うふ、あなたが居るだけで心強いから一緒に居てね~。」
耕作「分かったよ、同席するから。」
柔「あなたも何か気が付いたら言ってね?」
耕作「余り良く分からないけど、スポーツ施設には取材で行った事が有るから
参考程度の意見なら出せそうかも。」
柔「そうなんだね~、頼りにしてるよ~。」
耕作「そうは言っても、君もアメリカや西海大で更衣室を使ってるから、
ある程度は分かるんじゃないの?」
柔「でも、作るのってあんなに広い更衣室じゃないけど、それをお話しても大丈夫かな?」
耕作「広いって言っても更衣室だからね、参考にはなると思うよ。」
柔「そうね、分かった、一応、お話してみるよ。」
耕作「それはそうと、今日は着けてるんだね。」
柔「そうだよ、ちゃんと着けてるよ~。」
耕作「何で着けてるの?楽だから着けないって言ってたのに。」
柔「えっとね~、着けて無いと乳首がTシャツで擦れて感じちゃいそうだったから
仕方ないから着けてるの。」
耕作「俺が昨日刺激し過ぎたからかな?」
柔「どうなんだろう?それも多少は有るかもね。」
耕作「そうなんだ、ごめんよ。」
柔「謝らなくて良いよ?あたしが感じ易くなってるだけかもしれないし。」
耕作「それなら良いんだけど、その感じ易いのって治まるのかな?」
柔「以前の時も少しこうなったけど、お昼までには治ってたから大丈夫だと思うよ。」
耕作「そうか、もし長引きそうだったら言うんだよ?」
柔「そうだね、長引いてたら必ず言うから。」
柔「あなた?コーヒーは?」
耕作「そうだね、起きて頂こうかな。」
柔がベッドから下りると耕作も起き上がってベッドに座った。
柔はお茶を注ぎコーヒーを淹れて耕作に渡しながらキスをすると寄り添って座った。
耕作「目覚めのキスとコーヒー、ありがとね。」
柔「うふ、あなた、おはよう~。」
耕作「あ、そうか、おはよう~。」
耕作「ところで、さっき、朝っぱらこんな話って言ったばかりなんだけど。」
耕作「ちょっと聞きた事が有るんだけど、良いかい?」
柔「昨日の事に関してみたいだね?」
耕作「そうだよ、愛し合ってる時に君は感じるとどうなるの?」
耕作「君の中がキュッキュって言う感じで締まるのは分かってるけど。」
耕作「それ以外はどうなのかな~って思ったんだ。」
柔「あたしの中ってそんな風に締め付けてるの?何で分かるの?」
耕作「俺の指とかあそこをキュッキュって感じで断続的に締め付けるから分かったんだ。」
耕作「それは最初の頃から昨日まで同じ感じなんだよね。」
柔「そうなんだ、やっぱり、それも無意識なのかな?あたしには良く分からないけど。」
耕作「そうだと思うよ、意識してあんな締め付け方は出来ないと思う。」
柔「あたしって無意識でやってる事が多過ぎだよね~。」
耕作「あ、いや、これに関しては君だけじゃないと思うよ。」
柔「何で、そう思うの?」
耕作「そういう話は全然聞かないから、意識して締め付けてるとか。」
柔「それって会社の記者さんから?」
耕作「そうだよ、記者連中もそんな事は聞いた事が無いって。」
柔「そうなんだ~、女性の体って不思議なんだね。」
柔「あ、男性の体も不思議だけど。」
耕作「さっき、聞いた事はどうなのかな?今の以外にどんな感じになるの?」
柔「う~ん、感じてくると全身の力が入り難くはなるかな?」
耕作「なるほど、だから何だかだら~っとした感じになってたんだね。」
耕作「部分的には力が入ってる感じだったけど。」
柔「そんな風になってたのね、あたしには分からないかな~。」
耕作「でも、だらしないとかじゃないから、余り気にしなくて良いよ。」
柔「そうなんだ、それなら良かった~、だらしなくしてて、あなたに嫌われたくないし。」
耕作「大丈夫だよ、俺は何が有っても君を嫌ったりなんかしないよ。」
柔「うふ、ありがとう~、でも、普段の生活はだらしなくはしないからね。」
耕作「それは、俺も十分に分かってるよ、君がきちんとしてるってのは。」
柔「そうね、あなたがあたしの事を良く分かってるのは知ってるもん。」
耕作「そろそろ下りてみるかい?」
柔「そうしようか、あっ、あなた?ご実家に電話は?」
耕作「下りたら直ぐ掛けてみるよ。」
柔「掛けたら、あたしに代わって貰えないかな?」
耕作「そうだね、その方がお袋も喜びそうだ。」
柔「じゃあ、行こう?」
耕作「分かった。」
耕作がポットを持って柔がカップ2つと急須を持つと下に下りて行った。
下に下りた2人は電話の所へ行って持って来た物を電話が置いてある台の横に置いた。
