柔と耕作(松田)の新婚日記 12日目(夜編)
文書量(文字数)が膨大な為、一日を7分割で表記しています。
厨房に着くと耕作の母が声を掛けてきた。
耕作母「耕作、またカセット・コンロを持って行っとくれ。」
耕作「分かった、じゃあ、また、そのまま皆を呼びに行ってくるから。」
耕作母「ああ、そうしとくれ。」
耕作はカセット・コンロを1つ持って食堂へ行き食卓の上に置くと皆を呼びに行った。
耕作母「柔さん、カレーの入った鍋を持って行ってくれんか。」
耕作母「重いから気を付けとくれ。」
柔「はい、分かりました。」
耕作母「とうさんは炊飯ジャーを持って行っとくれ。」
耕作父「分かった、これじゃな。」
耕作母「わしは食器を持って行くだで。」
3人は各々持って食堂へ行き、柔は鍋をカセット・コンロの上に置いて
点火した後弱火にした。
耕作の父は炊飯ジャーを鍋の近くに置いてセットした。
その間に耕作の母は食器を並べていった。
柔「お母様?目玉焼きとサラダが有ったと思ったんですけど。」
耕作母「あ~、すまん、それも持って来てくれんか?」
柔「はい、分かりました。」
柔は厨房に戻ると目玉焼きが沢山載った大きな皿とサラダが盛り付けられた
ボールを持って食堂へ行った。
耕作母「それはカレー鍋の近くに置いとくれ。」
柔「はい、ここに置きます。」
柔は目玉焼きが沢山載った大きな皿とサラダの盛ってあるボールを
カレー鍋の近くに置いた。
柔「お母様?目玉焼きはどうするんです?」
耕作母「それはカレーを掛けた後に載せるんじゃ。」
柔「そうなんですね、皆にそう説明します。」
耕作がジョディー達を連れて戻ってきた。
ジョディー「おぉ~、カレーだか?」
柔「そうだよ~、耕作さんのお母様が作ったの。」
柔「あ、皆、目玉焼きはカレーを掛けた後、その上に載せてね。」
全員「分かった~。」
柔「それじゃ、食べましょうか。」
皆は各々自分で皿にご飯をよそいカレーを掛け上に目玉焼きを載せると
次にサラダを小皿に取り分け食卓に座って食べ始めた。
全員「いただきます。」
ジョディー「前、食べたのと、少し味、違うだわ。」
柔「そうだね、目玉焼きと一緒に食べると美味しいね~。」
テレシコワ「そうだな、食べ、比べると、かなり、違う。」
テレシコワ「カレーだけ、だと、少し、辛く、感じる。」
マルソー「目玉焼き、一緒に、食べると、マイルドに、なります。」
クリスティーは無言でカレーを頬張りながら皆の言う事に頷ていた。
耕作「鴨田も遠慮せずに食べてくれよ。」
鴨田「はい、しかし、本当に美味しいっす。」
耕作母「皆、沢山食べとくれ。」
全員「は~い。」
その後は皆はお替りをしながら雑談しつつ食べていた。
柔「明日で皆帰っちゃうね。」
ジョディー「柔、離れても、柔道で、繋がってるだわ。」
柔「そうだね~、何か有ったらこちらから連絡入れるから。」
マルソー「柔さん?」
柔「何?マルソーさん。」
マルソー「ベビーの、報告、待ってます。」
柔「やだ~、マルソーさんたら~、でも、早く報告したいよ。」
柔「早ければ、復帰も早くなるからね。」
テレシコワ「柔、焦る、必要無い、私達、何時までも、待ってる。」
柔「ありがとう、テレシコワさん。」
柔「そうだね、焦らないよ、でも、皆が待ってる事は忘れないから。」
ジュディー「柔、ベビー、生まれたら、見に来て、良いだか?」
柔「勿論よ、皆も、もし良かったら来てね。」
柔「出来れば、あたしが柔道が出来る様になってからが良いけど。」
テレシコワ「そうだな、その時、また、来る。」
