柔と耕作(松田)の新婚日記 14日目 (午後編第2部)

            文書量(文字数)が膨大な為、一日を12分割で表記しています。





      柔がコーヒー、砂糖、カップとポットを持って厨房から戻ってきた。

      柔「あ~、皆、何で、そこに座ってるの~?」

      キョンキョン「心配しなくても柔さんの定位置は空けてますよ?」

      舞「そうです、柔さんの場所は確保してま~す。」

      美咲「心配しないで下さい、旦那様を取ったりなんてしませんから。」

      柔「心配して無いよ?主人はあたししか見てないのが分かってるからね~。」

      舞「さすが、柔さん、旦那様の事を信頼してるんですね~。」

      耕作「ところで、さっき、3人とも何であんな風に言ってたの?」

      キョンキョン「松田さんが凄く男らしくて頼れるな~って思ったのであんな風に言いました。」

      舞「私も今日子先輩と同じで、そう思いました。」

      美咲「ですよね~、格好良かったですよ?旦那様って。」

      耕作「なるほど、そう言う意味だったのか。」

      柔は皆の分のコーヒーを淹れて渡していき、耕作の隣に座った。

      柔「うふ、あなた?鼻の下伸びてるよ?」

      耕作「そんな事は無いって、今、君も自分で言ったじゃない?」

      柔「もう~、冗談なのに~、本気にしちゃって~。」

      耕作「いや、君を怒らせると怖いからなんだけど。」

      舞「え?柔さん、怒った事が有るんですか?」

      柔「ほら~、変な事言うから~、言われちゃったじゃない~。」

      耕作「いや、怒った事は無いよ?拗ねた事は何度も有るけど。」

      柔「こら~、耕作~、余計な事を言っちゃ駄目だって~。」

      美咲「あ、怒った。」

      柔「怒って無いよ?これも愛情表現の一つなの。」

      美咲「え?そうなんですか?」

      柔「そうだよ~、たま~に、こうやってガス抜きをやってるだけなの。」

      舞「そうですよね~、さっきの電話の迫力を聞いたから、分かります。」

      柔「そうなのよ~、あたしはアメリカで何度泣かされた事か~。」

      舞「え?柔さん泣かされてたんですか?」

      耕作「こら~、皆、本気にするでしょう?、あれは君が自分で泣いてただけじゃない?」

      キョンキョン「あはは、本当に2人とも面白いです。」

      舞「笑っても良い状況なんだ。」

      美咲「冗談なのか本気なのか分かりません。」

      柔「心配しないで?本気で怒った事は数回だけだから。」

      舞「数回は有ったんだ。」

      耕作「あ、お互いに告白する前の話だから。」

      美咲「何だ、そうだったんですね、って、本当に怒った事有るんだ。」

      キョンキョン「あたしの知らない場所でって事なのかな?」

      キョンキョン「短大時代は無かったですよね?」

      柔「あ、キョンキョンの知らない場所でだよ、短大の時も怒った事有るから。」

      耕作「そうだった?俺にじゃ無いよね?」

      柔「あなたになんです~、自分一人でだけど。」

      耕作「あ~、分かった、あの時の事か。」

      柔「そうなんです~。」

      舞「しかし、御2人の会話、具体的な事を何も言わなくて成立してる所が凄いです。」

      美咲「これも、御2人が良く話し合った結果なんですね。」

      柔「そうだね、あたしが何か言っても主人にはそれが何の事だか分かってるの。」

      耕作「逆も同じなんだよ。」

      キョンキョン「私もそう言う風になれると良いな~。」

      柔「だからこそ、2人で良く話し合わないといけないのよ。」

      キョンキョン「なるほど、そう言う事なんですね、私も頑張ります。」

      耕作「しかし、俺が見てた限り、一番変わったのはキョンキョンだね。」

      キョンキョン「そうかも知れないですね、柔さんと一緒に柔道をやったお陰だと思います。」

      柔「そうだね~、最初大人しかったけど最後の方は負けず嫌いになってたもんね。」

