柔と耕作(松田)の新婚日記 15日目 (午後編第3部)

            文書量(文字数)が膨大な為、一日を10分割で表記しています。




      柔「4人とも告白する時は好きって言ったのよね?」

      舞「はい、言いました。」

      美咲「私も言いました。」

      佐藤「俺も『君が好きです、将来を見据えたお付き合いをして貰えませんか』って言いました。」

      三浦「俺もかな?『あなたが好きです、結婚を前提にお付き合いして下さい』と言いました。」

      柔「あ~、告白の内容まで言わなくても良かったのに~。」

      佐藤「気にしないで下さい、ここに居る方達には知られても恥ずかしく無いですから。」

      三浦「俺もそう思ってます。」

      美咲「三浦さんだけに言わせるのはいけないと思いますので、私も言います。」

      美咲「三浦さんから言われた時のお返事は、『私も好きです、私からもお願いします』でした。」

      舞「私も言わないといけないですね~。」

      舞「私の佐藤さんへの返事は、『私も会ってお話した時から好きでした、これからも
        よろしくお願いします』でした。」

      柔「あ~、皆、言っちゃった~。」

      キョンキョン「良いんじゃありません?私は参考にさせて頂きますけど。」

      舞「今日子先輩の参考に何て烏滸がましいですよ。」

      美咲「そうですよ、私達よりももっと良いお返事をされると思いますから。」

      キョンキョン「いえいえ、舞も美咲も素敵なお返事ですよ。」

      柔「だよね~、2人ともしっかりとしたお返事してるのね~。」

      柔「あたし達の場合は『好き』しか言わなかったかな?」

      耕作「そうだったね。」

      耕作「俺が君に『君が好きだ』って言ったら、君は『私もずっと好きでした』って
          返事してくれたんだよ。」

      柔「時間が無くてそれしか言えなかった訳じゃ無かったよね?」

      耕作「うん、その後少し話はしたかな?」

      柔「まあ、あたし達の場合は既に付き合ってたも同然だったしね。」

      柔「でも、プロポーズの言葉は結構長めだった気がするんだけど・・。」

      柔「あたしは何てお返事しったんだったかな~。」

      耕作「君は確か『ずっと傍に居て下さい、あたしから離れたりしないで下さい』だったよ?」

      柔「あなた、良く覚えてるのね~。」

      柔「それって、あなたが言った言葉に対してだよね?」

      耕作「俺は君に『これから先、ずっと、君の傍に居ても良いかな?』って言ったと思うけど。」

      柔「そうそう、確か、そう言われた覚えが有るよ。」

      キョンキョン「松田さんは柔さんに素敵なプロポーズの言葉を仰ってたんですね。」

      舞「柔さんの返事も柔さんらしくて素敵ですよ。」

      美咲「うん、うん、とても素直で素敵なお返事です。」

      佐藤「松田、凄く渋いプロポーズしたんだな。」

      三浦「そうだな、昔のお前から考えると良くそう言う言葉が出たって思うよ。」

      耕作「まあ、告白出来ずに7年近く一緒に居たから出た言葉なんだけど。」

      耕作「後、俺が告白直後に渡米した事で柔と離れてしまったってのも有ると思う。」

      柔「あ~、あたしもそれで『ずっと傍に』って言ったのかもね。」

      キョンキョン「私も早く帰って彼に言って貰いたいな~。」

      耕作「キョンキョン?俺が彼に言った言葉を覚えてる?」

      キョンキョン「松田さんが彼にですか?」

      キョンキョン「色々と仰ってましたけど・・。」

      キョンキョン「その中でも『一緒になる気が有るなら』って仰ってたのが気になりました。」

      耕作「そうそう、彼は一緒になる気は有るみたいだから。」

      耕作「ひょっとすると今度会った時にプロポーズされるんじゃないかな?」

      キョンキョン「そうだったんですね、じゃあ、少しだけ期待してお話したいと思います。」

      柔「もし何も言わなかったら、あたしが彼を一本背負いで投げて気合を入れてあげるよ。」