マルソー「私も、そうします。」
耕作「皆、忘れてるみたいだけど、今年も来年も国際大会が日本で有るんだから、
その時に柔に会いにくれば良いんじゃない?」
柔「あ~、忘れてた、それが有ったね。」
ジョディー「私、大会、必ず、来るだわ。」
テレシコワ「私も、必ず、来る。」
マルソー「私も、来ます。」
クリスティー「ミー・トゥー。」
柔「あたしは今年無理だけど来年は間に合わせたいって思ってる。」
ジョディー「柔、無理するな。」
柔「うん、分かってる、でも、多分大丈夫と思う。」
テレシコワ「その時、また、柔の家、泊って、良いか?」
柔「勿論よ、皆歓迎するから。」
マルソー「楽しみです。」
暫くすると完食したので晩御飯はお開きになった。
全員「ごちそうさまでした。」
柔「それじゃ、少ししたらお風呂に入って寛いでね。」
ジョディー達「分かった~。」
ジョディー達と鴨田は部屋に戻って行った。
柔「あなたは先に戻ってて良いよ。」
耕作「良いの?それで君はどうするの?」
柔「あたしは後片付け済ませるから、戻ってて良いよ。」
耕作「分かった、ここの片付けだけはするから。」
耕作母「柔さんも耕作と一緒に戻って良いだで。」
柔「いえ、今回の後片付けは是非手伝わせて下さい。」
耕作「お袋、柔がこう言ってるから手伝わせてやってくれ。」
耕作母「お前もそう言うなら、仕方ないな。」
柔「ありがとうございます。」
柔「じゃあ、持って行こうか。」
柔達は各々食器他を厨房へ持って行った。
柔「じゃあ、あなた、後でね。」
耕作「分かった、待ってる、慌てなくて良いから。」
柔「は~い、分かった~。」
耕作は柔を残して部屋に戻って行った。
耕作は部屋に入るとコーヒーを入れて机の椅子に座り原稿を読み返した。
耕作「(柔は褒めてくれたけど、手直しする部分が無いか確認するか。)」
耕作は原稿に一通り目を通した。
耕作「(少し加筆するかな?)」
耕作「(2日間で全員の能力を把握してた事を追加しておこう。)」
耕作「(柔の指導者としての特筆すべき能力だし。)」
耕作「(しかし、柔が傍に居る時と違って直ぐに文章が頭に浮かばないな~。)」
耕作「(柔が戻ってきて書くかな?いや、やっぱり自分で書くか。)」
耕作「(以前は柔が居なくても書いてたんだ、きっと書けるさ。)」
耕作は目を瞑ると暫く考え込んだ。
耕作「(聞いた通りに書いて、それに俺が衝撃を受けたって書けば良いか。)」
耕作は黙々と文章を原稿に加筆していった。
誰かが走ってくる足音がした。
耕作「(柔か?何を急いでいるんだ?)」
ドアが勢いよく開いて柔が駆け込んできた。
柔「あなた~、おっ待たせ~。」
耕作「どうしたの?慌てて。」
柔「あれ?あなた、何でそこに?」
耕作「原稿を少し手直ししてたんだ。」
耕作「それより何で慌ててたの?」
柔「えっと、あなたがあたしを必要としてる気がしたの。」
耕作「え?何でそう思ったのかな?」
柔「ただ、何となくだけど、違ってた?」
耕作「(以心伝心って事なのか?それとも機嫌が良いからかな?)」
耕作「いや、違って無いよ、文章が浮かばなくて君が傍に居たら良いな~
とは思ってたんだ。」
柔「そうだったのね、今書いてる分なの?」
耕作「そう、後少しで書けるから、でも、気を遣ってくれて、ありがとね。」
柔「見ても良いかな?」
耕作「うん、構わないよ。」
柔は前と同じ様に耕作の後ろから抱き付いて原稿を覗き込んだ。
耕作「ま~た、そうやって抱き付くんだ。」
柔「うふ、あなたが喜んでたからね。」
