柔と耕作(松田)の新婚日記 16日目 (午前編第2部)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を8分割で表記しています
厨房に入った柔達は佐藤達の食器を流しの洗い桶の中に入れた。
美咲「柔さん、作り方はさっきと同じ感じですか?」
柔「そうだね~、卵焼きは練習したいでしょうから、また1人ずつ作りましょうか。」
キョンキョン「そうですね、練習しないとね~、舞さ~ん。」
舞「今日子先輩まで~。」
キョンキョン、美咲、舞、柔「ふふふ。」
柔「お味噌汁は具を追加してお水を足してお味噌を足せば直ぐ出来るから、後回しかな。」
柔「お魚は?誰が焼くの?」
キョンキョン「私が焼きますよ、練習しないといけないから。」
柔「分かった~、キョンキョンお願いね~。」
舞「柔さん、卵焼きの素はさっきの分量で良いんですよね?」
柔「えっと、さっきは2人分だったのよね、今度は7人分になるけど4人で作るから
タマゴの量は倍に増やして、それに合わせて砂糖も倍に増やそうか。」
柔「あ、でも、甘さ控えめならお砂糖の分量減らしても良いよ。」
舞「は~い、分かりました~。」
柔「後、さっきは言わなかったけど卵焼きの中に何か入れる事で違う卵焼きみたいに
出来るから、もし試したかったら言ってね。」
美咲「私、違う方を作ってみたいです。」
柔「分かった、舞さんが卵焼きの素を作り終わったら、何を入れるかとか教えるから。」
美咲「分かりました。」
舞「柔さん、卵焼きの素出来ました。」
柔「分かった~、じゃあ、さっきの要領で焼いてみて?」
舞「分かりました~、火加減に注意でしたね?」
柔「そうそう、弱火でゆっくり固めながら丸めていく感じね。」
柔「返しは慌てないで落ち着いてやって?」
柔「最後に軽く押さえて少し平らにしてね。」
柔「それとさっきよりも厚みが有るから返す時注意して。」
舞「は~い。」
柔「じゃあ、美咲さん、卵焼きの素を作りましょうか。」
美咲「はい、よろしくお願いします。」
柔「じゃあ、さっきの様に作ってみようか、分量は舞さんに言った様に倍にして。」
柔「ただし、砂糖はまだ入れないでね。」
美咲「何故まだ入れちゃいけないんですか?」
柔「えっと、入れる具材次第で砂糖じゃなくて塩に変えないといけないからなの。」
美咲「そうなんですね。」
柔「美咲さんはハムとベーコンどっちが好き?」
美咲「ベーコンの方が好きです。」
柔「分かった、じゃあ、ベーコンを細切りして卵焼きの素の中に少しずつ入れながら
良く掻き混ぜてね。」
美咲「分かりました、やってみます。」
キョンキョン「柔さん、お魚の焼き加減これ位で良いですか?」
柔「どれどれ~、うん、キョンキョン上手いね~、それで良いよ。」
キョンキョン「じゃあ、次のお魚も焼きますね。」
柔「お願いね~。」
舞「柔さん、これで良いですか?」
柔「おぉ~、良い焼き上がりね~、殆ど焦げて無いじゃない?」
舞「えへへ、慎重に返しながら巻きましたから。」
柔「じゃあ、後は8等分に切ってお皿に盛り付けしてね。」
舞「は~い、分かりました。」
美咲「柔さん、卵焼きの素にベーコン入れて混ぜましたけど、どうですか?」
柔「どれ~、うん、ベーコンがきれいに分散してるから良いよ。」
柔「ベーコン自体に塩味付いてるから塩をスプーン一杯分にして、それを卵焼きの素に
均等に振り撒いて、また掻き混ぜてみて。」
美咲「はい、分かりました。」
舞「盛り付け終わりました。」
柔「あ~、ごめんね~、あたしがお皿の枚数言わずに盛り付けって言っちゃったから。」