      キョンキョン「全て柔さんと柔道のお陰です。」

      舞「そうだったんですか、初めて知りました。」

      美咲「私も、今の今日子先輩からは想像出来ないですよ。」

      柔「ところで話は変わるけど、2人とも彼氏とか居るの?」

      舞「え?そこで私達に話を向けますか?」

      美咲「えっと、どうしよう~。」

      キョンキョン「それは私も気になるかな~。」

      舞「もう~、今日子先輩まで~。」

      柔「さ~、白状するんだ、ネタは上がって無いけど。」

      美咲「あはは、本当に柔さんって面白いですね。」

      キョンキョン「もし居るなら柔さん達に聞いて貰ったら良いと思うよ。」

      舞「確かに、そうなんですけど・・。」

      柔「もしかして・・、居ないとか無いよね?2人とも可愛いのに。」

      美咲「いえ、可愛くないですよ?」

      柔「ね~、あなた?2人とも可愛いよね?」

      耕作「そこで俺に振るのか、そうだね、可愛いと思うよ?話しても面白いし。」

      柔「あたしとどっちが可愛いのかな?」

      耕作「ほら~、そう言うだろうと思ってたから黙ってたんだよ?」

      舞「あ~、喧嘩しないで下さい。」

      柔「冗談だって、で、どうなの?」

      美咲「本当に本気か冗談か分からないですね。」

      美咲「私も柔さん達の事を色々お聞きしたので、お話します、今は彼氏と呼べる人は居ません。」

      舞「私も同じ様にお聞きしてたから、お話します、私はずっと彼氏と呼べる人は居ません。」

      柔「あ~、ごめんね~、無理に聞いちゃったね。」

      舞「いえ、構いませんよ、今日子先輩の事も有りますから。」

      美咲「そうです、気にしないで下さい。」

      柔「それなら安心して聞けるかな?」

      舞「どんな事をお聞きになりたいんですか?」

      柔「えっと、ボーイフレンドと彼氏って違うよね?」

      舞「そうですね、私は違うと思ってます。」

      美咲「私もそう思ってます。」

      柔「どう違うって思ってる?」

      舞「私は男友達か恋人かって言う感覚ですけど。」

      美咲「私も舞と同じ考え方です。」

      柔「やっぱり、そう言う感覚だよね~。」

      キョンキョン「柔さん、どうしてそんな事を聞いたんですか?」

      柔「あたしと主人の関係ってどうだったのかなって思ったから聞いてみたの。」

      柔「あなたはどう思う?」

      耕作「そうだな~、俺と君の関係で言えば、君が『柔道をしますから』って言う前と後で
          違ってると思うよ。」

      柔「あなたもそう思ってるのね、あたしも同じ様に思ってるかな~。」

      キョンキョン「もしかして、それって柔さんが試合して無かった時期の事ですか?」

      柔「うん、そうだよ、あたしはとある事情で柔道の試合を放棄してた。」

      キョンキョン「やっぱり、試合して無かったんですね。」

      柔「そうなの、その時は主人とも距離を置いてたの。」

      舞「そんな事が有ったんですか。」

      美咲「今から考えるとそんな事が有ったって思えませんね。」

      キョンキョン「そうだったんですね、辛かったでしょう?」

      柔「今考えるとキョンキョンの言う事は当たってると思う。」

      柔「柔道と主人の事を忘れようとして他の事に夢中になろうとしてた。」

      柔「でも、やっぱり、どちらも忘れる事なんて出来なかったの。」

      柔「だって、主人と柔道の無いあたしって抜け殻みたいな存在でしか無かったから。」

      耕作「柔?その位にしたら?」

      柔「そうだね、分かってる。」

      柔「以上であたしのお話は終わりで~す。」

      舞「柔さん、ご自分の事、そこまで分かってるって凄いです。」

      美咲「うん、私もそう思って聞いてました。」

      耕作「今でこそこうやってお茶らけて話してるけど、その時は相当悩んでたと思うよ。」

