柔と耕作(松田)の新婚日記 14日目 (夜編第1部)

            文書量(文字数)が膨大な為、一日を12分割で表記しています。




      厨房に入ると柔は周囲を見回した。

      柔「お母様、何を作ったんですか?」

      耕作母「鍋料理なんじゃ、そこの鍋に入っておるだで。」

      柔「お鍋でしたか~、お鍋の中は見なかったな~。」

      柔「じゃあ、あたしはお鍋を持って行きましょうか?」

      耕作母「そうじゃな、そうしとくれ。」

      柔達はそれぞれに食器類と鍋を持って食堂に行った。


      耕作が食卓の上にカセットコンロをセットすると柔はその上に鍋を置いて点火した。
      耕作の父が持ってきた炊飯ジャーを耕作の母が開けて茶碗にご飯をよそうと皆の前に置いた。
      柔は取り皿を鍋の傍に置いて次にお茶を入れると皆に渡した。
      耕作の母が鍋が煮立っているのを確認して弱火にした後、取り皿に鍋の中身を入れて皆に渡した。

      キョンキョン「皆さん、凄く手慣れてますね。」

      舞「息もぴったりです。」

      美咲「本当に手順が完璧ですよ。」

      耕作母「褒めてくれて、ありがとな。」

      耕作母「今夜もこっちの鍋料理なんじゃ、ここでしか食べられんから、沢山食べなっせ。」

      キョンキョン「ありがとうございます、どんなお味なのか楽しみです。」

      美咲「良いですね~、他で食べられないお料理を頂けるなんて。」

      舞「そうだよね~、ありがとうございます。」

      耕作母「それじゃあ、頂きますかの。」

      全員「いただきます。」

      柔「あ、これって少し味付けが違いますね。」

      耕作母「さすがは柔さんじゃな。」

      柔「後で作り方を教えて下さい。」

      耕作母「分かっただで、片付けの時にでも教えるかの。」

      柔「ありがとうございます。」

      キョンキョン「本当に独特な味付けですね、私もお聞きしても構いませんか?」

      耕作母「ああ、構わんだで。」

      キョンキョン「良かった~、ありがとうございます。」

      舞と美咲はご飯と鍋料理を自分でよそいながら食べていた。

      柔「良い食べっぷりだね~、2人とも。」

      舞「だって、凄く美味しいんですよ~。」

      美咲「そうだよね~、まだ食べられそう。」

      耕作母「そうかそうか、沢山食べなっせ。」

      舞「はい、後少しだけ頂きます。」

      美咲「私も後ちょっとだけ。」

      柔「良いな~、皆は~。」

      キョンキョン「柔さんは食べないんですか?」

      柔「それなりには食べるけど、ほら、私って48Kg以下級だから、それを超えられないの~。」

      キョンキョン「あ~、柔道の階級で制限されるんですね。」

      柔「お腹一杯食べると、さすがに肥えちゃうのよね~。」

      舞「でも、柔さんってスタイルも良いから、ある程度は食べても良いんじゃないです?」

      柔「まあ、そうなんだけど、油断すると大変な事になっちゃうからね~。」

      美咲「柔道をするのも大変なんですね。」

      柔「そうなのよね~、色々と気を遣わないといけないの~。」

      舞「あ~、美味しかった~、満足しました~。」

      美咲「私もこの位で止めておきます。」

      キョンキョン「その割には良く食べましたね~。」

      舞「先輩ももう少し体重を増やしても良いんじゃないですか?」

      キョンキョン「そう思ってるけど、沢山食べても余り肥えないのよ~。」

      柔「え~、羨ましいな~、あたしもそうだと良いのに~。」

      耕作母「ほぉ~、この鍋を完食とは、驚いたの~。」

      柔「それじゃ、片付けはお手伝いしますから。」

      全員「ごちそうさまでした。」

      耕作母「何時もすまんの、頼むとするかのう。」

      柔「あなた?あたし片付けしてくるから、皆のお相手お願いね。」

      耕作「分かった、いってらっしゃい。」

      キョンキョン、舞、美咲「いってらっしゃ~い。」

      柔と耕作の両親は食卓の上の物を厨房に持って行った。


      舞「柔さん、本当に率先してお手伝いをされるんですね~。」

      美咲「私も見習わないといけないな~。」

      キョンキョン「そうね、私も柔さんを見習わないといけないわ。」

      キョンキョン「と言う訳で、ちょっと厨房に行ってきます。」

      耕作「料理の作り方を習うんだね?」

      キョンキョン「はい、そのついでに何かお手伝い出来る事が有ればしてきます。」

      舞「今日子先輩、早速見習うんですね~。」

      美咲「私も明日からお手伝いしようかな?」

      舞「美咲も手伝うなら、私も手伝おうかな?」

      耕作「まあ、無理しない程度にね。」

      美咲「はい、そうします。」

      舞「は~い、無理はしませ~ん。」

      キョンキョン「行ってきますね~。」

      耕作「いってらっしゃい。」

      舞、美咲「先輩、いってらっしゃ~い。」

      キョンキョンも厨房に入って行った。


      舞「旦那様?」

      耕作「うん?」

      舞「旦那様ってお仕事は記者さんですよね?」

      耕作「そうだよ、スポーツ新聞だけどね。」

      舞「やっぱり、お仕事って大変なんですか?」

      耕作「まあ、部署にもよるけど、今の俺は柔専属だからそこまで無いかな?」

      美咲「え?柔さん専属ってどう言う事なんです?」

      耕作「全部話すと長くなるから手短に説明するね。」

      舞、美咲「はい、お願いします。」

      耕作「俺が渡米した後に柔が来たんだけど、向こうで柔が道場で教えてるのをTVに映されて、
          それを向こうの支社の上層部の人が偶然見た事が始まりなんだ。」