柔「一つのお皿に載せるんじゃなくてお皿8枚に分けて載せて?」
舞「あ~、皆で色んな卵焼きを食べるんですね。」
柔「そうそう、他の人が作ったのも食べたいでしょうからね。」
舞「さすが、柔さん、そこまで考えてるんですね~。」
舞「あれ?でも旦那様のご両親入れても7人しか居ないんじゃないですか?」
柔「一つは予備って言うか、7等分は切り難いでしょう?。」
舞「あ~、それで8等分なんですね。」
柔「そうそう、余ったお皿の分は食べたい人が取るって事で良いと思うよ。」
舞「なるほど~。」
美咲「柔さん、卵焼きの素が出来ました。」
柔「じゃあ、それを焼いてみて、中に具を入れると具が焦げ易いから注意してね。」
美咲「そうなんですね、分かりました~。」
キョンキョン「お魚全部焼けました。」
柔「キョンキョン、ありがとう~、お皿7枚に盛り付けてね~。」
キョンキョン「はい、分かりました。」
舞「お皿8枚に盛り付けました~。」
柔「じゃあ、舞さんはお味噌汁に入れる具を切ってみようか。」
舞「さっきの残りを切って入れれば良いんですね。」
柔「うん、それで良いよ。」
キョンキョン「盛り付け終わりました。」
柔「キョンキョンも卵焼き作ってみる?」
キョンキョン「勿論ですよ~。」
柔「じゃあ、キョンキョンも普通の卵焼きじゃないのを作ってみようか?」
キョンキョン「はい、それでお願いします。」
柔「じゃあ、普通の卵焼きの素を作ってみて、分量は倍で。」
キョンキョン「分かりました。」
美咲「柔さん、焼けました。」
柔「ど~れ~、うん、良い感じに焼けたね。」
柔「じゃあ、これも舞さんみたいに8等分に切って盛り付けしてね。」
柔「それが終わったら舞さんと一緒にお味噌汁を仕上げてね。」
美咲「はい、水を足してお味噌も足すんでしたよね?」
柔「うん、味を確認しながら少しずつ入れると良いよ。」
美咲「はい、それでやってみます。」
キョンキョン「卵焼きの素出来ました。」
柔「じゃあ、それにお醤油を少しだけ垂らしてみて。」
キョンキョン「お醤油ですか?」
柔「うん、少し味が変わるから、色もだけど。」
キョンキョン「分かりました。」
キョンキョン「これ位で良いですか?」
柔「もう少しかな?」
キョンキョン「はい。」
柔「お砂糖をスプーン二杯分足してね。」
キョンキョン「分かりました。」
柔「うん、それで良いよ、色が均一になるまで良く掻き混ぜてね。」
キョンキョン「はい、分かりました。」
柔「あなた~、ちょっと来てくれないかな~。」
耕作が食堂から厨房にやって来た。
耕作「どうかしたの?」
柔「カセットコンロを持って行ってくれない?」
耕作「分かった、1つで良いんだよね?」
柔「うん、お味噌汁の鍋用だから1つで良いよ。」
耕作はカセットコンロを持って食堂に戻って行った。
舞「柔さんって人使いも上手いんですね~。」
柔「手伝える分は手伝って貰わないとね?」
美咲「なるほど、確かにそうですよね。」
キョンキョン「柔さん、これで良いですか?」
柔「うん、色も均一になってるね、じゃあ、焼いてみようか。」
キョンキョン「分かりました。」
キョンキョン「弱火で裏側が固まってきたら慎重に返しながら巻くんですよね?」
柔「さすがキョンキョン、覚えてるのね~。」
柔「お醤油を入れると焦げ易くなってるから気を付けてね。」
キョンキョン「分かりました。」
柔はキョンキョンが使っていたボールを水洗いすると卵焼きの素を作り始めた。
舞「柔さんも卵焼き作るんですか?」