耕作「じゃあ、掛けるよ?」
柔「うん、お願い。」
耕作は受話器を上げると自分の実家に電話を掛けた。
耕作「あ、出た、おはよう~、お袋、耕作だけど。」
耕作「ごめん、朝早くから、柔が代わりたいって言ってるんだけど良いかな?」
耕作「分かった、そう急かすなよ、直ぐ代わるから。」
耕作は受話器を柔に渡した。
柔「お母様、おはようございます。」
柔「朝早くからすみません。」
柔「いえ、起きてたとしても一応は言わないとですね。」
柔「今日、お電話を差し上げたのは、あたしの知り合いがそちらに明日から
行く事になったものですから。」
柔「事前にお知らせしておかないとと思って。」
柔「あ、そう、その小林 桜って言う人です。」
柔「どう言う知り合いかって言うのは、幼馴染なんですけど。」
柔「それで、今度御厄介になる産婦人科の先生なんですよ。」
柔「あ、まだ検査してからじゃないとハッキリしませんので内密に願います。」
柔「えっと、4週間以降の検査でハッキリすると思いますので。」
柔「はい、ハッキリと分かりましたら必ずお知らせしますから。」
柔「すみません、桜お姉ちゃんの事をよろしくお願いします。」
柔「あ、すみません、以前、そう呼んでたので、つい。」
柔「それで郷土料理を出来るだけ多く習いたいって言ってましたから。」
柔「はい、そうなんです、お料理は余り得意じゃないって言ってました。」
柔「はい、よろしくお願いします。」
柔「主人と代わらなくてよろしいですか?」
柔「あ、はい、分かりました、伝えておきます。」
柔「それじゃ、これで失礼します。」
柔「また、機会が有ったらお電話させて頂きますので。」
柔「はい、お元気で、お父様にもよろしくお伝え下さい。」
柔は受話器を置いた。
柔「ふ~、相変わらず早口でお話されるから付いて行くのがやっとだった。」
耕作「お袋は何て?」
柔「任せておけって、少しでも上達させて帰すから心配するなって言われちゃった。」
耕作「ふふふ、お袋らしいな。」
柔「それで、あなたに伝言なんだけど。」
耕作「どうせ、君の事をしっかりとサポートしろって言ってたんじゃない?」
柔「うふふ、良くお分かりです事。」
柔「キョンキョン達が帰るのと入れ替わり位で、またお客様が来てたみたいよ。」
柔「それで、そのお客様と入れ替わりで桜お姉ちゃんが行くみたいになってるって。」
耕作「そのお客様って、俺達が会社に行った時に羽衣さんが言ってたお客さんじゃないのかな?」
柔「多分、そうだと思うよ。」
柔「お母様、喜んでらしたよ、若い子が沢山来てくれるって。」
耕作「そうなんだ、元気そうで良かったよ。」
柔「じゃあ、台所に行きましょうか?」
耕作「そうだね、ポットを置いたら顔を洗ってくるよ。」
柔「うん、そうしてね。」
2人はポットとカップ2つと急須を持つと台所へ向かった。
台所に着いたが玉緒の姿は無かった。
耕作はポットを流しの横に置くと洗面所へ顔を洗いに行った。
柔はカップと急須を洗って所定の場所に直し、お湯を沸かし始めた。
耕作が洗面所から戻って来て食卓を前にして座ると、柔はお茶を注いで耕作に渡した。
柔「どうぞ~、熱いから気を付けてね。」
耕作「ありがとね。」
耕作「玉緒さん、まだ来てなかったね。」
柔「少し早いからかも。」
耕作「今朝は何を作るんだろう?」
柔「昨日の煮物も残ってるし、大したものは作らないかもね。」
耕作「道理で沢山作ってると思ってた、今朝の分も兼ねてたんだ。」
柔「家では良くそうやって作ってるよ。」
耕作「なるほどね、俺の実家の時はカレーでそれをやってたね。」
柔「そうだね、普通はしないと思うけど、あたし達の知り合いだったからかも。」
耕作「確かに、普通のお客さんなら前日の料理とか出さないだろうね。」
柔「まあ、カレーだから気にしない人も多かったから良いんじゃないかな?」
耕作「確かにね、カレーは翌日の方が美味しい場合が多いからね。」
玉緒「あら、今朝も早いわね、おはよう。」
柔「おかあさん、おはよう~。」
耕作「玉緒さん、おはよう。」
柔「今朝は何を作るの?」
玉緒「焼き魚とお味噌汁だけで良いと思うわよ。」
柔「分かった、じゃあ、お味噌汁作るね。」
玉緒「お願いね、私はお魚を焼くわね。」
柔と玉緒はそれぞれに料理を作り始めた。
耕作「食器出しておきますよ。」
玉緒「すみませんね、お願い出来ますか。」
柔「あなた?昨日出して貰った分と焼き魚用のお皿お願いね。」
耕作「分かった、出しておくよ。」
耕作は昨日用意した食器の他に焼き魚用の皿を用意して再び食卓を前にして座った。
