柔と耕作(松田)の新婚日記 18日目 (午後編第1部)

            文書量(文字数)が膨大な為、一日を分割で表記しています





      下に下りた5人は台所へ向かった。

      台所に着くと耕作はポットと急須を流しの横に置いて食卓を前にして座った。
      柔は急須とカップを洗って所定の位置に直した。

      柔「さて、今日は何を作るかと言えば、鶏の唐揚げと~、定番の卵焼きと~。」

      キョンキョン「まだ何か作るんですか?」

      柔「大丈夫、簡単なホウレン草のお浸しと~、お味噌汁で~す。」

      柔「後はキャベツの千切りね、唐揚げに添える分だよ。」

      舞「これは、難易度が高い物が多いな~。」

      美咲「私、キャベツの千切りにチャレンジしたいです。」

      柔「大変良い心掛けですよ、美咲さん。」

      柔「あ、卵焼きは前と同じで色んな種類作ってみますので。」

      柔「前回作った物と違うのにチャレンジして貰いま~す。」

      キョンキョン「それは良いですね、私は柔さんが作ってたのを作りたいです。」

      柔「分かった~、キョンキョンに任せたよ~。」

      舞「私は唐揚げ作りたいで~す。」

      柔「おぉ~、舞さん、もしかして初めて?」

      舞「はい、初めてですけど、頑張りま~す。」

      柔「頑張ってね~、下拵えの味と油の温度と揚がり具合に注意してね。」

      舞「は~い、分かりました~。」

      キョンキョン「じゃあ、私はお味噌汁を作りますね。」

      柔「じゃあ、それはキョンキョンお願いね。」

      柔「って事はあたしはホウレン草のお浸しか、後で作るかな。」

      柔「場所が狭いから唐揚げの下拵えはこっちの食卓の上でお願いね~。」

      舞「は~い、分かりました~。」

      柔は材料を冷蔵庫から出して各人に渡していった。
      キョンキョン達は自分の担当する料理の準備をした。

      柔「皆~、始める前に流水で手を洗ってね、洗剤付けたら駄目だよ。」

      キョンキョン「匂いが材料に付くからですね。」

      柔「そうで~す、さすが、キョンキョン、良く分かってるね。」

      舞「向こうでもそうやってましたしね。」

      柔「あ、そっか、きりたんぽ作るのにやってたんだ。」

      美咲「そうですね、素手で触るから必ずしないといけないんでしたね。」

      柔「うん、食材に洗剤とか化粧品の匂いが付いたら食べられないからね~。」

      全員が流水で手を丹念に洗った。

      美咲は小振りのキャベツを入念に水洗いした後、芯をくり抜き4等分に切って千切りを始めた。

      柔「美咲さん、慌てなくて良いからね。」

      美咲「はい、分かりました。」

      キョンキョンは味噌汁に入れる具材を切り分けていった。

      舞はボールに下拵え用の出汁を作り始めた。

      柔は耕作にお茶を注いで渡した。

      柔「慌しくて、ごめんね、ゆっくりしてて良いから。」

      耕作「俺の事は良いから、皆をちゃんと見てあげて。」

      柔「うん、ありがとう、そうするね。」

      柔は皆を注意深く見て気が付いた点を指摘していた。

      耕作「(柔って料理の先生も出来そうだな。)」

      耕作「(しかし、玉緒さん、柔さんを信頼してるのか見に来ないな。)」

      耕作「(美咲さんも真剣に千切りしてるし、キョンキョンもそうだし、舞さんも真剣だな。)」

      柔「舞さん、鶏肉を切って、その出汁に漬け込んだら暫くねかせてね。」

      舞「はい、分かりました~。」

      キョンキョンは味噌汁の味を見ながら具材を少しずつ入れていた。

      耕作「(キョンキョンは分かってるみたいだ。)」

      耕作「(煮るのに時間が掛かりそうな物から入れてる。)」

      美咲「柔さん、千切り終わりました。」

      柔「お~、素晴らしい出来だよ、さすがだね~。」

      美咲「お褒め頂いて、ありがとうございます。」

      美咲「次は何をしましょうか?」