      キョンキョン「柔さん、さすがにそれは・・。」

      柔「冗談だからね~、気にしないで?」

      キョンキョン「うふふ、もう~、柔さんったら。」

      柔「キョンキョン?余り深刻に考えない方が良いよ。」

      キョンキョン「どうしてですか?」

      柔「キョンキョンが深刻そうにしてると、彼まで深刻に考え込んじゃうから。」

      キョンキョン「あっ、そうかも知れないですね。」

      キョンキョン「柔さんの言う通り、彼を追い込んでたのは私かも。」

      柔「だから、明後日お話する時は気持ちを楽にしてたら良いと思うよ。」

      キョンキョン「分かりました、柔さんの言う様に気持ちを楽にしてお話する様にします。」

      舞「今日子先輩、柔さんが言われた様に素直な気持ちで臨めば良いんじゃないですか?」

      美咲「先輩、柔さんの大らかさを見習えば良いと思います。」

      キョンキョン「2人ともありがとう、そうしますから安心してね。」

      柔「何か、結婚相談所みたいになってきた気がするな~。」

      キョンキョン「うふふ、確かにそんな感じですよね。」

      舞「そう言えば、そんな感じですね~。」

      美咲「柔さんが相談員ですか?」

      柔「あたしには相談員は無理だよ~。」

      佐藤「そうですか?俺達を仲介したのは柔さんでしたよね?」

      柔「まあ、そうなんですけどね。」

      柔「たまたま皆の気持ちを知ってたから出来たってだけですよ。」

      三浦「でも、柔さんの話術は部員達に話した時に凄いと思いましたよ?」

      柔「それもアメリカで教えてたので慣れてただけですから。」

      キョンキョン「今までやってきた事で、今の柔さんが有るって事になるんですね。」

      耕作「そうだと思うよ、今迄の経験が生きてるんだって。」

      柔「何で何時も、あたしの話題になるんだろう?」

      舞「それは柔さんが凄い方ですしね~。」

      美咲「そうだよね、柔さんは他の方とは違うからですよ。」

      柔「そうかな~?あたしは普通の女性だって自分では思ってるんだけど。」

      柔「主人は他の人の普通とは違うって言うけどね~。」

      耕作「それはそうだよ、どう考えても他の人が普通はしない事を普通にしてるんだから。」

      柔「でも、それってあなたに対して限定じゃないの?」

      耕作「柔道以外ではそうかもね。」

      柔「ところで、佐藤さんも先生もどうして舞さんと美咲さんの事を名前で呼んでるんですか?」

      キョンキョン「それは名字だと他人行儀に感じるからじゃないんですか?」

      柔「そうなんですか?」

      佐藤「それも有りますけど、素敵な名前だったので、名前で呼びたかったからかな?」

      三浦「俺も同じかな?素敵な名前と思ったからですね。」

      柔「なるほど、あたし達の時も出会ってプロポーズされるまでは、そう呼び合ってたよね。」

      耕作「そうだったね、俺は何で君を名前で呼んでたのか分からないけど。」

      舞「柔さんも松田さんって呼んでたんだ。」

      柔「うん、そうだよ。」

      キョンキョン「確かに、短大の時はそう呼んでましたね。」

      キョンキョン「でも、結婚式の時はあなたって呼ぶ様に変わってたんですよね。」

      キョンキョン「後、他の人と話す時は耕作さんって言ってたのが、今は主人になってますね。」

      美咲「柔さんは何故呼び方を変えたんですか?」

      柔「何でかって言われると、その時の気持ちの変化かな?」

      柔「松田さんから耕作さんに変えたのは、これから一緒になるんだから苗字は可笑しいと
        思って名前で呼ぶ様にしたのよね。」

      柔「名前で呼んでたのをあなたに変えたのは入籍して、より一層親近感を覚えたからだと思う。」

      柔「耕作さんって他の人に話してたのを主人に変えたのは何となく?」

      柔「お店とかで主人って呼んでたのがそのまま出ちゃった感じかな。」