      舞「それでどうなったんですか?」

      耕作「次の日から柔の密着取材を言い渡されて、それ以降ずっと柔専属になってる。」

      美咲「柔さんってアメリカでも人気有るんですね~。」

      舞「美咲~、柔道の2階級で世界一だよ?注目されない訳無いよ。」

      美咲「あ、そうか、だからなんだ。」

      耕作「そうだね、おまけに国民栄誉賞まで貰ってるし。」

      舞「あ~、そうでした。」

      舞「あの時って柔さん、最初の方しか映って無かったんですけど、どうしてなんですか?」

      耕作「あの時の放送見てたんだ。」

      美咲「私も見てました、どうして途中から居なくなったんですか?」

      耕作「君も見てたのか~、仕方ない、それも説明するね。」

      舞、美咲「はい、是非お願いします。」

      耕作「その日は俺の渡米する日だったんだけど、柔の晴れ姿を一目見ようと会場に行ったんだ。」

      舞「さすがは旦那様ですね。」

      耕作「その時は君達も知ってる通り告白もまだしてなかった。」

      美咲「あ~、告白したその日の事なんですね?」

      耕作「そうそう、それで会場に言ったけど、ちょっとした騒動を起こしちゃってね。」

      舞「え?旦那様が起こしちゃったんですか?」

      耕作「俺がって言うか周囲がになるかな?」

      美咲「それでどうなったんですか?」

      耕作「俺がその騒動に巻き込まれそうになったのを柔が手を引っ張って助けてくれたんだよ。」

      舞「さすがは柔さん、やりますね~。」

      耕作「その時に柔に出発時間を聞かれて答えたら、柔も一緒に空港に付いて来てしまったんだ。」

      美咲「なるほど~、それで式典の後半に柔さんが居なかった訳なんですね。」

      耕作「そうだね、後は柔も話してた告白に繫がって行ったんだ。」

      舞「そうだったんですね~、しかし、柔さんってどれだけエピソードが有るんだろう?」

      耕作「まだ色々有るよ。」

      耕作「その辺りはキョンキョンも知ってる部分も有るから何時か聞いたら良いよ。」

      美咲「そう言えば、短大での事聞いて無いから今度聞こうかな?」

      舞「私もそれ知りたいから一緒に聞こう?」

      美咲「そうだね、ここに宿泊してる間に聞こうね。」

      舞「あ、そうだ、他の部署ってどう言う所が有るんですか?」

      耕作「もしかして、佐藤の居る部署の事を聞きたいの?」

      舞「え?あ、正直に言うとそうなんです。」

      耕作「佐藤も俺と同じでスポーツ担当のはずだよ。」

      耕作「だから、こちらでスポーツ関連の大きな大会とか有った時は忙しいかな?」

      舞「そうなんですか~、大変そうですね。」

      耕作「ちなみにこの県の代表として東京へ行くスポーツ関連の選手団が有ったら
          同行取材で一緒に東京に行くかも知れないよ?」

      舞「本当ですか?」

      耕作「うん、スポーツ担当だとそこまでする事も有るから。」

      舞「そうなんだ、東京に来ないかな~。」

      美咲「舞?もう相当な惚れ込み様じゃない?」

      舞「え~、そうなのかな~?」

      耕作「それって柔が渡米を決心した時の気持ちに似てると思うよ?」

      舞「やっぱり、そうなのかな?」

      美咲「今でも会ってお話したいって思ってるんでしょう?」

      舞「うん、そう思ってる。」

      耕作「離れたくないと思ってるなら君は佐藤を好きなのは間違いないと思うよ。」

      舞「そうなんですね、はぁ~、何か切ないな~。」

      美咲「舞は良いよね~、もしかして東京に来る可能性も有るんだから。」

      耕作「美咲さんも可能性が全く無い訳じゃ無いよ?」

      美咲「え?本当ですか?」

      耕作「研修で行く事も有るだろうし、柔が教えた事で柔道部が県代表になる可能性も有るからね。」

      美咲「確かに、そう言う場合も有り得ますね。」

