柔と耕作(松田)の新婚日記 14日目 (午前編第1部)

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      帰国十四日目。 柔と耕作の長い長い一日(十四日目) (新婚旅行 五日目)


      耕作は温かい物で拭かれる感触で目を覚ました。

      柔「あっ、ごめん、起こしちゃった?」

      柔が覗き込む様にして耕作を見ていた。

      耕作「気にしないで?心地良かったから。」

      柔「目が覚めない様にやってたつもりだったんだけど。」

      耕作「大丈夫だよ。」

      耕作「君が着替えてここに居るって事はランニングは終わったんだよね?」

      柔「うん、終わったから、あなたの体を拭いておかなくちゃって思ったの。」

      耕作「拭くの大変だったんじゃない?」

      柔「ううん、そこまで大変じゃ無かったよ。」

      耕作「拭いてくれて、ありがとね。」

      柔「それにしても、起こして、ほんとにごめんね~。」

      耕作「気にしなくて良いよ、君のランニングが終わる頃が、俺の目覚めの時間だから。」

      柔「それなら良いんだけど、眠いなら寝てて良いよ?」

      耕作「ううん、もう起きるよ、君が傍に居るのに寝てなんかいられないよ。」

      柔「あたしを見ていたいから?」

      耕作「ふふ、うん、その通~り。」

      柔「うふふ、相変わらずだね。」

      柔「あっ、おはよう~。」

      耕作「うん、おはよう。」

      柔は耕作にキスをした。

      耕作「昨日の分?」

      柔「そうだよ、じゃあ。」

      柔は再び耕作にキスをした。

      柔「これは目覚めの分で~す。」

      耕作「ふふふ、ありがとね。」

      柔「あなた?早く何か着ないと。」

      耕作「おっと、そうだった。」

      耕作は下着と普段着を着た。
      その間に柔はバスタオルを畳んで布団を畳み座布団を敷くとコーヒーを淹れた。
      柔は耕作が座布団に座るとコーヒーを渡して寄り添って座った。