      耕作「俺もどうしようもなかったんだ、その状況を何とかしたかったけど。」

      柔「あなた?そこまでにしないと?」

      耕作「あ、そうだね、同じ事を話そうとしてたよ。」

      キョンキョン「2人は別々に行動してる様で同じ事を考えてたんですね。」

      柔「そうだね~、まあ、あたしに原因が有ったのは確かなんだけどね。」

      耕作「いや、君だけに原因が有った訳じゃ無いよ。」

      美咲「凄いです、御2人とも、そうやってお互いを思いやるって中々出来ませんよ。」

      舞「私もそう思います、御2人は一緒に成るべくして成ったって気がしました。」

      キョンキョン「舞と美咲の言う通りだと、私も思いますよ。」

      キョンキョン「これ以上無いって言う位の最良の伴侶だと思います。」

      柔「あは、皆、あたしと主人を持ち上げ過ぎだよ~。」

      柔「でも、そう思ってくれてるのは、有り難い事だと思ってる。」

      柔「皆に何時までもそう思われる様にしたいな。」

      舞「柔さんと旦那様ならずっとそのままで居る事が出来る気がします。」

      美咲「私もそう思います。」

      キョンキョン「そうだよね、2人なら出来ると思いますよ。」

      美咲「そう言えば、旦那様って柔さんの高校の時の年齢を知ってましたけど。」

      美咲「どうしてご存知だったんですか?」

      耕作「うっ、それか~。」

      柔「そう言われれば不思議だよね?」

      柔「確か、あたしはあなたに言った事って無かったよね?」

      耕作「柔、すまない、高校に行った時に名簿を見たから知ってたんだ。」

      柔「え~、高校の人って、あなたに名簿を見せてたの?」

      耕作「この通り、謝るよ、本当に悪かった、」

      柔「もう終わった事だから、そこまで気にしなくて良いよ?」

      耕作「ほんと、ごめんよ。」

      柔「て事は、あたしの誕生日って知ってるよね?」

      耕作「勿論だよ?12月8日だよね?」

      柔「良く覚えてたね~、今年が楽しみだな~。」

      耕作「分かった、何か考えておくから。」

      柔「やった~、うふふ、楽しみだな~。」

      美咲「すみません、私が余計な事を聞いたばかりに。」

      柔「ううん、美咲さん、ナイス。」

      舞「しかし、柔さんって本当にポジティブですね~。」

      キョンキョン「昔からこうだった気がします。」

      柔「だって、プレゼント貰ったのって、あの時しか無かったんだもん。」

      柔「あ、アメリカに行った時は貰ったけどね、今のは告白前のお話だから。」

      キョンキョン「それじゃあ、あの時って何時なんですか?」

      柔「えっとね、オリンピック選考試合の前だから去年のクリスマス・イブだったかな?」

      柔「そうだったよね?あなた?」

      耕作「そうだったね、あの時は渡せて良かったよ。」

      美咲「告白前のプレゼントってその時だけなんですか?」

      柔「ほら、あたし達って別に付き合ってるとかじゃ無かったし。」

      舞「そう言ってましたね、って事は初めての誕生日プレゼントですね?」

      柔「そう言う事になるのかな?」

      柔「うふふ、だから、凄く嬉しいの~。」

      耕作「まあ、こうならなくても今年は渡そうって思ってたんだけどね。」

      柔「そうだったんだ~、大好きだよ~、あなた~。」

      柔は耕作に抱き付いた。

      耕作「これこれ、皆居るんだから。」

      柔「あ、そうだった、皆、ごめんね~。」

      柔は抱擁を解いた。

      キョンキョン「気にしなくても良かったのに~。」

      舞「そうですよ~。」

      美咲「うん、うん、てっきりその先まで行くのかと思いました。」

      キョンキョン「その先って?」

      美咲「あ、キスするのかな~って。」

      柔「さすがに皆が居るからしないよ?」

      舞「部屋に戻ってするんですか?」

      柔「あ~、そこは否定も肯定もしないでおくね。」