耕作「それで、この文章なんだけど、どう?」
柔「あ~、あたしが全員の能力を把握するのに2日しか掛かって無いって
言ったのを書いたんだ。」
耕作「どうかな?そのまま書いてみたんだけど。」
柔「う~ん、何でこんな能力が身に付いたんだろう?」
耕作「そっち?文章の感想を言うかと思ってた。」
柔「あ、ごめんね、でも、これも一応感想になるんじゃないかな?」
耕作「と言う事は、それを俺が推論して書けって事なのかな?」
柔「出来れば?そうして欲しいかな~って。」
耕作「考えてみるか・・、何で見抜く能力が付いたか・・か。」
柔「うん、どう?何か思い付いた?」
耕作「俺の考えだけど良いかな?」
柔「うん、勿論、それで良いよ。」
耕作「君は元々教え上手だったじゃない?」
柔「あたしが?そうだったかな~?」
耕作「高校の時を思い出してごらん?」
柔「あ~、そう言えば、そんな事やってたね。」
耕作「その時に1つの技を重点的に教えてたよね?」
柔「うん、時間的余裕が無かったから仕方なくだけど。」
耕作「それで、その技で勝つ為に色々と工夫して教えてた気がするんだ。」
柔「そうね~、色々考えて教えてたと思う。」
耕作「まあ、似た様な事だね。」
耕作「要は工夫するって言う事はその人の能力を見極めないと
出来ないと思うんだよね。」
柔「何となくだけど、あなたの言わんとする事が分かった気がする。」
柔「つまり、その頃から能力を見極める事が出来てたと。」
柔「その後大学でも同じ事をしてたので、その能力に磨きが掛かったって事?」
耕作「そう言う事になったとしか思えないんだ。」
柔「その磨かれた能力がアメリカの道場で発揮されてたって事で良いの?」
耕作「多分、それで良いと思うよ。」
柔「という事は、1つの技を極めさせようとしてた事で見極める能力が
開眼したって事になるのかな?」
耕作「そうだね、恐らくそれで正解だと思うよ。」
柔「やっぱり、あなたに聞くと謎が解けるな~。」
耕作「俺はヒントを出しただけな気がするけど。」
耕作「解答は君が導き出してたよ?」
柔「まあ、そうなんだけど、あなたのヒントが無ければ解けなかったよ?」
柔「それと言うのも、あなたがあたしの事を良く見てたからだよね~。」
耕作「そうだったね、実際時間が有れば何時も君を見てたから。」
柔「うふふ、今はそれよりもずっと長い時間見てるよ?」
耕作「ははは、確かに、今の方が以前に比べると遥かに長く見てるね。」
柔「そうだね~、素の姿も見せちゃったしな~。」
耕作「これこれ、それは声に出して言わないの。」
柔「良いじゃない~、ここには他に誰も居ないんだから~。」
耕作「まあ、そうなんだけど、万が一って事も有るし。」
柔「は~い、注意しま~す。」
柔「なるほど~、1つの技云々は敢えて書かないんだ。」
耕作「その方が神秘的じゃない?」
柔「そうね、高校の時に能力が開眼ってだけで十分だね。」
耕作「やっぱり、君が居るのと居ないのじゃ文章の進み具合が全然違うな~。」
柔「あたしがあなたの役に立ってるって事になるのかな?」
耕作「勿論さ、十分以上に役に立ってるよ。」
柔「うふふ、嬉しいな~、あなたの役に立てて。」
耕作「良し、出来た。」
柔「お疲れ様~。」
柔「あなた?コーヒーは?」
耕作「お願いね。」
柔は抱擁を解くとコーヒーを入れて耕作に渡した。
柔「はい、共同作業が完成した記念のコーヒーだよ。」
耕作「ありがとね、感謝しながら頂くよ。」
柔「まだ、お風呂には早いな~、何しようか?」
耕作「何かするって言っても、ここには何も無いからな~。」