      柔「あなたとあたしの喜びが入ったコーヒーだよ~。」

      耕作「昨日のだね?」

      柔「うふ、うん、そうだよ~。」

      耕作「コーヒー、ありがとね。」

      耕作「腰とかどうだった?」

      柔「全然、大丈夫、何とも無かったから。」

      耕作「それは、良かった。」

      柔「あなたは?何とも無い?」

      耕作「うん、俺も何とも無いよ。」

      柔「良かった~、何ともなくて。」

      耕作「今日は朝はゆっくり出来るんだったね。」

      柔「そうだよ、ほんとはお手伝いしたかったんだけど。」

      耕作「全部しなくても良いよ、お袋もそう思ってるって。」

      柔「そう言ってたね、昨日。」

      柔「今日の午前中は特に何も無かったよね?」

      耕作「そうだね、お昼前に空港に行く位かな?」

      柔「じゃあ、あたしはそれまでにお洗濯とお風呂のお掃除しようかな。」

      耕作「慌てなくて良いからね。」

      柔「うん、分かった~。」

      耕作「俺は何をしようかな~?」

      柔「郵便は?」

      耕作「それは写真を撮ってになるから、練習が終わって出す感じかな。」

      柔「もう~、昨日ちゃんと撮ってれば午前中に出しに行けたのにね~。」

      耕作「返す言葉もございません。」

      柔「よし、罰として男湯のお掃除を命じます。」

      耕作「え~、そんな~。」

      柔「良いのかな~?そんな事言って~、写真どうしようかな~。」

      耕作「あ~、写真が人質に取られた~。」

      柔「さあ、写真を撮りたければ言う事を聞くんだ。」

      耕作「くっそ~、仕方ない、男湯の掃除だけで良いんだよね?」

      柔「うん、さすがに全部とは言わないよ。」

      柔「うふふ、あ、そうだ、お掃除、一緒にしようか?」

      耕作「それで良いの?」

      柔「その方が早く終わると思うし、何より、あなたと一緒だから。」

      耕作「俺も君と一緒なら嬉しいよ。」

      柔「じゃあ、一緒にお風呂掃除しようね~。」

      耕作「うん、分かった、後、洗濯物を干すのも手伝おうか?」

      柔「え?良いの?」

      耕作「君が洗濯する時間、俺はする事無いから、そこでも一緒に居られるじゃない?」

      柔「そうだね~、じゃあ、干すの手伝ってね。」

      柔「何だか、お父様とお母様の代わりに、ここを切り盛りしてる感じになるね。」

      耕作「まあ、そうなんだけど、後を継ぐ気無いからな~。」

      柔「ね~、お父様もお母様も、ここ、どうされるお考えなんだろう?」

      耕作「そうだよな~、ずっとって訳にもいかないだろうし。」

      柔「あたしとしては東京に出て来て貰えると嬉しいかな~って思ってる。」

      耕作「それが一番良いんだけど、本人達の気持ちを無視する訳にもいかないよね。」

      柔「そうなのよね~、どう考えていらっしゃるのかしら?」

      耕作「その件は子供が出来たら向こうに来るんでしょう?その時に聞いてみようか?」

      柔「そうするしか無いかな~。」

      耕作「今ここで聞いたとしても即答してくれないと思うよ。」

      柔「だよね~、向こうに来るまでは保留にするしか無いか~。」

      耕作「そう言えば、今日が予定日なんだよね?」

      柔「何の?」

      耕作「君のあれだよ。」

      柔「あ~、違うよ?明日だよ?」

      耕作「あれ?そうだった?」

      柔「もう~、あなたって、ほんとに日にちを覚えるの苦手なんだね。」

      耕作「面目無い、そうか、明日か。」

      柔「明日って言っても何時来るか分からないから一日様子見かな?」

      耕作「俺には良く分からないんだけど柔道するのに支障とか無いの?」

      柔「まあ、基本的には激しい運動はしない方が良いんだけど。」

      柔「人によって違うから何とも言えないかな?」

      柔「でも、あたしは練習を休んだって記憶は無いよ。」

      耕作「そうか、君は酷くなった事は無いって言ってたね。」

      耕作「酷いとどうなるの?」

      柔「聞いた話だと凄い腹痛で立ってる事も出来ないんだって。」