柔「うん、皆にはまだ難しいかと思ったから、あたしが作ってみようかと。」
舞「焼き方が難しいって言う事ですよね?」
柔「そうね、ちょっと骨か要るから見ててね。」
美咲「分かりました、お味噌汁出来てますから。」
柔「はい、じゃあ、ガスは止めても良いよ。」
舞「分かりました~。」
キョンキョン「柔さん?これで良いですか?」
柔「キョンキョンも焼き方上手いね~、きれいに焼けてるよ。」
キョンキョン「何か色が変な気もしますけど。」
柔「まあ、普通のに比べたらね?でも美味しいよ。」
柔「じゃあ、それも8等分にして盛り付けてね。」
キョンキョン「分かりました。」
柔「じゃあ、焼くよ、見てて。」
キョンキョン「海苔を使うんですか?」
柔「そうなの、味付け海苔が良いよ。」
舞「覚えておかないと・・。」
美咲「そうだね。」
キョンキョン「あ~、少し火が通った状態で海苔を敷き詰めるんですね。」
柔「そうだよ~。」
舞「柔さん、手慣れてますね~。」
美咲「私よりもスムーズに巻いてる。」
柔「料理は何でもそうだけど数を作って慣れるしかないかな?」
キョンキョン「確かに、そうするしかないですよね。」
舞「柔さん、調理しながら話してるし。」
美咲「私はお話しながらとか、まだ出来そうに無いです。」
柔「慣れてくれば出来る様になるから。」
柔「良し、出来た。」
舞「あ~、やっぱり、柔さんは焼き上がりもきれいだ~。」
柔「慣れよ、慣れ、それしか無いから。」
柔「じゃあ、切って盛り付けするね。」
キョンキョン「まあ~、断面がきれいね~。」
美咲「そうですね、黄色と黒のコントラストが良いですね。」
舞「見た目も良いな~。」
柔「は~い、全部終了~。」
柔「じゃあ、お盆に載せて持って行こうか。」
キョンキョン、舞、美咲「は~い。」
柔「何回か行ったり来たりしないといけないけどね。」
キョンキョン、舞、美咲「分かりました~。」
柔は味噌汁の入った鍋をキョンキョン達は盛り付けた皿を持って食堂に行き
食卓の上に並べて行った。
その間に柔は味噌汁の入った鍋をカセットコンロの上に置き点火すると弱火にした。
並べ終わるとまた厨房へ行き食器類を持って来て並べて行った。
そこへ耕作の両親がやって来た。
柔「お父様、お母様、おはようございます。」
耕作両親「おはよう~、皆、早いな~。」
キョンキョン、舞、美咲「おはようございます。」
耕作「おはよう~。」
柔「お母様とお父様の分もここに持って来てますから。」
耕作母「あらま、もう全部作りなさったとな。」
柔「皆で手分けして作りましたから。」
柔「どうぞ、座って下さい。」
耕作の両親が並んで座った。
キョンキョンが茶碗にご飯をよそい美咲に渡すと美咲はそれを皆の前に置いて行った。
柔はお椀に味噌汁を入れて舞に渡して舞はそれを皆の前に置いて行った。
全て行き渡ると柔とキョンキョン達はそれぞれの場所に座った。
柔「一度作ったものと同じですけど、作り手が違うから少々味は違うかも知れません。」
耕作母「それじゃ、いただきますかの。」
全員「いただきます。」
キョンキョン「う~ん、お醤油を入れたの普通のと違う美味しさですね。」
舞「海苔の入ったの、凄く味わい深いです、美味しい~。」
美咲「ベーコン入りのも美味しいですね~。」
美咲「これってパンにも合いそう。」
柔「そうだね~。」
耕作父「この焼き魚は何方が?」
キョンキョン「はい、私ですけど、お口合いませんでした?」
耕作父「いやいや、焼き加減と言い塩加減と言い中々の出来だで、美味しいですぞ。」
キョンキョン「ありがとうございます。」