      柔「そうね、じゃあ、ホウレン草のお浸し作ってみる?」

      美咲「昔、家庭科でやったから大丈夫です。」

      柔「そう言えば有ったね~、じゃあ、任せるね~。」

      美咲「はい、分かりました。」

      キョンキョン「柔さん、お味噌汁出来ました。」

      柔「は~い、じゃあ、一旦火を止めてね。」

      キョンキョン「はい、それが終わったら卵焼きの素を作って良いですか?」

      柔「うん、良いよ、あ、お砂糖は入れなくて良いよ。」

      キョンキョン「前の時は少しだけど入れてませんでした?」

      柔「あの時は若い人ばかりだったからね。」

      キョンキョン「あ、滋悟朗さんがいらっしゃいますね、だからか。」

      柔「うん、甘いのはちょっとって言うから、そうしてね。」

      柔「代わりにお醤油を少し垂らしてみて。」

      キョンキョン「分かりました。」

      舞「唐揚げ、揚げる準備が出来ました。」

      柔「分かった、じゃあ、気を付けて揚げてみて。」

      柔「一度に沢山入れない様にね、油の温度が下がるから。」

      舞「はい、分かりました~、頑張ります。」

      柔は舞の為に唐揚げが揚がったら置く為のトレイにクッキングペーパーを敷いて用意すると
      舞の傍に置き、唐揚げの下拵えの道具を片付けた。

      柔「舞さん、揚がったらここに載せてね。」

      舞「はい、分かりました。」

      美咲「ホウレン草のお浸し出来ました。」

      柔「じゃあ、この容器に盛り付けしてね。」

      美咲「はい、分かりました。」

      美咲はホウレン草のお浸しを盛り付けして上から削り節を掛けていった。

      耕作「食卓の上に置き切れるのかな?」

      柔「何とかなるんじゃない?」

      耕作「大丈夫かな?」

      柔「ご飯とお味噌汁は居間の方で注ぐから大丈夫だよ。」

      耕作「あ、それなら大丈夫そうだね。」

      美咲「次は何をしましょうか?」

      柔は皿を用意してその上にクッキングペーパーを載せていった。

      柔「えっと、千切りキャベツをこのお皿に盛り付けしてくれないかな?」

      美咲「はい、分かりました。」

      柔「美咲さん、それが終わったら、舞さんが揚げてる唐揚げが揚がった分を
        今のキャベツのお皿に載せていってね。」

      美咲「はい、分かりました。」

      耕作「(凄いな、全周囲に気を配ってる、柔道の時と同じだ。)」

      柔「キョンキョン、舞さんの唐揚げが終わったら卵焼きを作るから、それまで待っててね。」

      キョンキョン「はい、そうしますね。」

      舞「ふ~、やっと全部揚がった~。」

      柔「舞さん、お疲れ様~。」

      柔「じゃあ、皆は自分の作りたい卵焼きの素を作ってね。」

      舞「はい、そうしま~す。」

      美咲「どれ作ろうかな~?」

      柔「キョンキョンは卵焼き作って良いよ。」

      キョンキョン「はい、やってみます。」

      柔は舞が使っていたテンプラ鍋をガス台から降ろして流しの横の隅の方に置いた。

      舞と美咲が卵焼きの素を作り始めた。

      キョンキョンは慎重に海苔を巻く卵焼きを作り始めた。

      柔「あなた?炊飯器を居間へ持って行ってくれない?」

      耕作「分かった、持って行くよ。」

      耕作が居間へ炊飯器を持って行くと、柔は大き目の皿を出して食卓の上に置き
      カセットコンロを食器棚の下の戸棚から出して居間へ持って行った。

      柔と耕作が居間から戻って来た。

      キョンキョン「出来ました。」

      柔「じゃあ、8等分に切ってこの大きなお皿に載せてね。」

      キョンキョン「はい、分かりました。」

      柔「卵焼きの素が出来たら焼いて良いからね~。」

      舞「はい、そうしま~す。」

      美咲「分かりました~。」

      柔は味噌汁の鍋を居間に持って行こうとした。