      耕作「うへ~、それが毎月有るって、女の子って大変なんだ。」

      柔「そうなんだよ~、女の子は大変なんだから~。」

      柔「あ、ちなみに、あたしは既に子じゃ無いけど。」

      耕作「ほら~、ま~た、そういう事言う~。」

      柔「えへへ、今のはわざとでした~。」

      耕作「頼むから、外では絶対に言っちゃ駄目だからね?」

      柔「言わないよ~、外でなんて。」

      柔「でも、あれより酷いのは出産の時だから。」

      耕作「あ~、そうだった、富士子さん叫んでた気がする。」

      柔「これも人によるみたいだけど、基本痛みは有るみたいだから。」

      柔「中には出産恐怖症で子供を作りたくなくなる人も居るそうだよ。」

      耕作「そうなのか、改めて女性に尊敬の念が芽生えた。」

      柔「そうなんだぞ~、あたしを敬わないといけないんだから~。」

      耕作「女神様でしたか?」

      柔「うふふ、あなたにとってはそうなんじゃない?」

      耕作「ふふふ、確かに俺にとっては君は女神さまだね。」

      柔「何で、こんなお話になったんだろう?」

      耕作「何時もの事だけどね?」

      柔「あ、そうか、あたしのあれのお話からか。」

      耕作「そうそう、でも、明日来ないからと言って確定じゃ無いんだよね?」

      柔「そうだね~、それから1週間から数週間様子を見ないと何とも言えないかな~。」

      耕作「この前検査薬がどうとか言ってたけど、あれって何時使えば良いの?」

      柔「そうね~、あれの予定日から1~2週間後かな?」

      耕作「そうなると、やっぱり君が会社に復帰後になるのか。」

      柔「うん、そう言う事になるかな?」

      柔「ただし、検査薬で陽性反応が出ても確定にはならないからね?」

      柔「あくまで可能性が有るってだけだから。」

      耕作「え~、じゃあ、どうやって確定かそうじゃ無いか分かるの?」

      柔「えっとね、4週間以上過ぎてからの産婦人科での検診でかな?」

      耕作「うは~、約1ヶ月後って訳か~。」

      柔「まあ、それでも本当の確定は6週目前後になるみたい。」

      耕作「そんなに掛かるのか、長く感じそうだな~。」

      柔「まあ、気長に待ちましょうか。」

      柔「授かり事なんですから。」

      耕作「でもさ、あまり遅くなると来年に支障が出るんじゃない?」

      柔「確かにそうなんだけど、こればかりはね~。」

      柔「でも、おじいちゃんの言い草じゃ無いけど、やる事はやってるんだから。」

      耕作「あの~、柔さん?」

      柔「はい?何でしょう?耕作さん?」

      耕作「その呼び方久しぶりに聞いた。」

      柔「それはあたしも同じだよ、で、何なんでしょうか?」

      耕作「その、今言った、やる事やってるとかも外では言わないよね?」

      柔「やだ~、あなたったら~、そんなお下品な事を言ったらいけません事よ?」

      耕作「いやいや、君が言ったじゃない?たった今。」

      柔「あら?そうでしたかしら?」

      耕作「また~、恍けて~、ほんと、外では絶対駄目だからね?」

      柔「外でとか、言う訳無いじゃ無いの~、恥ずかしいよ?」

      耕作「そうだよね、一応念の為の確認だから。」

      柔「話し戻すと、あなたもあたしも健康で普通なら出来ると思うから。」

      耕作「俺達普通じゃ無いって向こうで言った気がするけど。」

      柔「あ~、体が普通って言う意味だから。」

      耕作「あ、そう言う事なんだね。」

      柔「あなたのはちゃんとしてたし~、あたしのもちゃんとしてたと思うから~。」

      耕作「具体名出さないのはさすがだね。」

      柔「言っても良いけど?」

      耕作「いや、無理に言わなくて良いから。」

      柔「今、やきもきしても仕方ない事だから、あなたはド~ンと構えててね?」

      耕作「分かった、そうするよ。」

      柔「ほんとに~?1週間後からソワソワするんじゃないの~?」

      耕作「見透かされてたか~。」

      耕作「多分、そうなりそうだよ。」

      柔「まあ、余り思い悩んでも仕方ないのよ?」

      柔「悩むと体調に影響するからね。」