      柔「だから、舞さんも美咲さんもキョンキョンも自然とお相手の呼び方は変わると思うよ?」

      キョンキョン「なるほど、無理に変えようとしなくても良いんですね。」

      柔「そうね、あたしの母は今でも父の事を名前で呼んでるし。」

      柔「舞さん?美咲さん?佐藤さんと先生のお名前は伺ってるのよね?」

      舞「あ、まだ伺ってません。」

      美咲「そう言えば、私もお聞きして無いかな?」

      柔「あなたは佐藤さんと先生のお名前は憶えてるのよね?」

      耕作「ああ、憶えてるよ、佐藤も三浦も俺が皆に言っても良いかな?」

      佐藤「いや、自分で言うよ。」

      三浦「俺も自分で言うから。」

      耕作「分かった、じゃあ、舞さんと美咲さんに対して教える感じで良いよ。」

      三浦「分かった、美咲さん、俺は三浦 誠と言います。」

      三浦「漢字は誠実の誠です。」

      美咲「誠さんですか、今仰った様に三浦さんの誠実さを表す素敵なお名前ですね。」

      三浦「ありがとう、名前を褒めて頂いて。」

      佐藤「舞さん、俺は佐藤 勇一と言います。」

      佐藤「漢字は勇気の勇と漢数字の一です。」

      舞「勇一さん、佐藤さんらしい素敵な名前ですね。」

      佐藤「ありがとう、舞さんにそう言って貰うと嬉しいです。」

      柔「本来は自己紹介の時に言ってないといけなんですけどね。」

      佐藤「そうですよね、面目ない。」

      三浦「そうでした、すみません。」

      柔「今後、お互いにどう呼ぶかはお話して決めた方が良いかな?あたし達もそうしましたし。」

      舞「はい、そうします。」

      美咲「そうですね、三浦さんとお話して決めます。」

      佐藤「俺もそうしますよ。」

      三浦「美咲さんと話して決めたいと思います。」

      柔「名前だけじゃなくて他の事でもそうした方が良いですけどね。」

      舞「あ、それは佐藤さんにも話しました。」

      美咲「私も舞と同じで三浦さんにはお話してます。」

      柔「さすがね~、やっぱり舞さんも美咲さんもしっかりしてるね。」

      柔「キョンキョンの彼の名前は何て言うの?」

      キョンキョン「私の彼の名前ですか?」

      柔「まさか、聞いて無いって事は無いよね?」

      キョンキョン「勿論、聞いてますよ、今言った方が良いです?」

      柔「あ、無理に言わなくて良いから。」

      キョンキョン「分かりました、今は言えないけど、明後日のお話で進展が有ったら言いますね。」

      柔「うん、それで良いよ、願掛けみたいな感じだね。」

      キョンキョン「そうですね、言える様になれば良いって思います。」

      舞「今日子先輩、大丈夫ですよ。」

      美咲「そうです、先輩なら必ず上手くいきますよ。」

      キョンキョン「舞も美咲もありがとう、そうなる様祈っててね。」

      舞、美咲「はい、祈ってますので。」

      柔「ね~、あなた?」

      耕作「どうしたの?」

      柔「今ね、ふっと思ったんだけど。」

      耕作「何を思ったんだい?」

      柔「佐藤さんと先生も今夜はここに泊まって貰ったらどうかな~って。」

      耕作「2人がどう思うか次第かな?」

      柔「佐藤さんも先生も今夜はここに泊まるってどう思います?」

      三浦「いや、さすがにそこまでは御迷惑は掛けられませんよ。」

      佐藤「俺も三浦と同じ気持ちです。」

      柔「そうですか~、でも、晩ご飯も食べるんだから泊っても良いとは思うんだけどな~。」

      三浦「まあ、確かに、そう言われればそうなんですけど。」

      柔「佐藤さんも先生も一人住まいなんでしょう?」

      佐藤「はい、1人で済んでます。」

      三浦「俺もそうです。」

      柔「じゃあ、泊っても問題無いんじゃないですか?」

      佐藤「それはそうですけど。」

      柔「そうすれば、もっと長くお話し出来ますよ?」

      三浦「そうですね。」