      耕作「俺が持って行くよ、コンロの上に載せたら弱火で温めれば良いんだよね。」

      柔「ごめんね、それで良いよ。」

      耕作は味噌汁の鍋を居間へ持って行った。

      キョンキョン「松田さんも良く動きますね。」

      柔「そうなの、凄く助かってるよ。」

      舞と美咲が卵焼きを焼き始めた。

      柔「キョンキョン、凄く良く出来てるね、1回見ただけでここまで出来るなんて凄いよ~。」

      キョンキョン「あの時良く見て覚えたんです。」

      柔「なるほどね~。」

      耕作が戻って来た。

      柔「あなた、ありがとう~。」

      耕作「滋悟朗さんも来て待ってるよ。」

      柔「大人しくしてた?」

      耕作「いや、匂いが気になるらしくて、ソワソワしてたよ。」

      柔「うふふ、相変わらずだね~。」

      舞「焼けました~。」

      美咲「出来ました~。」

      舞「8等分でしたね。」

      柔「うん、切ったらキョンキョンが載せたお皿に載せてね。」

      美咲「分かりました、」

      舞と美咲は卵焼きを8等分にしたものを大き目の皿に載せていった。

      柔「舞さんも美咲さんもこの前より上手になってるね~。」

      舞「ありがとうございま~す。」

      美咲「ありがとうございます、慎重にやったのが良かったのかも。」

      柔は卵焼きをきれいに並べ替えて置き直した。

      キョンキョン「さすが、柔さん、見た目も重視するんですね。」

      柔「一応ね、きれいに見えた方が美味しそうに見えるから。」

      柔「実際に美味しいんだけど、見た目でかなり印象が変わるからね。」

      舞「なるほど、見た目も大事なんだ。」

      美咲「さっきより、美味しそうに見える、不思議ですね~。」

      柔「色合いとか考えて並べると良いよ。」

      美咲「確かに、そうやってますね、柔さん。」

      柔「さて、出来上がったので居間へ持って行って頂くとしましょうか~。」

      キョンキョン、舞、美咲「はい、分かりました~。」

      柔達5人はそれぞれに料理や食器を持つと居間へ向かった。



      居間では玉緒と滋悟朗が待っていた。

      玉緒「上手く出来たみたいね。」

      柔「うん、もう皆上手くて、余り教える事が無かったよ。」

      舞「お爺様、初めてお目に掛かります、浅沼 舞とお申します。」

      美咲「お爺様、初めと目に掛かります、斎藤 美咲と申します。」

      滋悟朗「おお、その方らがキョンキョンのお友達か。」

      舞「はい、そうです。」

      美咲「はい、その通りです。」

      柔「おじいちゃん、料理が。」

      滋悟朗「そうぢゃったな、後の話は食事でもしながらするかの。」

      柔達は料理を並べ味噌汁を注いでご飯をよそうと食卓の上に並べていった。
      その後、各々の場所に座った。

      滋悟朗「今日はお嬢ちゃん達が作ったという事なんぢゃが味あわせて頂くとするかのう。」

      7人「いただきます。」

      滋悟朗「うむ、これは美味い、卵焼きもそうぢゃが唐揚げも良く味が浸み込んでおるな。」

      キョンキョン、舞、美咲「ありがとうございます。」

      滋悟朗「皆、料理が上手ぢゃのう~、これなら何時でも嫁さんに行けるぞい。」

      舞「本当ですか?嬉しいな~。」

      滋悟朗「本当ぢゃとも、なあ、松ちゃんよ。」

      耕作「そうですね、これだけ上手く出来るなら、滋悟朗さんの言う様に
          直ぐお嫁さんに行けますよ。」

      美咲「まだまだ頑張らないとって思ってます。」

      滋悟朗「なるほどの~、その謙虚さも中々良いわい。」

      玉緒「あ、そうそう、耕作さん、桜さんから連絡が有りましたよ。」

      耕作「え?俺にですか?」

      玉緒「はい、何でも、実家の方への連絡よろしくって。」

      耕作「そうですか、それで何時行かれるとか言われてました?」

      玉緒「確か、明後日に出発するとか言われてたと思います。」