      柔「下手すると出来る物も出来なくなる場合だって有るんだって。」

      耕作「そうなんだ、だったら君は大丈夫そうじゃない?」

      柔「え~、え~、そうでしょうとも。」

      柔「どうせ、あたしは悩みなんか無いですよ~だ。」

      耕作「いや、そう言う事じゃ無くて。」

      柔「へ~、じゃあ、どう言う事なのか、ちゃんと説明して貰おうかな~。」

      耕作「君って大らかじゃない?」

      柔「そうなのかな?」

      耕作「こせこせしてないし、包容力有るしさ?」

      柔「そう言われればそうかな?」

      耕作「だから、大丈夫なんじゃないかって思ったんだ。」

      耕作「決して、悩みが無いとかじゃ無いから。」

      柔「なるほど、大らかか、そう言えば、当たって砕けろって感じは有るかも?」

      柔「後、なる様にしかならないって思う事が多いかな?」

      耕作「そうそう、それだよ、向こうから帰って来る飛行機の中でもそう言ってたし。」

      柔「あ~、そう言えば言ってたね~。」

      柔「じゃあ、大丈夫だよ、あなたも安心してて良いから。」

      耕作「そうだね、君に全部任せたから。」

      柔「いえいえ、あたしだけに任されても仕方ないんだけど?」

      柔「する事しないと駄目だよ?」

      耕作「あっ、それは君が望めば何時でもお相手するから。」

      柔「ふふふ、今、何時でもと仰いましたね?」

      耕作「あ~、どこでもじゃないからね?」

      柔「しまった、そこまで言わせないといけなかったか~。」

      耕作「ふ~、危なかった~。」

      柔「まあ、冗談はさて置いて、マジなお話、気長に待ちましょうね?」

      耕作「そうするしかないね。」

      耕作「しかし、何時もながら、俺の言った一言でここまで話を膨らませるなんて、
          やっぱり、君は話を膨らませるのが上手だよ。」

      柔「それは、あなたがあたしのお話にのってくれるからだよ?」

      耕作「まあ、そうなんだけど、君は話を回すのが上手いよ。」

      柔「えへへ、褒められちゃった。」

      耕作「あっ、そうだ。」

      柔「急にどうしたの?」

      耕作「いや、昨日、君が風呂場で聞きたい事が有るって言ってたじゃない?」

      柔「え?あ~、あれ?大した事じゃ無いよ?」

      耕作「凄く気になるんだけど?」

      柔「え~、言わないといけない?」

      耕作「恥ずかしい事なの?」

      柔「まあ、そう言う事かな?」

      耕作「じゃあ、無理に言わなくても良いよ。」

      柔「ほんとに良いの?怒って無いよね?」

      耕作「怒って無いよ、君が言いたく無いのに無理強いはしたく無いから。」

      柔「う~ん、やっぱり言うよ。」

      柔「この事を気にして運転してる時に事故したりするの嫌だから。」

      耕作「そこまで引っ張らないけど、君が良いなら俺は構わないよ。」

      柔「あのね?」

      耕作「うん。」

      柔「あたしのね?」

      耕作「うん。」

      柔「あたしの中って・・。」

      耕作「あっ、そこまでで良いから、聞きたい事分かったから。」

      柔「ほんとに?」

      耕作「うん、そこまで言ったら直ぐに分かるよ。」

      耕作「凄く気持ち良いんだ、君の中は。」

      耕作「これで良いのかな?」

      柔「うふ、うん、そうなんだ、そんなに気持ち良いのね。」

      柔「えっと、昨日、お風呂で手で洗った時よりもなの?」

      耕作「そうだよ、あれなんか及ばない位気持ち良いんだ。」

      柔「そうなんだ、だから、あんなに・・。」

      耕作「ふふ、その先は言わないんだね?」

      柔「や~ん、あなたも分かってるでしょう?」

      耕作「うん、分かってる、あんなになったのは俺も初めてだった。」

      柔「そうだったんだ、ほんとに凄かったよ?」

      耕作「あ~、これ以上話すと興奮しそうだから止めとこうか?」

      柔「あは、そうだね、昨夜に続いて今からだと、あなたが大変だもんね。」

      耕作「うん、凄く疲れてて、直ぐに眠ったし。」

      柔「ごめんね~、あんなに疲れるとは思って無かったよ~。」