      柔「あなたはどう思う?」

      耕作「俺に聞く?」

      耕作「まあ、付き合うのが決まってるから、少しでも長く一緒に居たいと思うのは当然だよね。」

      柔「舞さんと美咲さんはどう思うの?」

      美咲「そうですね、余り我儘を言って三浦さんを困らせたく無いとは思いますけど、
          私としては旦那様が仰る様に少しでも長く一緒に居たいですね。」

      舞「私も美咲と同じ気持ちです、佐藤さんに迷惑を掛けたく無いとは思いますけど。」

      三浦「美咲さん、それは我儘じゃなくて素直な気持ちだと思います。」

      佐藤「舞さん、俺はそう言われて迷惑とは思いませんから。」

      柔「ね~、あなた?お母様に聞くだけ聞いても良いんじゃない?」

      耕作「そうだな、佐藤も三浦も、もう泊っていけよ、お袋に聞いてみるから。」

      佐藤「そうさせて貰うかな、俺からも頼む、舞さんを悲しませたくないし。」

      三浦「俺も美咲さんの気持ちに応えたいから頼むよ。」

      耕作「分かった、晩御飯の時にでも折を見て聞いてみるよ。」

      舞「よろしくお願いします。」

      美咲「旦那様、お願いします。」

      柔「お母様ならお断りにはならないと思うよ。」

      耕作「俺もそう思う、面倒見は良いからね、お袋も親父も。」

      舞「柔さんにお聞きしたい事が有るんですけど。」

      柔「どう言った事なの?」

      舞「御2人にここまでして頂いて、こう言う話をするのは気が引けるんですけど。」

      柔「何か深刻そうなお話なのかな?」

      舞「いえ、全然深刻とかじゃないです。」

      舞「御2人は帰って来る途中キスしてましたよね?」

      柔「あちゃ~、やっぱり見られてたのか~。」

      耕作「だから言ったじゃない?」

      舞「何故キスしてたんですか?」

      柔「それはね~、主人が郵便局を通り過ぎようとしたのをあたしが教えたお礼なのよ。」

      美咲「え?そう言った理由でもキスされてるんですか?」

      柔「言ったでしょう?切っ掛けは沢山有るのよ?」

      キョンキョン「お互いを確認する為にしてるんですよね?」

      柔「そうそう、お互いを好きだって確認してるの~。」

      舞「そうなんですね~。」

      柔「あ、でも、周りに誰か居たりしたらしないよ?当たり前の事だけど。」

      美咲「そうですよね、恥ずかしいですしね。」

      キョンキョン「でも、結婚式、特に教会形式だと皆の前でキスしますよね?」

      柔「そうだね~、あたし達は神前だったからしなかったけど。」

      舞「でも、マスコミの前で全世界に向けてキスしてましたよね?その前にも2回程。」

      柔「あの時は完全に開き直ってたからしたんだけどね。」

      佐藤「その放送俺も見ましたよ。」

      三浦「俺も見ました、後日、生徒からそれに対して質問されて困りましたけど。」

      美咲「そうだったんですね、それで生徒さん達には何てお話されたんですか?」

      三浦「変な風に言う訳にはいかなかったので、愛し合う者同士は愛情表現としてするけど、
          特にあの2人は結婚するから良いんだって言いました。」

      三浦「単に好きなだけじゃ普通はしないんだとも付け加えましたけど。」

      美咲「なるほど、生徒さん達も納得してくれそうな説明ですね。」

      舞「今ここで聞いて良いか迷ったんですけど・・。」

      柔「あたしに?」

      舞「はい、旦那様との初めてのキスって何時されたんですか?」

      柔「あなた?どうする?」

      耕作「君の判断に任せるよ。」

      柔「分かった~。」

      柔「えっと、プロポーズされて少ししてからかな?どちらからともなくだったけど。」

      美咲「そうだったんですね。」

      柔「ほら、前も言ったけど、告白されて直ぐ主人が渡米しちゃったから交際期間中と言っても
        お互い離れてたからね、手紙でのやり取りはたまにしてたけど。」