      キョンキョン「するつもりなんだ・・。」

      柔「やだ~、キョンキョンったら~、まあ、そうなんだけどね。」

      美咲「柔さんって結構大胆なんですね~。」

      柔「そうかな?愛し合ってる者同士なんだから、それって普通じゃないの?」

      舞「確かに、普通はそうですよね。」

      キョンキョン「でも、そこまで開けっぴろげな事は言わないんじゃないです?普通は。」

      柔「あたし達って普通じゃ無いと思ってるし。」

      柔「それに、さっきもお話したけど、公の場でもキスしたからね?」

      舞「そう言えば、さっき詳しく聞こうとしたんですけど、聞きそびれちゃって。」

      舞「確か、3回程してますよね、公の場で。」

      美咲「そうでした、でも良くあの場面でする事が出来ましたね?」

      柔「最初はかなり悩んだけど、まあ、良っかって感じでしたかな?」

      柔「2回目以降はどうとでもして~って感じでしちゃった。」

      キョンキョン「やっぱり、柔さんってかなり大胆ですよ。」

      舞「そうですよね、普通は断りそうだけど。」

      美咲「普通じゃ無いって、そう言う事なのか。」

      柔「だって~、あたしは主人の事を凄く愛してるんだも~ん。」

      舞「もう~、柔さんったら~、開けっぴろげすぎですよ~。」

      美咲「でも、そう言う事を素直に言えるって素敵だと思います。」

      キョンキョン「私も見習おうかな?」

      耕作「あ~、キョンキョン、柔のこう言う所は見習っちゃ駄目だから。」

      柔「え~、何でよ~。」

      耕作「いや、少しは俺の身にもなって考えてよ?」

      柔「あなたの身になって?」

      耕作「傍でそう言う風に言われると、凄く恥ずかしいよ?」

      耕作「俺が居ない所なら幾らでも言って良いとは思うけど。」

      柔「あ、そう言う事なんだ。」

      柔「うん、分かった、あなたの傍では言わない様にするね。」

      耕作「そうしてくれると助かるよ。」

      舞「柔さん、本当に素直な方ですね~。」

      美咲「旦那様の言う事を素直に聞くって素敵です。」

      キョンキョン「松田さん?こう言う素直さは見習っても良いですよね?」

      耕作「そうだね、柔の素直な所は俺も大好きだから。」

      柔「あ~、あなたも言ってるし~。」

      耕作「好き位なら言っても良いよ?」

      柔「そうなの?」

      耕作「さっき、君が言ってたけど、俺は何も言わなかったでしょう?」

      柔「そう言えばそうだったね。」

      耕作「『愛してる』って言われるのが恥ずかしいって言うだけだから。」

      柔「なるほど、『愛してる』は皆の前では一緒に居る時は駄目と、でも、好きは言っても良いと。」

      キョンキョン「あはは、本当に可笑しいです、やっぱり柔さんって面白いな~。」

      舞「ふふふ、そうですね、でも、そんな柔さん好きですよ。」

      美咲「うふふ、私も好きですよ。」

      柔「え?あたし?でも、あたしが好きなのは主人なんだけど・・。」

      耕作「そう言う意味の好きじゃ無いから。」

      柔「どう言う意味なの?」

      キョンキョン「うふふ、子供が好きって言うのと同じ感覚なんですよ、舞と美咲のは。」

      柔「あ~、そう言う事なのね、分かった~。」

      耕作「君も富士子さんの事は好きでしょう?それと同じだよ。」

      柔「なるほど~、そうだね、納得したよ。」

      柔「あたしが納得したとこで、そろそろ高校に行きましょうか?」

      舞「待ってました~、行きましょう~。」

      美咲「早く行きましょう~。」

      キョンキョン「そんなに慌てなくても高校は無くならないよ?」

      美咲「そうなんですけど、早く柔さんの柔道着姿が見たいんです。」

      舞「私も早く見たいです~。」

      柔「じゃあ、ここで待ってて、用意して直ぐ戻って来るから。」

      耕作「俺もここに居て良いの?」