耕作母「こんだけ美味しく作れるなら、今日子さんも何時でもお嫁に行けるのう。」
キョンキョン「お母様、それは褒め過ぎですよ~。」
耕作母「卵焼きは全員で作ったんか?」
柔「はい、全員でそれぞれ別の種類を作りました。」
耕作母「そうか、全部美味しいのう。」
耕作父「そうだな、皆、料理が上手だの。」
キョンキョン、舞、美咲「お父様、お母様、ありがとうございます。」
耕作「これ全部手分けして作ったの?」
柔「うん、そうだよ~、練習も兼ねてね。」
耕作「そうなのか、しかし、全部美味しいよ。」
舞「良かった~。」
美咲「旦那様にも褒めて頂いて嬉しいです。」
柔「お母様?お父様?お替りは如何ですか?」
耕作母「すまんのう、頼むだで。」
耕作父「わしもお願いするかの。」
柔「はい、分かりました。」
柔は耕作の両親から茶碗を受け取りご飯をよそうとそれぞれに手渡した。
柔「お母様、お父様、どうぞ。」
耕作母「ありがとうな。」
耕作父「すまんな。」
柔「あなたは?」
耕作「それじゃ、少な目で。」
柔「は~い。」
柔は耕作から茶碗を受け取りご飯をよそうと耕作に渡した。
柔「もっと食べても良いのよ?」
耕作「ふふ、腹八分だからね、ありがとね。」
柔「うふふ、しっかり覚えてるのね。」
キョンキョン「お母様?今夜の晩御飯も3人でお手伝いしますから。」
耕作母「そうか?無理せんで良いぞ?」
舞「お料理の練習も兼ねて是非お手伝いさせて下さい。」
美咲「私も舞と同じでお手伝いさせて下さい。」
耕作母「そうか、分かった、じゃあ、頼むとするかの。」
キョンキョン、舞、美咲「ありがとうございます。」
耕作「あ~、お袋?昨日来てた2人なんだけど。」
耕作母「何じゃ?今夜も食べに来るのか?」
耕作「駄目か?」
耕作母「駄目とは言うとらんじゃろ、是非来てくれる様に頼んでくれ。」
耕作「良いのか?」
耕作母「ああ、ここが賑やかになるから良いんじゃ。」
耕作「分かった、そう伝えておくから。」
耕作「あ、それとご飯を食べ終わったら、また、ここで皆と暫く話しする事になるけど
構わないかな?」
耕作母「構わんぞ、賑やかなのは良い事だで。」
耕作「そう言う事だから舞さんと美咲さんから伝えてくれないか?」
美咲「はい、喜んで、お伝えします。」
舞「私も必ずお伝えします。」
耕作「頼んだよ。」
その後は銘々でご飯をよそったり味噌汁をついだりしながら箸を進めた。
キョンキョン「美味しかったですね~。」
舞「そうですね~。」
美咲「色んな味の卵焼きを味わえて良かったです。」
耕作母「本当に、皆、料理が上手だで。」
耕作父「そうだな、皆、上手だわ。」
キョンキョン、舞、美咲「ありがとうございます。」
全員「ごちそうさまでした。」
柔「お粗末様でした。」
柔「お母様?またあたし達で片付けますから。」
耕作母「わしも手伝うぞ?」
柔「お料理は作って後片付けまでして完了ですので。」
耕作母「そうか、分かった、じゃあ、頼むとするかの。」
耕作父「何時もすまんな。」
柔「ごゆっくり。」
キョンキョン、舞、美咲「ゆっくりお休み下さい。」
耕作「ゆっくりしてて良いよ。」
耕作母「それじゃ、失礼するかの。」
耕作父「後をよろしくな。」
耕作の両親は母屋へ戻って行った。
耕作「皆、すまないね、両親に楽させてくれて。」
キョンキョン「いえ、お料理の練習になりますから。」
舞「私も先輩と一緒で勉強になります。」
美咲「私も練習しないといけませんから。」
柔「あなた?」
耕作「あ~、そうだったね。」
舞「え?今ので分かったんですか?」