      耕作「そうですか、分かりました。」

      滋悟朗「松ちゃん、桜ちゃんが何でお主にそんな事を言うてくるんぢゃ?」

      耕作「俺の実家に泊まりに行くから連絡しといてって事だと思います。」

      滋悟朗「そうか、確か、松ちゃんの実家は民宿ぢゃったの?」

      耕作「はい、そうです、そこに泊まりたいって事なので。」

      滋悟朗「何故、わざわざ松ちゃんの実家なんぢゃろう。」

      柔「桜お姉ちゃんが主人のご実家の民宿で郷土料理の作り方を習って来るんだって。」

      滋悟朗「ほぉ~、そんな事を始めておったんぢゃな。」

      柔「キョンキョンが会社の羽衣課長に提案して、それから始めたんだって。」

      滋悟朗「ほう、キョンキョンが提案しておったのか。」

      キョンキョン「提案って言う程じゃないんですけど。」

      キョンキョン「私達も松田さんの実家でお料理を習ったので、その事をお話しただけなんです。」

      玉緒「まあ、そうだったの、でも、皆さん、お料理を習えて良かったですわね。」

      美咲「はい、凄く勉強になりました。」

      舞「私も包丁の使い方が上達しましたし。」

      キョンキョン「郷土料理を習う事が出来たのも嬉しかったです。」

      玉緒「ああ、それで、桜さんも習いたいってなったのね。」

      柔「うん、そうだよ、出来るだけ色んなお料理を作りたいって。」

      滋悟朗「そう言えば、柔よ、お主も習ってきておったな。」

      柔「うん、あたしが習ってるって聞いてキョンキョン達もそうしたいって。」

      滋悟朗「そう言う事ぢゃったか、柔も向こうの実家に貢献した事になるんぢゃな。」

      耕作「そうですね、両親とも喜んでいましたし。」

      玉緒「おとうさん、耕作さん、他の方達もお替りは如何ですか?」

      滋悟朗「頂こうかの~。」

      耕作「それじゃ、半分でお願いします。」

      キョンキョン「私は1杯で十分です。」

      美咲「私もこれで十分です。」

      舞「私は半分だけ。」

      柔「あ、お味噌汁も有るよ。」

      キョンキョン「じゃあ、お味噌汁を。」

      美咲「私もお味噌汁だけ頂きます。」

      舞「私もお願いします。」

      柔「分かった~。」

      柔と玉緒は御飯と味噌汁のお替りを皆に配った。

      滋悟朗「すまんの~。」

      耕作「ありがとね。」

      キョンキョン「すみません。」

      美咲「ありがとうございます。」

      舞「どうも、すみません。」

      滋悟朗「そう言えば、御2人はキョンキョンとはどう言った関係なんぢゃ?」

      舞「今日子先輩と一緒の保育園に勤めてます。」

      美咲「私も舞と一緒です。」

      滋悟朗「そうか、キョンキョンの同僚と言う訳なんぢゃな。」

      舞「はい、そうです。」

      滋悟朗「ところで今は休みなのかな?」

      キョンキョン「はい、園内の改築工事をやってて明後日までお休みなってます。」

      滋悟朗「そうなんぢゃな、まあ、ゆっくりしていくが良いぞい。」

      キョンキョン「はい、そうさせて頂きます。」

      滋悟朗「どれ、そろそろ準備でもしてくるかのう。」

      柔「何の準備なの?」

      滋悟朗「決まっておろう?お前の会社の練習を見るためぢゃ。」

      柔「あ、そうなんだね、気を付けて行ってきてね。」

      滋悟朗「ごちそうさんぢゃった、また、何時でも来るが良いぞ。」

      キョンキョン「どうも、お粗末様でした。」

      舞「気を付けて行ってらっしゃいませ。」

      美咲「ありがとうございます。」

      滋悟朗は自分の部屋に戻って行った。

      柔「あ、おかあさん?」

      玉緒「何かしら?」

      柔「結婚式の記念写真っておかあさんが置いてくれてたの?」

      玉緒「そうですよ。」

      玉緒「柔達が出掛けている間に写真館の方が届けてくれたから、置いておいたのよ。」