柔「また膝枕しようか?」
耕作「良いの?」
柔「良いも何もあなたが望む事は・・。」
耕作「あ~、そう言ってたね、拒まないって。」
柔「そう~で~す。」
柔は座布団に女の子座りして自分の太腿を軽く叩いた。
柔「は~い、どうぞ~。」
耕作はカップを机の上に置くと柔の太腿に頭を載せて横になった。
柔「うふふ、今日もこっち向きなのね。」
耕作「君を見ていたいからね。」
柔は極自然に耕作の頭を撫でていた。
耕作「そうやって撫でられると気持ち良いよ。」
柔「前もそう言ってたね、でも、お風呂が有るから寝ちゃ駄目だよ?」
耕作「うん、分かってる、もし寝そうになってたら叩いても良いよ?」
柔「そんな~、あなたを叩くなんて出来ないよ~。」
耕作「じゃあ、髪の毛を引っ張るとか?」
柔「駄目だって~、痛くなる様な事はしないよ~。」
耕作「仕方ない、擽るって言うのは?」
柔「あ~、それなら良いかな?」
耕作「じゃあ、それでお願いね。」
柔「もう~、寝る事前提になってるじゃない~。」
耕作「ははは、嘘、嘘、寝ないから。」
耕作「寝たら君を眺める事が出来なくなるからね~。」
柔「あなたったら~、どんだけ、あたしを眺めたいんだか。」
耕作「だって、君をこの角度から眺める何て滅多に出来ないよ?」
柔「あなたが望むなら何時でも出来るけどね?」
耕作「そう来たか、じゃあ~、ここに来る度にお願いしようかな?」
柔「うん、それで良いよ。」
耕作「ほんとに良いんだね?」
柔「しつこいな~、あたしも嬉しいから良いの~。」
耕作「ふふふ、楽しみにしてるから。」
耕作「今更だけど、君の肌って滑々してるね~。」
柔「え?あ、あの、い、今更?凄く嬉しいな~。」
耕作「何で動揺してるの?」
柔「いえ、いきなり言われちゃったから、どう反応して良いか分からなくって。」
耕作「ふふふ、試合巧者の君でもいきなりだと動揺するんだね?」
柔「違うよ?言ったのが、あなただったからだよ?」
柔「他の人が言ったら普通に応対するから。」
耕作「嬉しい事を言ってくれるね~。」
柔「あなただってそうでしょう?」
耕作「そうだった、茶化す様な事言って、ごめんよ。」
柔「分かってくれたら良いの、でも、ほんとに嬉しかったよ。」
耕作「俺も本心から言ったんだ。」
耕作「ほんとに君の肌は滑々しててきれいだから。」
柔「や~ん、そんな事言いながら擦らないでよ~。」
耕作「あ、ごめん、つい、撫でてしまった。」
柔「そうなのね、でも、その気持ちは分かるわ。」
柔「あたしもあなたの頭を撫でる時がそうだったから。」
耕作「愛おしく感じるんだよね。」
柔「うん、あたしもそう感じたよ。」
柔「ね~、あなた~?」
耕作「どうしたの?」
柔「うふ、上を向いて?」
耕作「あ~、なるほど、分かったよ。」
耕作が上を向くと柔が優しくキスをした。
耕作「素敵なキス、ありがとね。」
柔「うふふ、愛おしく感じたからね?」
耕作「それは俺も同じさ。」
柔「以前、あなたが言ってた事ってこう言う事も含まれてるのね。」
耕作「今のキスの事?」
柔「うん、お互いがそう言う気持ちになったらって言ってたじゃない?」
耕作「あ~、そうだね、今のは正にそれだね。」
柔「今ね?あたし、気持ちが昂ってるけど、今日は止めておくね。」
耕作「その方が良いね、俺もだけど、君の気持ちを尊重するよ。」
柔「あなた、ありがとう。」
耕作「こっちこそ、お礼を言いたい位だよ。」
耕作「君からそう言って貰うと、俺としても助かるから。」