      柔「あなたが部屋から持ってくるものが有れば一緒に来ても良いけど?」

      耕作「いや、特には無いかな?」

      柔「あなた?カメラは?」

      耕作「あ、そうだった。」

      耕作「あれ?柔?カメラ送って貰う様に頼んだよね?」

      柔「うん、ちゃんと頼んだよ?どうしてなの?」

      耕作「いや、今日届くはずなんだけど着て無いなって。」

      キョンキョン「あ~、すみません、私が預かってたんです、直ぐ持ってきます。」

      耕作「あ、そうだったんだ、じゃあ、お願いするね。」

      柔「それじゃ、あたしは着替えを持ってくるから。」

      耕作「いってらっしゃい。」

      柔が部屋に着替えを取りに戻ると同時にキョンキョンは自分の部屋へ耕作のカメラを取りに戻った。
      耕作は食卓の上の物を厨房に置いてきた。

      舞「先輩も割とそそっかしい所有ったんだ。」

      美咲「きちんとしてると思ってたけど、でも、ご愛敬かな?」

      柔が着替えを持って戻ってきた。

      柔「お待たせ~、一応、こっちのカメラも持ってきたよ。」

      耕作「お帰り、ありがとね。」

      キョンキョンも耕作のカメラを持って戻ってきた。

      キョンキョン「すみませんでした、すっかり忘れちゃってて。」

      耕作「思い出してくれたから、問題無いよ、気にしないで。」

      耕作「それじゃ、行こうか。」

      柔「うん、皆行きましょう~。」

      キョンキョン、舞、美咲「は~い。」

      5人が玄関を出て駐車場に行き車に乗ると、耕作は高校に向けて車を出した。



      高校に向かう車中では相変わらず雑談の花開かせていた。

      キョンキョン「高校は松田さんの母校なんですよね?」

      耕作「そうだよ、あっと言う間の3年間だったけど。」

      柔「そう言えば、佐藤さんと三浦先生って3年生の時の同級生なの?」

      耕作「うん、そうだよ、それ以前の同級生は忘れてしまったかな~。」

      柔「普通そうだよね、あたしなんか卒業して全然会って無いな~。」

      耕作「君の場合、卒業後は柔道でずっと忙しかったからね、仕方ないよ。」

      柔「まあ、そうなんだけどね~。」

      舞「普通はそうじゃないですか?」

      舞「大学とか会社に入ればそこで友達作っちゃいますし。」

      美咲「そうだよね、私も卒業してからは会ってませんね。」

      キョンキョン「私もそうかな~、大学の時の友人以外は。」

      キョンキョン「ところで、柔さんってさっきコーヒー飲んでませんでしたよね?」

      キョンキョン「コーヒーはお嫌いなんですか?」

      柔「あ~、それはね、あなた?言っても良いのかな?これって。」

      耕作「どうなんだろう?でも、俺達も家族も望んでる事だから良いんじゃない?」

      キョンキョン「望んでる?何を望んでるんですか?」

      舞「本当に何でも相談するんですね~。」

      柔「そうだね。」

      柔「今、キョンキョンが言ってた事に対してなんだけど。」

      柔「あたし達は子供が欲しい~って事なの。」

      美咲「お子さんが欲しいって言うのは当然ですね。」

      キョンキョン「その事とコーヒーって何か関係有るんですか?」

      柔「キョンキョン、知らないの?」

      舞「私も知らないです。」

      美咲「私も同じく知りません。」

      柔「そうなんだ、3人とも知らないのね。」

      柔「3人とも結婚したら子供が欲しいって思う?」

      キョンキョン「勿論ですよ。」

      美咲「私も出来れば欲しいかな~って。」

      舞「私も先輩と美咲と同じです。」

      柔「なるほど、だったら教えるね。」

      キョンキョン、舞、美咲「はい、お願いします。」

      柔「妊娠したらカフェインとアルコールは摂取しない方が良いのよ。」

      キョンキョン「え?柔さん、妊娠してるんですか?」