      柔「以前、あなたが短距離選手並みって言ってたのが良く分かった。」

      柔「考えてみたら、柔道の方が疲れないってのも可笑しな話だよね。」

      耕作「それは、君の柔道は無駄な動きが殆ど無いからだよ。」

      柔「それは何度も聞いたから分かってるけど。」

      柔「不思議だよね~、全身運動でも無いのに。」

      耕作「この話、止めとこう?」

      柔「あ、いけない、興奮しちゃうよね。」

      耕作「うん、朝からとか後が大変だから。」

      柔「だったら、今夜、続きお話しても良い?」

      耕作「何か言いたげだね?」

      耕作「まあ、俺も聞きたい事が有るから、夜に話そうか。」

      柔「うん、そうだね。」

      耕作「ところで、昔の話なんだけど。」

      柔「うん、どの位昔?」

      耕作「君が高校生の時に滋悟朗さんの策に嵌まって男子高校生と試合したじゃない?」

      柔「あ~、あれって酷いよね~。」

      柔「か弱い女子高校生と男子高校生を闘わせようとするなんて。」

      耕作「えっと、か弱くは無かったんじゃない?」

      柔「え~、そんな事無いよ~?」

      耕作「俺を投げ飛ばしたのに?」

      柔「あは、そうだったね~。」

      耕作「まあ、確かに、普通に考えたら酷過ぎると思うよ。」

      柔「でしょう?ほんと、あの頃のおじいちゃんって無茶ばかりしてたから。」

      耕作「確かにそうだったね。」

      耕作「それでさ、その試合で君が上四方固めをやったって聞いたんだけど。」

      柔「うん、やったね。」

      耕作「今とその時では状況も違うけど、恥ずかしいって言う気持ちは無かったの?」

      柔「何で?」

      耕作「いや、ほら、君の両足の間に相手の頭が有る訳じゃない?」

      柔「あ~、そう言う事か~、確かに、今だと別な意味で、あなた以外は嫌ね。」

      耕作「何で、俺なら良いんだい?」

      柔「えへへ、それ、あたしに言わせたいの?」

      耕作「あ~、分かった、言うなら夜にして。」

      柔「残念、言えなかったか。」

      耕作「何を言うか分かってるからね。」

      耕作「あの時はそう言う気持ちは無かったんだ。」

      柔「そうだね~、Tシャツ忘れててブラ見られた時は凄く恥ずかしかったけど。」

      耕作「ちょっと待った、そんな事が有ったの?あの時に。」

      柔「だって、襟掴まれて組んでたら捲れるから普通に見えるよ?」

      耕作「そうだったのか。」

      柔「な~に~?妬いてるのかな~?」

      耕作「いや、その時の事で妬いてもどうしようもないから。」

      柔「それもそうか、既に終わってる事だし。」

      柔「今だと男性との対戦はしたく無いのよね~。」

      耕作「でも、三浦とはやってたよ?」

      柔「あれは仕方なくだし~。」

      耕作「部員達と組んでやってたじゃない?」

      柔「あたしは男子部員とはやって無いよ?」

      耕作「あれ?そうだったっけ?」

      柔「うん、男子部員はジョディー達にやって貰ってたから。」

      耕作「だから、君は鈴木君には女子部員を対戦させてたんだ。」

      柔「まあ、あれは、あたしじゃ意味が無いってのも有るけど。」

      耕作「アメリカでもやってたよね?」

      柔「だから~、今だとって言ったでしょう?」

      耕作「何で、今だとなの?」

      柔「うふふ、言っても良いの?」

      耕作「何で、にやけてるのかな?」

      柔「言っても良い?」

      耕作「うん、良いよ。」

      柔「あなた以外の男性と体を合わせる様な事はしたく無いからなんだけど?」

      耕作「え?柔道だよね?」

      柔「もう~、鈍感!例え柔道でも嫌なの~。」

      耕作「何で拗ねてるの?」

      柔「デリカシーが無いな~。」

      耕作「ごめん、ほんとに分からないんだけど。」

      柔「さっき聞かれて返事した時、『今は別な意味で』って言ったはずなんだけど。」

      柔「じゃあ、あたしが柔道で他の男性に抑え込まれても、あなたは平気なの?」

      耕作「あ~、そう言う事なんだ、だから『別な意味で』って言ったんだね。」