耕作「俺から言うと君は拒否しないって言ってたから。」
柔「うふ、そうだったね。」
柔「そろそろお風呂に入ったら?」
耕作「君はどうするの?」
柔「あたしは洗濯してから入るよ。」
耕作「今から?」
柔「そうしないと、皆の分が間に合わないし。」
耕作「あ、そうか、明日じゃ間に合わないか。」
柔「直ぐに終わると思うから・・。」
そう言うと柔はジッと耕作を見詰めた。
耕作「もしかして・・。」
柔「えへ、分かっちゃった?」
耕作「そんな事して大丈夫かな?」
柔「鴨田さんはもう入ってたから大丈夫だよ。」
耕作「何で知ってるの?」
柔「あたしがこっちに来る時に入ろうとしてたのを見たの。」
耕作「なるほど、それなら大丈夫そうだね。」
柔「あなたは先に入ってて?あたしは後から行くから。」
耕作「分かった、ゆっくり入ってるから。」
柔「あ、それと洗いっこは止めた方が良いと思うの。」
耕作「うん、俺もそう思ってた。」
耕作「万が一その先まで行きそうになると君の気持ちを蔑ろにする事になるし。」
柔「ごめんね、その分明日は・・ね?」
耕作「そうだね、君の気持ちに任せるよ。」
柔「それじゃ、行きましょうか?」
耕作「そうするか。」
耕作が起き上がって立ち上がると、柔も立ち上がった。
二人は着替えと寝間着と洗濯物を持つと風呂場へ向かった。
風呂場に着くと二人は男湯の方に入った。
耕作「あれ?洗濯は?」
柔「あなたと鴨田さんのもだから。」
耕作「あ、そうか、分かった。」
耕作は脱衣所で着ている物を全部脱いで腰にタオルを巻くと洗濯物を柔に渡した。
耕作「お願いね。」
柔「うふふ、やっぱり、タオルは巻くのね?」
耕作「ほら、一応、恥じらいはって。」
柔「うふ、そうだったね。」
柔「じゃあ、洗濯機に入れて回したら直ぐ来るから。」
耕作「あれ?干すのはどうするの?」
柔「お風呂を出てたら干すから。」
耕作「分かった、じゃあ、待ってるよ。」
柔「行ってくるね~。」
柔は鴨田の洗濯物を洗濯籠から取り出すと脱衣所から出て行った。
耕作は風呂場に入って洗い場に行き体を洗い始めた。
耕作「(ほんとに柔って甲斐甲斐しいな~。)」
耕作「(気持ちが昂ってたって言ってたけど。)」
耕作「(風呂に一緒に入るのは明日まで我慢出来なかったのか。)」
耕作「(まあ、単に一緒に入るだけだから別に良いかな。)」
耕作は体を洗い流すと湯船に浸かった。
耕作「あ~、気持ちが良いな~、広々してるから尚更か。」
脱衣所の引き戸が開く音がした。
耕作「早かったね~。」
柔「うん、洗濯物を入れた後に水と洗剤を入れて回すだけだからね。」
柔「あなたはもう体は洗ったの?」
耕作「湯船に浸かる前に洗ったよ。」
柔「そうなのね、じゃあ、入っても良いかな?」
耕作「早く入っておいで。」
脱衣所とのドアが開くと柔がタオルで前を隠して入ってきた。
耕作「きれいだよ。」
柔「うふ、ありがとう~。」
柔は湯船の傍に来てタオルを外し掛け湯をして湯船に浸ると耕作の横に来た。
柔「あ~、何日振りかな~、こうして一緒に入るのって。」
耕作「ここに来る前日だったから3日振りじゃない?」
柔「そんなもんなんだ、凄く前かと思ってた。」
柔「あなた?こうしても大丈夫?」
柔は自分の頭を耕作の肩に預けてきた。
耕作「それ位なら平気だよ。」
耕作「俺がこうしても大丈夫?」
耕作は柔の肩に手を置いて抱き寄せた。
柔「うん、あたしもその位なら平気だから。」
柔「こうして素肌を寄せ合うのも3日振りになるんだね~。」
耕作「そうだね、何だか心地良いよ。」