      舞「美咲~、あなたも私と同じじゃないの~?」

      美咲「うん、多分、私も三浦先生の事を好きだと思う。」

      美咲「しかし、今日初めて会って少しお話しただけなのに、こんな気持ちになるなんて。」

      耕作「その辺りの事は柔に聞いてみたら良いよ。」

      耕作「俺との事で紆余曲折してるから自分の経験で色々とアドバイスしてくれると思うよ。」

      美咲「そう言えば、さっきもアドバイスしてましたね。」

      舞「うん、経験から出たアドバイスだから凄く参考になるよね。」

      柔「ナンパしてるのはだ~れだ~。」

      耕作「また、耳元で言うし~。」

      柔「あは、ごめんね~。」

      耕作母「柔さん、今日子さん、お手伝いありがとな。」

      キョンキョン「いえ、こちらこそ作り方を教えて頂いて、ありがとうございます。」

      柔「お母様、お父様、お疲れ様でした。」

      柔「お母様、お料理の作り方ありがとうございます。」

      耕作母「2人とも帰ったら作っとくれ。」

      耕作母「それじゃあ、わし等は母屋に戻るだで。」

      キョンキョン「お疲れ様でした~。」

      舞、美咲「お疲れ様でした。」

      耕作「ゆっくり休んでて良いよ。」

      耕作の両親は母屋に戻って行った。

      柔「それでどんなお話で盛り上がってたのかな?」

      キョンキョン「舞も美咲も松田さんに何か真剣に聞いてたみたいだったけど。」

      柔とキョンキョンは耕作の傍に座った。

      舞「えっと、そのですね、佐藤さんのお仕事の事とか伺ってました。」

      美咲「私は三浦さんが東京に来る可能性について伺ってました。」

      柔「なるほど~、2人とも既に惚れてしまってるって事なのね。」

      キョンキョン「そうなんですか?」

      柔「気になる相手の事を知りたいって言う時点で既に好きになってると思うよ?」

      柔「キョンキョンもそうでしょう?」

      キョンキョン「確かに、私も相手の事が気になってた時点で好きになってましたね。」

      柔「だよね~、あたしもだったし。」

      柔「だから、2人は間違いなく好きになってしまってる状態なの。」

      柔「それも並の好きじゃなくて、一緒になりたいと思ってるほど好きなのね。」

      舞「やっぱり、そうなんですね。」

      美咲「確かに、ご飯を食べてる間も三浦さんの事を考えてた。」

      舞「え?美咲もだったんだ。」

      キョンキョン「2人とも同じ様に考えてたのね~。」

      柔「う~ん、これはかなり重症ですね~。」

      舞「え~、そんなに酷い状態なんですか?」

      柔「歌にも有るでしょう?草津の湯でも直せないって。」

      美咲「それってどこかで聞いた気がします。」

      キョンキョン「恋の病ですよ?2人とも。」

      舞「あ~、そう言う事なんですね~。」

      耕作「まあ、2人ともその事をしっかり受け止める事からだね。」

      美咲「はい、三浦さんとの事をこれから先の事も含めて考えていきます。」

      舞「私も佐藤さんとの事を真剣に考えたいと思います。」

      柔「そこまで考えてるなら、もう何も迷う事は無いよ。」

      柔「明日告白された時にあたしと同じ様に逆告白しちゃいなさい。」

      舞、美咲「はい、柔さんと同じ様に逆告白します。」

      キョンキョン「やっぱり柔さんのアドバイスって経験に基づいてる分説得力が違いますね。」

      柔「2人とも?その気持ちは、あたしの数年分と同じだと思って良いよ。」

      柔「あたしもね~、気が付いた時に告白出来てたらって今でも思ってるの。」

      柔「だから、あたしみたいに後悔しない様にね。」

      舞「はい、分かりました、明日は悔いの残らない様にしたいと思います。」

      美咲「私も舞と同じ様に後悔しない様にします。」

      柔「よろしい、健闘を祈る。」