      柔「だから、交際期間中はキスはしなかったって言うか出来なかったのよ。」

      美咲「何だか、私達と同じ状況だったんですね。」

      柔「そうだね、状況は舞さんや美咲さんと同じかも。」

      柔「ただ違うのは告白はして無くても長い間お互いに魅かれ合ってた事かな?」

      柔「まあ、それは人によって違うから、それでどうこうは無いと思うけど。」

      柔「キョンキョンも一目惚れって言ってたしね?」

      キョンキョン「そうですね。」

      柔「どう言う状況であれ、お互いを思う気持ちを大切にしていけば良いと思うんだ。」

      キョンキョン「柔さんの言う通りだと思います。」

      舞「分かりました、これからが大事なんですね。」

      柔「そう思うよ、まだ始まったばかりなんだし、2人とも。」

      美咲「はい、これからお互いの気持ちを大切にしていきたいと思います。」

      三浦「美咲さん、俺もそうする様に心掛けるから。」

      美咲「よろしくお願いしますね、三浦さん。」

      舞「私達もそうしましょう?佐藤さん。」

      佐藤「そうだね、これからも2人の気持ちを大切にしていこうか。」

      舞「はい、よろしくお願いします。」

      柔「あたしから、最後に一言、交際期間の長さなんて関係ないと思うよ。」

      柔「この人となら生涯一緒にやっていけると思ったら、その時が結婚のタイミングだと思う。」

      柔「その為には、さっきも言ったけど、それまでに2人で良くお話しする事が大事だからね。」

      柔「お互いを良く理解出来る様に、面と向かって納得行く迄お話をしてね。」

      舞「はい、分かりました、そうしますから。」

      美咲「私も必ずそうしていきます。」

      キョンキョン「私もそうしないと、今度のお話し合いも。」

      耕作「まんま、結婚相談所だね。」

      佐藤「確かに、俺もそう思った。」

      三浦「俺はそう言う場所は知らないけど。」

      三浦「結婚に対しての考え方とか話してるからそうなんだろうな。」

      美咲「三浦さんは結婚相談所とかは利用された事が無かったんですね。」

      三浦「そうですね、普通に出会いとか見合いでって考えてたからかな。」

      美咲「お見合いもお付き合いもされた事無かったんですか?」

      三浦「付き合った事は無いですよ。」

      三浦「見合いは紹介された事は何度も有ったけど、会うまでに至らなかったんですよ。」

      美咲「それはどうしてなんですか?」

      三浦「仕事の関係で日時が相手の方と合わなかったからです。」

      三浦「それと、これは偶々でしょうけど、俺の仕事への関心が余り無い方ばかりだったので。」

      美咲「そうなんですね、教職関係は色々と大変ですけど遣り甲斐は有ると思います。」

      美咲「それなのに関心が無いって言うのは悲しい気がします。」

      三浦「そう言ってくれる美咲さんだからこそ、結婚を前提にお付き合いしたいって思ったんです。」

      美咲「そうだったんですね。」

      美咲「私も同じ教職者としてお話が出来たので申し出をお受けしたんです。」

      柔「ほうほう、お互いの事をここでお話されますか?皆に聞かせたいのかな?」

      美咲「もう~、柔さんったら~、純粋に疑問に思った事を聞いてただけですよ?」

      柔「確かに、そう言うお話してたみたいね。」

      舞「私も佐藤さんに素朴な疑問が有るんですけど。」

      佐藤「どう言った事ですか?」

      舞「佐藤さんは今までお付き合いされた事とか有るんですか?」

      佐藤「俺も仕事が仕事なんで付き合った事は無いかな。」

      舞「お仕事って記者さんですよね?」

      佐藤「そうですね、記者って若い頃は時間が結構不規則になりがちなんですよ。」

      佐藤「それで彼女とか作る暇も無かったし。」

      佐藤「こう言う言い方をすると、舞さんに失礼になるかもしれませんけど。」

      佐藤「今回、柔さんに紹介されたのは良い機会だと思ったんです。」

      舞「そう言う事だったんですか、佐藤さんは今でも十分若いと思いますよ。」

      舞「私もお付き合いとかした事無かったので、佐藤さんと同じで紹介されて
        良かったって思いました。」

      柔「おほほ、2人ともあたしに感謝するんじゃぞ~。」

      舞「もう~、柔さんってば~、茶化すのは止めて下さいよ~。」

      舞「でも、本当に柔さんには感謝していますよ。」