柔「あたしもそう思ってる。」
耕作「君は体は洗わないの?」
柔「うふ、前も同じ事を聞かなかった?」
耕作「あ、そうか、シャワーの時に洗ってたか。」
柔「そうだよ~、余り洗い過ぎるとお肌には良くないんだよ?」
耕作「そうなんだ、知らなかった。」
柔「名残惜しいけど、そろそろ出ようか?」
耕作「そうだね、君も洗濯物を干さないといけないだろうし。」
二人はそのままの体勢で立ち上がって湯船を出ると体を離し
各々軽く体を拭いた。
その後脱衣所に行き丹念に体を拭いた後、下着と寝間着を着て
脱衣所から風呂場の入口へ向かった。
柔「先に戻ってて、直ぐに終わるから。」
耕作「余り慌てなくても良いよ。」
柔「大丈夫だよ、慣れてるから。」
耕作「そうだったね、じゃあ、戻ってる。」
柔「うん、後でね~。」
柔は洗濯場へと向い、耕作は部屋へ戻った。
部屋に戻った耕作は既に布団が敷いている事に驚いた。
耕作「(ほんとに柔には頭が上がらないな~、ここまでしてるって。)」
耕作は掛布団を捲ると敷布団の上に座った。
耕作「(しかし、慣れてるとは言え、ここまでするって凄いよ。)」
耕作「(柔が無理出来なくなったら、俺がちゃんとしないといけないな。)」
耕作「(それもそう遠くない日な気がする。)」
耕作「(そう言えば、柔は自分の子供にも柔道をさせる気は有るのかな?)」
耕作「(滋悟朗さん達が目指していた物は既に達成されてる訳だし、
どうするんだろう?)」
耕作「(向こうでの話ではさせる感じだったけど、本人に聞かないと分からないか。)」
早足で歩く足音が聞こえてきた。
耕作「(柔か、早かったな。)」
ドアが開いて柔が入ってきた。
柔「あなた~、お待たせ~。」
耕作「早かったね~、って、その手に持ってるのは?」
柔「はい、これどうぞ。」
柔は耕作にビールを渡した。
耕作「ビール、ありがとね。」
耕作「いや、こっちじゃなくて・・。」
柔「これ?あなたと鴨田さんの洗濯物だよ?」
耕作「あ、そうか、ここに干すんだ。」
柔「そうだよ、だってそこに干してるし。」
耕作「それもそうか。」
柔は耕作達の洗濯物を干すと耕作に寄り添って座った。
柔「さあ、一気にどうぞ?」
耕作「あ、そうだね、頂くよ。」
耕作はビールを開けると一気に飲み干した。
耕作「くぅ~、やっぱり、美味いな~。」
柔「うふふ、豪快な飲みっぷりです事。」
柔「あなた?それ頂戴?」
耕作「あ、ごめんね。」
柔は耕作からビールの空き缶を受け取ると机の上に置いて再び寄り添って座った。
耕作「寝ながら話そうか?」
柔「うん、そうだね。」
二人は布団に包まると抱き合った。
柔「うふふ、あなたを感じてる~。」
耕作「ふふふ、俺も君を感じてるよ。」
耕作「今日も色々有って、お疲れ様だったね。」
柔「あなたこそ、お疲れ様でした。」
耕作「明日までは慌しいから、早めに寝ようか?」
柔「そうだね。」
耕作「聞きたい事が有ったけど明日にするよ。」
柔「長くなりそうなお話みたいね、良いよ明日で。」
耕作「君がランニングから帰ってきて覚えたら真っ先に聞くから。」
柔「うん、それで良いよ。」
柔「じゃあ、何時もの様にお願いしま~す。」
柔は顔を耕作の胸に埋めてきた。
耕作「ぐっすりおやすみ。」
耕作は柔の頭を撫でた。
柔「うん、直ぐに眠れそう。」
柔はその言葉通りに直ぐに寝入ってしまった。
耕作「(何だかんだ言っても、やっぱり疲れてるんだな。)」
耕作「(俺も寝るとするか。)」
耕作は目を瞑ると柔の寝息を胸に感じていたが何時の間にか寝てしまった。