      柔「そうだったんだね、ありがとう~。」

      玉緒「それにしても、おとうさんも後少しだからって頑張ってるみたいだわね。」

      柔「あ、そうだね、今週までだったか。」

      柔「どんな練習をしてたか、来週、聞いてみないといけないかな。」

      美咲「どんな練習をしてたかって聞くんですか?」

      柔「うん、そうしないと全然違う様な事は言えないから。」

      柔「違う事を教えられると混乱しちゃうから。」

      舞「なるほど、その為の確認なんですね。」

      キョンキョン「うちの保育園でも基本方針は統一されてるでしょう?、あれと同じよ。」

      美咲「そうでしたね、それが違うと園児達と保護者が戸惑いますからね。」

      舞「柔道の練習でも同じなんだ~。」

      柔「そうだよ、余りに的外れな練習をしてない限りは今迄のやり方は踏襲するかな。」

      舞「やっぱり、柔さんは凄いです、そう言う所まで気配りしてるんですから。」

      美咲「そうだよね、さすがとしか言い様が無いですよ。」

      玉緒「皆さん?お食事はもうよろしいですか?」

      キョンキョン「あ、はい、十分に頂きました。」

      美咲「すみません、もう十分です。」

      舞「私もお腹一杯になりました。」

      6人「ごちそうさまでした。」

      キョンキョン、舞、美咲「お粗末様でした。」

      柔「おかあさん、片付けはあたし達でするから良いよ。」

      玉緒「あら、そうなの、分かりました、お願いしますね。」

      玉緒「私は洗濯物を片付けてきますから。」

      柔「そうしてね、行ってらっしゃい。」

      キョンキョン、舞、美咲「行ってらっしゃい。」

      玉緒は洗濯物を片付けに行った。

      柔「じゃあ、片付けしましょうか。」

      キョンキョン、舞、美咲「はい、分かりました~。」

      耕作が炊飯器とカセットコンロを持ち、柔は鍋を持った、キョンキョン達も食器類を持つと
      それらを台所へ持って行った。



      台所に着くと耕作はカセットコンロを食器棚に直し炊飯器を流しの横に置くと
      食卓を前にして座った。

      柔達は分担して片付けを始めた。
      キョンキョンが食器を洗って美咲に渡し、美咲はそれを拭き上げると舞に渡すと
      舞はそれを柔に聞きながら食器棚に収めていった。
      柔は炊飯器と鍋を洗って終わると所定の場所に置いた。

      柔「終わったよ~。」

      耕作「皆、お疲れ様だったね。」

      キョンキョン「まだ、時間が有りますけど、どうします?」

      柔「皆はお昼寝とかするの?」

      美咲「保育園で園児の添い寝はしますけど、眠ってはいないですね。」

      柔「何で眠らないの?」

      舞「園児達を見てないといけないから、眠ったらいけないんですよ。」

      柔「あ、そっか、何か有ったらいけないもんね。」

      キョンキョン「そうなんですよ、何か起きる前に手を打てる様に寝ないんです。」

      柔「保育士さんも大変なんだね。」

      舞「そうなんです~、その大変さを余り分かってくれないんですよね~。」

      美咲「でも、三浦さんは良く理解して下さってました。」

      舞「佐藤さんもかな?さすが記者さんだって思いましたよ。」

      耕作「続きは上で話さない?」

      柔「あ、そうだね、上に行こうか。」

      キョンキョン、舞、美咲「は~い。」

      キョンキョン「私達も持って上がりますよ。」

      柔「あら、そう?ごめんね~、ありがとう~。」

      キョンキョンがポットを持ち美咲が急須を持って、舞と柔がカップを持つと
      2階へ上がって行った。



      2階の部屋に入るとキョンキョンはポットを机の上に置き、美咲と舞も持って来た物を
      机の上に置いて3人とも座った。
      耕作がベッドに座る間に柔はお茶を注ぎコーヒーを4杯入れて皆に渡すと
      耕作に寄り添って座った。