      佐藤「俺も舞さんと同じで感謝してます。」

      柔「あ~、えっと、2人が幸せになってくれれば良いからね。」

      キョンキョン「うふふ、柔さん、茶化しておいて照れるんですね。」

      柔「真顔で返されたら、それは照れるに決まってるじゃない?」

      耕作「君はたまに後先考えずに話す時が有るからね、そこは気を付けないとね。」

      柔「は~い、今後気を付けま~す。」

      耕作「ほんとに君って真面目なんだか不真面目なんだか良く分からない子だね~。」

      キョンキョン「松田さんも大変ですね。」

      耕作「まあ、もう慣れてしまったけどね。」

      舞「私はいまだに本気なのか冗談なのかの区別が出来ないですよ~。」

      美咲「私もそうかな?冗談を言ってて急に真顔でお話されたりするから戸惑います。」

      キョンキョン「私も短大時代の柔さんと違ってたので最初は戸惑いましたね。」

      佐藤「俺もそうかも、真面目に話してる最中に冗談が入ってくるから困惑しますね。」

      三浦「俺は主に柔道の話しかしてないから、そう言うのは無いかな。」

      柔「あ~、皆、そう思ってたんだ~、これから気を付ける様にしようかな~。」

      舞「あ、柔さんは今のままの方は面白いからそのままで居て下さい。」

      柔「舞さん?面白いからそのままでって少し酷くないかな~?」

      美咲「私も舞と同じ様に思ってますよ。」

      柔「え~、美咲さんまでそうなのね~、あたしは面白いままの方が良いのか~。」

      耕作「会ってからずっとそうやってきたから、そう思われても仕方ないんじゃない?」

      柔「あなたまで・・。」

      柔「分かりましたよ~、皆がそう言うなら、仕方ないけど、このままで居ます。」

      美咲「そうして下さい。」

      舞「それでこそ柔さんですよ~。」

      耕作「まあ、俺はずっと一緒に居て見てきてるけど、君はそう簡単に変われないと思ってるよ。」

      柔「あなた~、そんな事言わないでよ~。」

      キョンキョン「うふふ、柔さん?私もこの前からお会いしてますけど、全然変わってませんよ。」

      柔「キョンキョンまでそう言うのね~、諦めました、無駄な足掻きは止めます。」

      佐藤「柔さん?それだけ皆に慕われてるって事ですよ。」

      柔「そうなのかな~。」

      三浦「そうですよ、皆、柔さんの事が好きだからですよ。」

      柔「あたしも皆の事は好きですよ、もうこのままで良いか~。」

      舞「そうそう、今のままで良いと思います。」

      柔「何でこんなお話になったんだろう?」

      柔「う~ん・・・。」

      柔「あ~、あなたが発端だったんじゃな~い。」

      耕作「そうだったかな?」

      柔「もう~、恍けちゃって~、この埋め合わせはちゃんとして貰いますからね~。」

      耕作「はい、はい、幾らでも埋め合わせするから機嫌直してね?」

      柔「あなたがそう言うなら許してあげるね~。」

      耕作「許してくれて、ありがとね。」

      キョンキョン「やっぱり、御2人は素敵なご夫婦ですね。」

      舞「そうですね、御2人には敵いませんよ。」

      美咲「私もこういう風に素的な夫婦関係を築きたいですね。」

      佐藤「さすが、柔さんの扱いに慣れてる。」

      三浦「そうだな、柔さんの事を良く理解してると思うよ。」

      柔「何で、直ぐあたしのお話になるのかな~。」

      耕作「さっき、佐藤と三浦が言ってたじゃない?君は皆に好かれて慕われてるからだよ。」

      柔「特に皆に対して何かした訳じゃないと思うんだけど。」

      舞「いえいえ、佐藤さんを紹介してくれましたよ?」

      美咲「私にも三浦さんをご紹介してくれました。」

      佐藤「俺も舞さんを紹介して貰いました。」

      三浦「俺と美咲さんとの仲を取り持って貰いました。」

      キョンキョン「私に色んなアドバイスをしてくれましたね。」

      耕作「ほら、皆に何かしらしてるじゃない?」

      柔「そうだったのか・・。」

      柔「あたしは自分が思った事をそのまま行動に移したり、お話しただけなんだけどな~。」

      耕作「それが皆の為になったって事だよ。」

      耕作「君は結果を考えずに行動するから良い結果になるんだろうね。」

      柔「そうなの?」

      耕作「思い出してごらん?道場で教え始める時に結果を考えてた?」