      キョンキョン「あはは、あ、ごめんなさ~い、柔さんが可笑しい事言うから。」

      舞「ふふふ、そうですね~。」

      美咲「うふふ、本当に不思議な方です、柔さんって。」

      耕作「柔は何時もこんな感じだよ、だから一緒に居るだけで楽しいから。」

      キョンキョン「良いですね~、そう言う関係って、憧れます。」

      耕作「キョンキョンの彼って少し真面目過ぎるきらいが有るから、そこはキョンキョンが
          柔みたいに振舞うと良いかもね。」

      キョンキョン「確かに今回の件も彼が余りにも真面目に考え過ぎたからかもしれませんね。」

      キョンキョン「私も柔さんのお茶らけも真似する様にします。」

      柔「あ~、何だか、あたしの事で悪口言ってるんじゃない?」

      耕作「いや、君を褒めてるんだよ?俺を和ませてくれるから。」

      柔「そうなの?それなら良いかな?」

      舞「今、ふっと思ったんですけど。」

      舞「失礼かとは存じますが、柔さんって、もしかして天然が入ってません?」

      美咲「あ~、不思議だって思ってた事ってそれだったんだ。」

      柔「そうだよ?あたし天然なんだって、主人がそう言ってた。」

      キョンキョン「柔さん自身も認めてるんですね、自分が天然だって。」

      柔「主人がそうだって言うから、そうなんだって思ってるよ。」

      舞「究極の素直さなんですね、柔さんって。」

      美咲「旦那様の言う事は素直に聞く、これも見習おうかな?」

      舞「私もそうしようかな?」

      キョンキョン「私もそうしようかと思いました。」

      耕作「そうだね、素直さを見せられると男性ってそれだけで愛おしく思うから良いかもね。」

      舞「そうなんですね、旦那様のアドバイスも的確だと思います。」

      美咲「御2人のアドバイスを合わせて聞くと何だか全て上手くいきそうに思えます。」

      キョンキョン「それと言うのも2人のアドバイスは実体験が元だからだと思いますよ。」

      美咲「私もそう思います。」

      舞「そうだよね~、その通りだと思います。」

      耕作「何か困った事が有ったら俺か柔に聞いて良いから。」

      キョンキョン、舞、美咲「はい、よろしくお願いします。」

      柔「でも自分と相手の問題は必ず2人だけで良く話し合って解決する様にしないと駄目だからね。」

      キョンキョン、舞、美咲「はい、必ずそうします。」

      耕作「後は風呂に入るだけだけど、一旦部屋に戻って、それから風呂に入った方が良いかな?」

      柔「うん、その方が良いと思うよ。」

      舞「はい、私もそうします。」

      美咲「少し休んでからお風呂に入ります。」

      キョンキョン「じゃあ、30分後に入るって事にしましょうか。」

      柔「分かった~、その時間にお風呂に行くね~。」

      耕作「それじゃ、一旦部屋に戻ろうか。」

      キョンキョン、舞、美咲「は~い。」

      キョンキョン達は部屋に戻って行った。

      柔「あなた?あたし達も戻りましょう?」

      耕作「そうするか。」

      柔と耕作は厨房に寄ってポットとカップを持つと一緒に部屋に戻って行った。



      部屋に戻ると耕作は座布団に座った。
      柔はコーヒーを淹れて耕作に渡しながら寄り添って座った。

      柔「はい、あなた?コーヒーをどうぞ~。」

      耕作「いつも、ありがとね。」

      柔「何を話したか分からない位色んなお話したね~。」

      耕作「そうだね、まあ、基本的にはあの2人の事だったけどね。」

      柔「上手くいくと良いね~。」

      耕作「余程の事が無い限り上手くいくと思うよ。」

      耕作「ただ、問題は距離かな~。」

      柔「そうだね、直ぐに会いに行ける距離じゃないもんね。」

      耕作「まあ、あの2人なら手紙なり電話で連絡は取り合うんじゃないかな?」

      柔「うん、あたしもそう思うよ。」