      柔「皆、お疲れ様でした、お料理大変だったね。」

      キョンキョン「いえ、凄く勉強になりましたから。」

      美咲「そうですね、お料理が早く上手になりたいですので。」

      舞「先輩も美咲も凄く上手かったって思いますよ。」

      舞「私も初めてにチャレンジ出来て良かったです。」

      柔「ほんとに皆、この前よりも上手くなってたよ。」

      キョンキョン「そうですか?良かった~、あれから少しお手伝いしましたから。」

      美咲「作れるお料理の種類も少し増えましたね。」

      舞「そうだね~、簡単に出来るお料理が多かったけど。」

      柔「簡単に出来るお料理は多い方が良いよ、直ぐ作れるから便利なの。」

      キョンキョン「確かに、時間が無い時とかに良いですよね。」

      耕作「皆は昼寝どうする?」

      キョンキョン「そうですね、普段は寝ないけど、寝ても良いですよ。」

      美咲「そうですね、たまには良いかも。」

      舞「私、実は眠くなってます。」

      柔「あら、じゃあ、少し寝ようか。」

      キョンキョン、舞、美咲「は~い。」

      キョンキョン達は立ち上がってカップを机の上に置くと元居た場所に戻った。
      柔は皆に毛布を出してきて渡した。

      柔「床でごめんね、カーペットは引いてるから、そこまで寒くは無いと思うけど。」

      キョンキョン「大丈夫ですよ。」

      美咲「そうですね、毛布に包まれば良いですし。」

      舞「おやすみなさ~い。」

      柔「舞さん、早~。」

      キョンキョン「おやすみなさい。」

      美咲「お先に、おやすみなさい。」

      柔「あら、皆もなんだ。」

      耕作「洗い物してる時から眠そうにしてたよ。」

      キョンキョン達は既に寝てしまっていた。

      柔「そうみたいだね、皆、もう寝てるし。」

      耕作「君も横になったら?」

      柔「そうだね、じゃあ、横になるね。」

      柔と耕作はカップを机の上に置くと寄り添う様にベッドに横になった。

      耕作「さっき、君が何もしないって言って微笑んでたけど。」

      柔「そうなの~、夜のお楽しみが増えるかな~って。」

      耕作「やっぱりか、余り期待はしないでよ?」

      柔「大丈夫だよ、何でも良いの~、あなたに喜んで貰えたらそれだけで十分だよ。」

      耕作「君も何かしようと思ってるの?」

      柔「ううん、何も考えて無いよ。」

      耕作「まあ、良いか、君も寝た方が良いから。」

      柔「そうだね、お昼寝しないとまたお風呂で倒れそうになったらいけないもんね。」

      耕作「まあ、早々あんな事は無いと思うけど、用心の為にね。」

      柔「うん、何時ものしてね~。」

      耕作「分かった。」

      耕作は柔の頭を撫でると撫で続けた。

      柔「うふ、気持ち良いな~。」

      柔は耕作の胸に顔を埋めて来た。

      柔「皆も寝てる事だし、あたしも寝るね。」

      耕作「そうしなさい。」

      柔は目を瞑って暫く頭を撫でられるのを堪能していたが何時の間にか寝ていた。

      耕作「(皆、買い物したり、料理したりで疲れてたのかな?)」

      耕作「(気を張ってたのは間違いないと思うけど。)」

      耕作「(俺も少し寝るか。)」

      耕作は目を瞑って柔の息遣いを体に感じていたが直ぐに寝てしまった。