      柔「う~ん・・・。」

      柔「最初は道場を使わせて貰ったお返しをしようとしか考えて無かった気がする。」

      耕作「でしょう?最初から皆の為になるとは考えて無かったから、結果的に
          皆の為になったんだよ。」

      柔「なるほど、確かに、あなたの言う通りだよね、納得したよ。」

      キョンキョン「相変わらず、柔さんを納得させるのがお上手ですね。」

      佐藤「これが本当の夫婦の在り方なのか。」

      耕作「いやいや、それは大袈裟だよ。」

      耕作「柔がずっと言ってる様に良く話し合ってお互いに納得出来たら誰でも出来る様になるから。」

      耕作「俺が柔を納得させられる様に、柔も俺を納得させる事が出来るんだよ。」

      舞「柔さんも旦那様を納得させられる事って有るんですか?」

      柔「ちょっと~、舞さ~ん、それは少し酷いんじゃな~い。」

      舞「あ、すみません、本当に有るのかな?って思ったものですから。」

      耕作「俺よりも多いかもよ?家事全般は俺にはさっぱりだから。」

      佐藤「そう言えば、高校の頃とかも結構ズボラだったよな。」

      柔「ほ~、あなたの整理整頓が苦手なのって高校からだったんだね。」

      耕作「佐藤~、柔に要らない知識教えるなよ~。」

      佐藤「あ、すまん、つい言ってしまった。」

      耕作「今更良いけどさ、何れ分かる事だし。」

      キョンキョン「松田さん?私が柔さんは『大人と子供の顔を持ってるんじゃないんですか?』って
              聞いたら、松田さんもそう思ってるって仰いましたけど。」

      キョンキョン「もしかして、柔さんって、甘え上手じゃないですか?」

      耕作「どうしてそう思ったの?」

      キョンキョン「松田さんが柔さんを呼んだ時のお返事が甘えてる感じがしたからなんですけど。」

      耕作「キョンキョンはほんとに鋭いね、柔に甘えられると断れないんだよね。」

      柔「ほんと?良い事聞いた~。」

      耕作「これこれ、何でもって訳じゃ無いんだからね?」

      柔「な~んだ~、そうなのか~、残念~。」

      耕作「君は何を甘えようと思ってたんだい?」

      柔「え~、ここで言っても良いの?」

      耕作「あ、いや、今は言わなくても良いや、何となく分かったから。」

      舞「なるほど、こういう受け答えをすれば良いのか・・。」

      耕作「舞さん?こう言う所は見習わなくて良いから、佐藤が困るよ?」

      舞「そうなんですか?」

      舞「じゃあ、止めておきます、佐藤さんを困らせる訳には行きませんから。」

      美咲「三浦さんは私が甘えたりしたら、どう思われます?」

      三浦「そうだね、悪い気はしないよ?俺を頼ってくれてるって気がするから。」

      美咲「なるほど、そう言う風に思われるんですね。」

      三浦「もう少しお互いが親密になったら、美咲さんも甘えても良いですよ。」

      美咲「あ、はい、そうですね、私に出来るかな~?」

      柔「美咲さん、甘える時は自分の気持ちを素直に伝える様にすれば良いんだから。」

      柔「深刻に考えたら甘える事なんて出来ないからね。」

      美咲「確かに、思った事を素直に言えば良いんですね。」

      柔「そうそう、それで良いのよ。」

      舞「佐藤さんはどう思います?」

      佐藤「俺も三浦と同じかな?頼られて悪い気はしないからね。」

      舞「そうなんですね、私ももう少し親しくなったらしてみようかな?」

      佐藤「俺は構いませんよ、大歓迎です。」

      耕作「あ~、甘えるのは人前でやっちゃ駄目だから、柔もさすがにそれはしないからね。」

      柔「そうだね、人前ではしないかな?」

      キョンキョン「どうして人前では駄目なんですか?」

      耕作「俺の主観だけど、見せ付けてる感じがするから周囲の人は余り良い感じには
          思わないんじゃないかな?」

      キョンキョン「確かに、何してるんだって思う人も居そうですよね。」

      耕作「そうそう、そう言う風に思われるのは俺としても嫌だし。」

      柔「あたしもそう思われるのは嫌かな?」

      舞「覚えておかないと・・。」

      美咲「私も覚えておこう。」

      佐藤「周囲の人にも気を遣わないといけないのは至極当然だよな。」

      三浦「そうだな、それは学校でも教える様にしてるよ。」