      耕作「問題は男性陣の方だな。」

      柔「そこは、あなたから釘を刺しておくしか無いんじゃない?」

      耕作「そうするしかないか。」

      耕作「明日告白が上手くいった時に釘を刺しておくよ。」

      耕作「それでも案外上手くいくんじゃないかって思ってる。」

      耕作「あの2人って君と同じで男性の操縦方法は心得てるみたいだし。」

      柔「え~、あたしそんな事をあなたにしてる?」

      耕作「あ~、君の場合は意図しないでそうなってるって言った方が的確かも。」

      耕作「たまに思うんだよね、俺って操られてるんじゃないかって。」

      柔「あたし、あなたにそんな事して無いと思うんだけど~。」

      耕作「分かり易い事で言えば、君がキスを催促する時の表情とかかな?」

      柔「確かに、して欲しい時はそうしてるけど、それってあなたを操ってる事になるの?」

      耕作「君は意図して無いから気にしなくて良いよ、俺がそう思ってるだけだし。」

      柔「そうなのね、あなたが思ってるだけなら気にしなくても良いのか。」

      耕作「そうそう、君は君が感じたままに行動して良いんだよ。」

      柔「分かった~、あなたがそう言うならそうするね~。」

      耕作「今、ふと思ったんだけど。」

      柔「何を思ったの?」

      耕作「明日って、あの子達と佐藤達の運命が変わるかもしれない日になるんだよね。」

      柔「そうだね、良い方向に進めば良いけどね。」

      耕作「それ以上に、俺達の運命も変わる可能性も有るよね?」

      柔「え?そうなる様な事って何か有るの?」

      耕作「もう、君ってほんとに大らか過ぎだね~。」

      柔「特に無いよね?柔道しに行く位しか。」

      柔「もしくは舞さん達の事があたし達にも影響するって事?」

      耕作「そうじゃなくて、昨日俺が君に言った事を忘れちゃったの?」

      柔「昨日?あなたがあたしに?う~ん・・・。」

      柔「あ~、あれの予定日の事ね~。」

      耕作「やっと思い出してくれたね。」

      柔「まあ、来なかったからと言って直ぐに妊娠が確定する訳じゃ無いから。」

      柔「あなたもそこまで深刻に考えなくて良いよ?」

      耕作「でも、可能性が0から1以上になるんだから、一応は考えてしまうのは仕方ないかな~。」

      柔「なるほどね~、あなたはそう考えるのね~。」

      柔「でも、そんなに深刻に考えない方が良いよ?」

      耕作「そうなのかな?」

      柔「だって、あなたが生む訳じゃ無いじゃない?」

      耕作「まあ、そうなんだけどね。」

      柔「当の本人が深刻に捉えてないんだから、あなたは鷹揚に構えてて良いのよ~。」

      耕作「へ~、君って結構難しい言葉知ってるね~。」

      柔「あ~、あたしの事を馬鹿にしてない?今の言い方って。」

      耕作「いやいや、感心してるだけだから。」

      柔「ほんとかな~、一応信じてあげるけど。」

      耕作「そろそろ風呂に入る時間じゃない?」

      柔「あ、そうだった、じゃあ、あたしは今日は女湯の方に行くね。」

      耕作「うん、そうしてあげて。」

      柔「寂しかったら来ても良いよ?」

      耕作「こらこら、君以外の子も居るのに出来る訳無いじゃない。」

      柔「皆の許しを得れば良いの?」

      耕作「皆がOKすると思う?」

      柔「多分、無理かな?」

      耕作「や・わ・ら~。」

      柔「あ~、ごめんなさ~い、冗談だってば~。」

      耕作「もう~、この子は~、心臓に悪い冗談は駄目だよ?」

      柔「は~い、もう言いませんから~。」

      耕作「まったく~、今度言ったらお尻ペンペンするよ?」

      柔「あはは、今の言い方可愛い~。」

      耕作「ほらほら、皆待ってるから早く行かないと~。」

      柔「あ、そうだった、じゃあ、行ってくるね~。」