      柔「ううん、まだだけど、先の事も考えてコーヒーは飲まない様にしてるの。」

      美咲「ビックリしました、いきなり爆弾発言かと思いました。」

      舞「私もです、驚きましたよ~。」

      柔「可能性は有るよ?さっき言ったでしょう?済ませてるって。」

      キョンキョン「あ、そう言えば、言ってましたね。」

      耕作「柔?」

      柔「な~に~?あなた。」

      耕作「もう少し遠回しな表現の方が良いよ、3人とも顔が赤くなってきてるから。」

      柔「あ~、3人ともごめんね~。」

      舞「いえ、大丈夫ですから。」

      美咲「気になさらないで下さい。」

      キョンキョン「すみません、実の所、凄く興味は有るんです。」

      耕作「そうなの?でも、恥ずかしいでしょう?」

      舞「そうですね、恥ずかしいけど知りたいから聞いてみたいって思ってます。」

      美咲「私も同じかな?一応、適齢期?な女子として凄く知りたい気持ちは有りますから。」

      柔「あなた?今から皆でお話しする事は他言無用でお願いね。」

      耕作「分かった、俺は運転に集中してて何も聞いて無い事にするから。」

      柔「ありがとう、あなた。」

      柔「今からかなり失礼な事を聞くけど許してね?」

      キョンキョン「どう言った事ですか?」

      柔「あ、キョンキョンはあたしと同じ考え方って言ってたから関係無いかな?」

      舞「あ、分かりました。」

      美咲「私も分かりました。」

      キョンキョン「あ~、そう言う事を聞きたいんですか。」

      柔「そうなの。」

      柔「ズバリ聞くけど、2人とも経験済みなの?」

      舞「いえ、私はそう言うお付き合い自体が無かったので、まだです。」

      美咲「私はお付き合いはしてたけど、そこまでの関係には至って無いので同じく経験して無いです。」

      柔「なるほど、それなら知りたいって言う気持ちが有って当然か。」

      柔「まあ、あたしはその手の知識が全然無かったから全部主人に任せてたのよね~。」

      キョンキョン「そうなんですね。」

      舞「そうだったんですか。」

      美咲「保健の知識も無かったって事なんですか?」

      柔「そうなの、興味無かったから全然聞いて無かったかな~。」

      柔「後、主人もそう言う経験が無かったから大変だったの。」

      キョンキョン「柔さん一筋だったんですね~、素敵です。」

      舞「私もそう言う方と巡り合いたいな~。」

      美咲「だよね~、自分だけを愛してくれる人と一緒になりたいよね~。」

      耕作「皆が知りたい事って柔が経験した事に関してなの?」

      キョンキョン「そうですね、そこまで詳しくなくて良いから手順とか段取りとか知りたいかな?」

      舞「私も今日子先輩と同じ感じで知りたいです。」

      美咲「私はどう言う事をするかは知ってますけど実際はどうなのかが知りたいです。」

      耕作「そうなんだね、じゃあさ、今夜は柔と一緒に風呂に入ってその時にでも聞いてみたら?」

      柔「え~、2人のあの事を言っても良いの?」

      耕作「だって、3人とも知りたいって言ってるし。」

      耕作「さすがに俺が同席してる場所だと無理だろうから。」

      耕作「ただ、実況みたいな話方は駄目だよ?」

      柔「ほんと~にお話しても良いの?」

      耕作「あ、君が嫌なら無理に話さなくて良いよ?」

      柔「別に嫌って程じゃ無いけど、恥ずかしいのは有るかな?」

      耕作「それは当然だと思うよ?」

      耕作「2人のあの事を他の人に話すなんてのは誰でも恥ずかしい事なんだし。」

      耕作「俺は話した方が皆の為になるなら構わないから。」

      柔「あなたがそう言うならあたしもお話しても良いかな?」

      柔「でも、どう言う感じでお話すれば良いの?」

      耕作「さっき言った様に遠回しな表現で。」

      耕作「具体的な事は言わない様にすれば良いんじゃないかな?」