      耕作「でも、君が抑え込まれるって想像出来ないな。」

      柔「ほんと、鈍いんだから~。」

      柔「あなたのものになった以上、例え柔道でも他の男性と体を合わせるなんて絶対したくないの。」

      耕作「その気持ちは凄く嬉しいんだけど、強化合宿とかどうするの?」

      柔「それは、その時までに考えておくから。」

      耕作「しかし、君がそこまで俺の事を考えてくれてて感激した。」

      柔「あたしの気持ち、分かってくれた?」

      耕作「うん、良く分かったよ、俺も君以外の女性とは絶対にそんな事はしないから。」

      柔「ほんとでしょうね~。」

      耕作「ほんとだって、誓うから、そんなに睨まないでくれないかな?」

      柔「うふふ、それだけあなたの事を愛してるんだよ?」

      耕作「俺も君の事は愛してるよ。」

      耕作は柔の頬を両手で支える様にして上を向かせた。
      柔が耕作を見詰めて目を瞑ると耕作は優しく長めのキスをした。

      耕作「これで機嫌直してね?」

      柔「うふ、何も言わなくてもそうしてくれる、あなたが好きよ。」

      耕作「さっきも言ったけど、そこまで俺の事を思ってくれてて嬉しいよ。」

      柔「あなたに『柔道しますから』って言ったあの日から、ずっと、あなたに一途なの。」

      柔「ましてや、あなたに操を捧げてからは身も心もあなただけのものって思ってるんだから。」

      耕作「前もそう言ってたね、ごめんよ、俺も君の事だけ考えるから。」

      柔「あたしが体を合わせたいって思ってるのは、あなたしか居ないんだって覚えててね?」

      耕作「うん、肝に銘じておくよ。」

      耕作「何だか、昔の事を話すと君と俺の気持ちを再確認してばかりだね。」

      柔「だ~れのせいなんでしょうね~、そうなるのは~。」

      耕作「ごめん、俺のせいだよね、」

      柔「もうすこ~し、あたしの事を考えて欲しいかな~。」

      耕作「君の言う通りだよ、君の事を理解してるつもりでも、俺ってどこか抜けてるんだね。」

      柔「でも、そんなあなたを愛してるのは変わらないから。」

      耕作「それだけの包容力が有る君には頭が上がらないよ。」

      柔「ね~、あなた?」

      耕作「どうしたの?」

      柔「改めて聞きたいんだけど、今のあたしの魅力って何んだと思ってるの?」

      耕作「単純に言えば、全部かな?以前も言ったけど、君の存在全てが魅力的だって事だよ。」

      柔「うふふ、変わって無いんだね。」

      耕作「あっ、追加された魅力は勿論有るよ?」

      柔「や~ん、あなたってば~、わざわざ言わなくても分かってるわよ~。」

      耕作「何だか、凄く嬉しそうだね?」

      柔「だって~、昨日の事を思い出しちゃったから。」

      耕作「て事は、君にとっての俺の魅力も追加されたの?」

      柔「やだ~、もう~、決まってるじゃないの~。」

      耕作「凄く顔が赤いけど?」

      柔「駄目だってば~、これ以上昨日の事を思い出させないで~。」

      耕作「あ、ごめん、ごめん、そう言うつもりじゃ無かったんだけど。」

      柔「抑えが効かなくなっても知らないんだから~。」

      耕作「いや、さすがにそれは不味いって。」

      柔「あたしが変な事聞かなければ良かったね?」

      耕作「ううん、全然変な事じゃ無いよ?」

      耕作「俺が余計な一言を言わなければ良かったんだよ、ごめんね。」

      柔「あのね、余計じゃ無かったよ?凄く嬉しかった。」

      耕作「それなら良かった、でも、その話は夜にしよう?」

      柔「うん、そうだね、お互いが変な気持ちになっちゃうもんね。」

      耕作「そう言う事だよ、夜に話せば、仮にそうなっても問題無いから。」

      柔「まあ、気兼ねしながらになっちゃうけど。」

      耕作「あ、それが有ったか。」

      柔「そろそろご飯の時間じゃない?」

      耕作「もう、そんな時間?」

      柔「取敢えず、行ってみよう?」

      耕作「そうだね、行くだけ行ってみるか。」

      柔「は~い。」

      柔は何時もの様にポットとカップを持つと耕作と一緒に厨房に向かった。