美咲「相変わらず、御2人とも凄過ぎます。」
キョンキョン「本当に凄いですね。」
柔「それじゃ~、者ども~、片付けに取り掛かるのじゃ~。」
キョンキョン、舞、美咲「おぉ~。」
耕作「柔のノリが皆に移った・・。」
柔、キョンキョン、舞、美咲「ふふふ。」
柔達は食卓の上に有るポットと急須と湯呑以外の物を全て厨房へ持って行った。
一人残された耕作は物思いに耽った。
耕作「(あれで良いのかな?)」
耕作「(余り柔のノリまでは見習って欲しくは無いんだが。)」
耕作「あ、そうだった。」
耕作は厨房が見える位置に座り直した。
耕作「(また、後ろから耳元で話し掛けられるとビクッとするからな~。)」
耕作「(この後はどうするんだろう?)」
耕作「(柔は洗濯するのかな?)」
耕作「(風呂場の掃除は皆が出て行った後にするんだろうな。)」
柔「あ~、こっち向きに座り直してる~。」
柔達が厨房から出て食堂に戻ってきた。
耕作「ふふふ、お疲れ様だったね。」
キョンキョン「松田さんもそう何度も同じ手は食わないって事ですよ。」
舞「そうですよね~。」
美咲「ふふふ、柔さん、残念でしたね。」
柔「何もする気無かったよ?」
耕作「ふふ、悔しさが顔に満ち溢れてるよ?」
柔「しまった~、表情に出てたのか~。」
舞「柔さんは素直ですからね~。」
柔「あ、車が入ってきて止まったね。」
耕作「相変わらずの聴力だね~。」
舞「え?何も聞こえませんでしたよ?」
キョンキョン「私も聞こえませんでした。」
美咲「私もです。」
舞「あ、佐藤さん、お疲れ様でした。」
佐藤が玄関から入って食堂へやって来た。
佐藤「少し遅くなってすみません。」
柔「まあ、座って下さい。」
舞「あ~、柔さんに取られた~。」
柔「あ、舞さん、ごめんね~。」
美咲「舞ったら、何時もそう言ってるね。」
キョンキョン「本当ね、少し位良いんじゃない?佐藤さんも笑ってますよ?」
舞「そうですね、柔さん、すみません。」
柔「あ~、あたしが悪いんだから気にしないで。」
佐藤「舞さんが柔さんに似てきたな~って、そう言う笑いなんで、
舞さん、気にしないで下さい。」
舞「そうなんですね、安心しました。」
舞「コーヒーお淹れしましょうか?」
佐藤「すみません、お願いします。」
佐藤は耕作の向かいに座った。
耕作「皆も座ったら?」
キョンキョン「あ、そうですね。」
キョンキョンと柔は耕作の両隣りに座り、美咲は1人分空けて佐藤の横に座った。
舞はコーヒーを淹れて佐藤に渡すと美咲と佐藤の間に座った。
佐藤「舞さん、ありがとう。」
舞「いえ、どういたしまして。」
佐藤「えっと、三浦を送る途中に2人で話したんですけど。」
佐藤「良かったら三浦がまだ部活をやってる時間に到着する様に、ここを出ようかと
思うんですけど、どうですか?」
キョンキョン「私は舞と美咲がそれで良いなら構いませんよ。」
舞「私もその方が良いと思います。」
美咲「出来ればそうして頂きたいです。」
柔「佐藤さん?もしかして、それって先生のご提案ですか?」
佐藤「え?どうしてご存知なんですか?」
柔「やっぱりそうでしたか。」
美咲「柔さん、どうして分かったんですか?」
舞「そうですよ、一緒に乗ってた訳でも無いのに。」
柔「それでは種明かしをして進ぜよう。」
耕作「また時代掛った事を。」
柔「良いじゃない~。」
耕作「駄目とは言ってないでしょう?」
柔「あ、そうだったね。」
キョンキョン「柔さん、早く種明かしを。」
柔「何でキョンキョンが?」
舞「先輩って推理小説ファンなんですよ。」
柔「あ~、なるほど。」