      耕作「スポブラとスポショは?」

      柔「いけない、忘れるとこだった。」

      耕作「君が変な冗談言ってるからそうなるんだよ?」

      柔「えへへ、ごめんね~、でも、あなたが居て助かった、ありがとう~。」

      柔「じゃあ、今度こそ、ほんとに言ってくるね~。」

      柔は風呂場へ行く為に部屋を出て行った。

      耕作「(楽しいのは良いけど、こっちも気を遣うから大変だ。)」

      耕作「どれ、俺も風呂に入ってくるかな。」

      耕作も風呂場へ向かった。



      柔は急いで女湯の脱衣所に入っていった。

      舞「柔さん、遅いよ~。」

      柔「ごめんね~、主人と戯れてたら遅れちゃった~。」

      キョンキョン「戯れるって・・、何をしてたんですか?」

      柔「キョンキョン?普通に冗談を言い合ってただけだよ?」

      キョンキョン「あ~、そうなんですね?」

      柔「キョンキョン?顔、赤くなってるよ?」

      美咲「先輩?もしかして・・。」

      キョンキョン「あ~、恥ずかしい~~。」

      キョンキョンが手で顔を覆った。

      柔「キョンキョン、落ち着いて?」

      舞「先輩、大丈夫ですか?」

      キョンキョン「ごめんなさい、楽しい時間を私の為に。」

      美咲「先輩、気にしないで下さい。」

      柔「キョンキョン?主人も言ってたでしょう?それは正常なんだよ?」

      柔「少しも変な事じゃ無いんだからね。」

      キョンキョン「そうでした、すみません。」

      キョンキョンが顔を覆っていた手を外して皆を見た。

      柔「どうするかな~、これは先に免疫を付けた方が良さそうね。」

      柔「スポブラとスポショはお風呂から上がってでも良いかな?」

      美咲「はい、私はそれで良いです。」

      舞「私もそれで構いません。」

      柔「キョンキョンもそれで良いよね?」

      キョンキョン「はい、良いです。」

      柔「じゃあ、先にお風呂に入ろう?」

      舞「はい、そうします。」

      美咲「そうですね。」

      キョンキョン「分かりました。」

      柔「じゃあ、皆着てるものを全部脱いで。」

      キョンキョン「え?」

      柔「キョンキョン~、『え?』じゃないでしょう?お風呂に入るんだから~。」

      キョンキョン「あ、そうでした。」

      柔「もう~、しょうがないな~、あたしが脱がせてあげるから。」

      キョンキョン「え~、柔さんが脱がせるんですか?」

      柔「女性同士なんだから恥ずかしがる事じゃ無いでしょう?」

      キョンキョン「確かにそうなんですけど。」

      柔「ほら~、気を付けして腕を横に広げて十字の形して。」

      キョンキョンは柔の言う通りの姿勢を取った。

      柔はキョンキョンのシャツ、スカートを脱がせると脱衣籠に畳んで入れた。

      柔「じゃあ、残りも脱がせるよ?良い?」

      キョンキョン「はい、お願いします。」

      柔は後ろに回るとブラとショーツを脱がせて脱衣籠に入れた。

      柔「キョンキョン、はい、タオル、隠すべき所は隠してね。」

      キョンキョン「はい、あ、分かりました。」

      キョンキョンはタオルで前を隠した。

      柔「あれ?舞さん?美咲さん?脱がないの?」

      柔「それともあたしが脱がせた方が良いのかな?」

      舞「あ、すみません、呆気に取られてて見入ってました。」

      美咲「私も、余りの展開に動転して見入ってしまってて。」

      柔「自分で脱げるよね?」

      舞、美咲「はい、勿論です。」

      舞と美咲は着ている物を全部脱いでいき脱衣籠に入れてタオルで前を隠した。
      柔もそれを確認しながら全部脱いで脱衣籠に入れてタオルで前を隠した。

      柔「じゃあ、入りましょうか~。」

      キョンキョン、舞、美咲「は~い。」