      柔「じゃあ、3人から質問を聞いてそれに応える形ですれば良いかな?」

      耕作「そうだね、3人がそれで良ければ良いと思うよ。」

      柔「それで良いかな?」

      キョンキョン「はい、それで構いません、無理言ってごめんなさい。」

      舞「私もそれで良いです、もし答えにくい質問だったら答えなくても構いませんから。」

      美咲「私も先輩と舞と同じです、具体的な質問はしない様にします。」

      柔「わかったわ、じゃあ、そう言う事で今夜お風呂場でお話しましょう。」

      キョンキョン、舞、美咲「よろしくお願いします。」

      柔「でも、何でこんなお話になったんだろう?」

      耕作「君が言い出した事が原因なのは間違いないけどね。」

      柔「そっか~、あたしが悪かったのね~。」

      耕作「そろそろ着くよ。」

      キョンキョン、美咲、舞「は~い。」

      耕作は高校の駐車場に車を停めた。

      耕作「皆、まだ顔が赤いから少しここで時間を潰そうか。」

      柔「その方が良いね、先生と佐藤さんが見たらどうしたのか聞かれそうだから。」

      キョンキョン「それはかなり恥ずかしいですよ。」

      舞「知らない男性に聞かれたら余計に顔が赤くなってしまいそう。」

      美咲「そうだね、知ってる男性でもそうなりそうだし。」

      キョンキョン「でも、今夜の楽しみが出来てワクワクしてます。」

      柔「キョンキョンってば、そう言うお話を聞くのが楽しみなんだ。」

      舞「私もですよ?柔さん。」

      美咲「私もかな~、ましてや柔さんからそう言うお話が聞けるんですから。」

      柔「え~っと、他では絶対に言わないって約束してくれるかな?」

      キョンキョン「それは勿論ですよ、絶対に言いませんから。」

      舞「私も絶対に言いませんよ。」

      美咲「私もこんな内緒話を他の人になんか絶対聞かせません。」

      柔「さてと、どこまでお話して良いか考えておかないといけないな~。」

      柔「あ、そうだ、お風呂に入る前にあなたにどこまでお話して良いか確認しておくね。」

      耕作「そうしてくれると俺も安心出来るかな。」

      舞「さすがですね~、こう言う事もちゃんと相談するなんて。」

      美咲「それだけ旦那様を大切に思ってるって事ですね。」

      柔「えへへ、一応ね?あたし一人で出来る事じゃ無いから。」

      キョンキョン「確かに、1人では出来ませんよね。」

      柔「あっ、また顔が赤くなりそうな事聞いても良いかな?」

      耕作「柔?それは風呂場で聞いても良いんじゃない?」

      耕作「ここで聞くと、また皆の顔が赤くなって時間を潰さないといけなくなるよ?」

      柔「あ~、そうだね、うん、分かった、お風呂場で聞く事にするよ。」

      キョンキョン「わ~、何だか怖いな~、どんな事を聞かれるか。」

      美咲「そうですね、でも、私達も柔さんに聞くからお相子かな?」

      舞「私達ばかり聞くのは不公平ですしね。」

      柔「大丈夫だよ、そこまで身構える様な事を聞く訳じゃ無いから安心してね。」

      耕作「そろそろ大丈夫そうだね、行こうか?」

      柔「うん、そうしましょう。」

      5人は車から降りた。

      耕作「まだ少し顔が赤いから、ここで少し火照った顔を醒まそうか。」

      柔「あたしは何とも無いけど。」

      耕作「それは経験済みかそうじゃないかの違いかな?」

      柔「そうかもね~。」

      柔「でも、恥ずかしいって思う気持ちはあなたと一緒でちゃんと有るよ。」

      キョンキョン「風が心地良いです。」

      舞「そうですね、気持ち良い風です。」

      美咲「顔の火照りが醒めていくのが分かりますね~。」

      耕作「うん、普通の顔の状態に戻ってる、それなら大丈夫そうだ。」

      柔「じゃあ、行きましょうか。」

      キョンキョン、舞、美咲「はい、分かりました。」

      5人は柔道場へ向かって歩いて行った。