柔「では、種明かしを、要点は佐藤さんの会話の中に有るんです。」
キョンキョン「会話の中に?どれだろう?」
柔「佐藤さんは『送る途中に2人で』とお話されたんですね。」
柔「ここまで言えば、皆さんもお分りでしょう?」
キョンキョン「う~ん、送る途中、2人で・・。」
舞「はい、はい、は~い、分かりました~。」
キョンキョン「舞は分かったの?」
舞「はい、分かりました~。」
柔「じゃあ、舞さん、回答をどうぞ。」
舞「佐藤さんの話した『2人で』って言うのが重要なんですよね?」
柔「舞さん、大正解~。」
キョンキョン「『2人で』が重要?」
美咲「なるほど、そう言う事なんですね。」
キョンキョン「え~、私だけ分かって無い~。」
柔「キョンキョン?2人って言ったら誰と誰かな?」
キョンキョン「えっと、佐藤さんと先生ですよ・・ね?」
キョンキョン「あ~、なるほど~。」
柔「分かったみたいね。」
キョンキョン「御2人の内で美咲に早く会いたい方は~って事ですよね?」
柔「そう言う事なんです。」
佐藤「それだけでさっきの事を直ぐに言えるって。」
耕作「佐藤?柔は言葉に凄く敏感なんだ。」
佐藤「それにしても、早かったよ?」
耕作「それは柔の閃きなんだ。」
耕作「2人と聞いた瞬間、部活終了前これを早く来てくれに変換、そこから導き出される
回答は三浦って言う風に瞬時に判断出来るんだよ。」
佐藤「恐るべき能力だな・・。」
キョンキョン「柔さんって探偵さんにもなれそうですね。」
柔「いや~、それほどでも~。」
耕作「ただ、柔の能力は自分が興味あるものにしか発揮されないんだよね。」
キョンキョン「じゃあ、やっぱり、探偵さんは無理なんですね。」
柔「もう~、あなたったら~、そこまで言わなくても~。」
耕作「過大評価されて頼られても大変でしょう?」
柔「確かに、それは困るね。」
佐藤「ところで皆さんは早目に行っても良いんですよね?」
キョンキョン「はい、先程皆そう言いました。」
佐藤「あ、そうでしたね、柔さんの方に気を取られてしまって。」
舞「あ~、分かった~。」
美咲「舞?急にどうしたの?」
キョンキョン「何が分かったの?舞。」
舞「柔さんの会話が長続きする理由ですよ。」
キョンキョン「どう言う事なの?」
舞「今みたいに本題と違う事に話が逸れるから長くなるんじゃないかな~って思いました。」
柔「ふ・ふ・ふ、舞さん、そこに気付くとは、さすがですね、覚悟は出来てますか?」
舞「え~、柔さん、怖いですよ~。」
耕作「柔も相変わらず、そう言うのが好きだね~。」
キョンキョン「相変わらず?何時もこんな感じで松田さんに言ってるんですか?」
耕作「そうだよ、急にこう言う事を言い出すのが好きなんだ。」
舞「な~んだ~、そうだったんですね~。」
柔「うふふ、舞さん、ごめんね~。」
舞「いえ、楽しそうにしてるから良いですよ。」
柔「あ、そうだった、ちょっと洗濯機をぶん投げてきます。」
舞「え~、壊れちゃいますよ~。」
柔「あ、間違えた~、ぶん回してきますでした~。」
舞「もう~、柔さんったら~、行ってきて良いですよ。」
美咲「ふふふ、いってらっしゃい。」
キョンキョン「うふふ、舞は柔さんに遊ばれてますよ、いってらっしゃい。」
佐藤「いってらっしゃい。」
耕作「今からやって乾くの?」
柔「・・・・。」
舞「何かジェスチャーしてますけど。」
キョンキョン「何を言おうとしてるのかな?」
美咲「そうですね。」
耕作「あ~、分かった、それなら乾くね、いってらっしゃい。」
柔は皆に手を振ると洗濯場へ向かった。