耕作「これで良いのかな?」
柔「うん、それで良いよ、ありがとう~。」
耕作「(柔は相変わらず元気そのものだな。)」
耕作「(やっぱり、親子だ、息がぴったりしてる。)」
耕作「(うん?玉緒さんが柔に何か話しかけてるけど小声で聞こえないな。)」
耕作「(上に上がったら聞いてみるか。)」
耕作「(う~ん、気の所為なのか?柔の体が幾分丸みを帯びてる感じがする。)」
耕作「(運動量が減ってるのも関係してるのか?)」
柔「あなた?何でそんなにあたしの事を見てるの?」
耕作「あ、いや、大した事じゃ無いよ、上に上がったら話すから。」
柔「そうなの?分かった、上でお話してね。」
耕作「(向こうを向いて料理を作ってるのに、何で俺が見てるのが分かったんだ?)」
耕作「(そう言えば、以前も同じ様な事が有ったな。)」
柔「お母さん、お味噌汁出来たよ。」
玉緒「私も焼き上がったから盛付して持って行きましょうか。」
柔「そうだね。」
柔「あなたは炊飯器を持って行ってね。」
耕作「分かった、炊飯器だね。」
柔と玉緒は料理を盛付るとお盆に載せて、それを持って耕作と一緒に居間へ持って行った。
居間では滋悟朗が朝のニュースを見ていた。
滋悟朗「おはようさん、待っておったぞ。」
柔「おじいちゃん、おはよう~。」
玉緒「おはようございます。」
耕作「滋悟朗さん、おはよう。」
耕作は炊飯器を置いて座り、玉緒と柔は料理を座卓の上に並べてそれぞれの場所に座った。
4人「いただきます。」
滋悟朗「柔よ、業者との話ぢゃが、お主だけで構わんか?」
柔「え~、おじいちゃんも一緒に居るって言ったじゃない~。」
滋悟朗「ちょっと用事が出来てのう、出掛けにゃならんのぢゃ。」
柔「そうなの?それじゃ仕方ないね。」
柔「出掛けて良いよ、主人と一緒にお話するから。」
滋悟朗「すまんな、松ちゃん、よろしく頼んどくぞ。」
耕作「分かりました。」
柔「おじいちゃんが言ってた事は守る様にするから、安心して行ってきてね。」
滋悟朗「そうぢゃったな、お前に全部任せるから、他の事は好きにして構わんぞ。」
柔「うん、そうするね、ありがとう~。」
玉緒「お替りは如何ですか?」
滋悟朗「頂こうかの。」
耕作「今朝はこれで十分ですので。」
玉緒「あら、そうなんですね。」
玉緒「それじゃ、おとうさんの分だけお替りしますね。」
玉緒は滋悟朗から茶碗を受け取るとお替りをよそい滋悟朗に渡した。
滋悟朗「いつも、すまんな。」
滋悟朗「柔?西海大はどんな感じなんぢゃ?」
柔「えっとね、今は富士子さんが指導出来る様に教えてる所だよ。」
滋悟朗「ほお、富士子を指導者にするつもりなんぢゃな?」
柔「そこまで大それた感じじゃないけど、西海大で教えられる様にはしたいかな?」
滋悟朗「そうか、祐天寺もさぞ喜んでおったろう?」
柔「そうだね、指導出来る立場の人が増える事は喜んでたよ。」
玉緒「おとうさん、お替りは如何ですか?」
滋悟朗「いや、もう十分ぢゃ。」
玉緒「分かりました。それではもうよろしいですか?」
滋悟朗「そうぢゃな。」
4人「ごちそうさまでした。」
柔「おかあさん、台所は任せて。」
玉緒「分かりました、お願いしますね。」
玉緒「それじゃあ、私は洗濯してきますから。」
柔「行ってらっしゃい。」
柔「あなた?一緒に持って行ってくれるかな?」
耕作「ああ、良いよ。」
滋悟朗「松ちゃん、ちょっと良いか?」
耕作「はい、構いませんよ。」
耕作「柔?先に行ってて良いよ。」
柔「分かった~、直ぐ来てね。」
滋悟朗と耕作が何か話し始めた。
柔は耕作を残して食器類を台所へ持って行った。
台所に着いて柔はお湯を沸かすと食器を洗い始めた。
柔「(おじいちゃん、耕作さんに何を話してるんだろう?)」
柔「(上に上がったら聞いてみようかな。)」
柔「(それにしても、おかあさんからあんな事を言われるとは思って無かったな~。)」
柔「(しかし、耕作さんって何であたしの事を見てたのかな?)」
柔「(これも聞いてみるかな。)」
耕作が炊飯器を持ってやって来た。
耕作「ごめんよ、滋悟朗さんと話し込んでたよ。」
耕作は炊飯器を流しの横に置いて食卓を前にして座った。
柔「上で聞かせてくれるんだよね?」
耕作「勿論さ、君に関しての事だからね。」
柔「あ~、何となく想像がついたよ。」
柔「終わったよ~、上に行きましょう?」
耕作「そうだね。」
柔はポットにお湯を入れた。
耕作は立ち上がるとポットを持ち、柔はカップと急須を用意して持つと2人は2階の部屋へ向かった。