柔と耕作(松田)の新婚日記 8日目 (午後編第2部)
文書量(文字数)が膨大になった為、9分割で表記します。
居間に三人が戻ると人数はかなり減っていて、既に帰った人以外は結婚式に出席していた
メンバーと三葉の四人だけになっていた。
滋悟朗「こりゃ~、柔~、どこほっつき歩いとったんぢゃ~。」
柔「あ~、完全に酔ってるな~。」
滋悟朗「あ~?儂ゃ~、酔うとりゃせんぞ~。」
柔「おじいちゃん?少し横になったら?」
滋悟朗「大丈夫ぢゃ、これ位どう~って事ないわ~。」
柔「おじいちゃんはそうだろうけど、他の人が。」
滋悟朗「他の人が何ぢゃ~?」
玉緒「おとうさん?自分の部屋で酔いを醒ましてきて下さいね、まだお昼なんだから。」
滋悟朗「あ~?もう夜ぢゃなかったのか?」
玉緒「まだお昼ですわよ、晩御飯も有るんだから酔いを醒まさないと。」
滋悟朗「そうぢゃった、晩御飯が有るんぢゃったな、分かった、部屋で横になるとするか。」
滋悟朗はよろよろしながら自分の部屋に戻った。
柔「さすが、おかあさんだ。」
玉緒「何年おとうさんの面倒を見てきたと思ってるの?」
柔「参りました~。」
全員「あはは、柔さんの、負け~。」
柔「もう~、皆は~、直ぐそう言うんだから~。」
柔「ところで、今ここに居る人は晩御飯を食べて貰って帰って貰うの?」
玉緒「そうね~、本人達がそれで良ければ、そうしても良いですよ?」
柔「ちょっと待っててね、おかあさん。」
玉緒「どうするつもりなの?」
柔「一人一人に聞いてたら時間が勿体無いから。」
柔「皆~、晩御飯食べて帰っても良いという人は手を挙げて~。」
起きている全員が一斉に手を挙げた。
柔「もう~、ジョディー達は数に入ってるから手を上げなくても良いんだよ~。」
ジョディー「柔?皆、と言っただわ?」
柔「あ、そうだった、ごめんね~。」
柔「富士子さん達とナンダさん達も食べて帰るんだよね。」
富士子「え?晩御飯を食べるって事だったの?」
柔「ちゃんと言ったよ?食べて帰って良い人って。」
富士子「あ~、そうだったのね~、花園さんがあんな風だったから、
そっちに気を取られてたわ。」
柔「あ~、あれじゃ、直ぐ帰れないよね、富士子さん達も食べて帰ってね。」
富士子「そうしようかしら、お願いしま~す。」
柔「ナンダさん達はどうするの?手は上げてたけど。」
ナンダ「私は食べて帰ろうかと思ってる。」
マリリン「私も~、食べて~、帰る~。」
四品川「私も良いかな?食べて帰っても。」
キョンキョン「久しぶりだし、もう少し皆とお話したいです。」
柔「は~い、分かった~。」
柔「皆、だって。」
玉緒「数えた方が早かったわね?」
柔「あは、そうだったね。」
玉緒「一応、披露宴はこれで終了とします、後は残ってる物を食べたり
飲んだりしてて構いませんから。」
玉緒「皆さん、長い時間お疲れ様でした。」
柔「皆さん、今日はありがとうございました。」
耕作「皆様、本日は大変ありがとうございました。」
全員「二人もお疲れ様でした~。」
柔「ここの引き取りっていつ来るの?おかあさん。」
玉緒「3時位に来て貰う様にしてるから、このままここに居て貰っても大丈夫よ。」
柔「そうだったのね、それなら皆ゆっくり出来るね。」
柔「あれ?祐天寺監督とおとうさんは?」
玉緒「気分が悪くなったから、虎滋朗さんに連れて行って貰って、虎滋朗さんと一緒に
私達の部屋で休んで貰ってますよ。」
柔「さては~・・。」
玉緒「そうなのよ、おとうさんが無理やり飲ませてたみたいなの。」
柔「もう~、しょうがないな~、おじいちゃんは~。」
柔「あ、富士子さん、今日は練習は無かったの?」
富士子「ほら、明日、試合が有るからって、今日は休みにしてたみたい。」
柔「それなら良かった、練習が有るのに監督が居なかったら示しがつかないもんね。」
ジョディー「柔?」
柔「うん?どうしたの?ジョディー。」
ジョディー「今日、練習?するだか?」
柔「うん、そうしようと思ってるよ。」
ジョディー「そうだか、皆、したい、言ってる。」
柔「そうなの?皆。」
クリスティーは頷いた。
テレシコワ「私、体、動かしたい。」
マルソー「私も、体、動かして、おきたい。」
柔「そうなのね、でも、アルコールは大丈夫?」
テレシコワ「皆、そこまで、飲んでない、問題ない。」
柔「やっぱり、皆控えてたのね、さすがね~。」
柔「練習する時になったら声を掛けるから。」
マルソー「柔、頼んだ、声、かけて。」
柔「うん、分かったよ。」
柔「まだ、時間が有るから、寝てても良いよ?」
ジョディー「そうするだわ、柔、起こして、くれよ?」
柔「うん、必ず起こすから、心配しないで寝てて良いから。」
テレシコワ「私、少し、横になる。」
マルソー「私も~。」
クリスティー「私、も。」
柔「皆だね、分かった~、少しでも寝るとスッキリするから。」
柔「ナンダさん達は?」
ナンダ「まだ、食べ物残ってるから、それに四品川さんはまだ食べたいみたい。」
柔「満足いくまで食べて良いからね~、四品川さん。」
四品川「そうするね~。」
柔「キョンキョンは寝なくても平気?」
キョンキョン「そうですね、少し横になってます。」
柔「そうしてね。」
柔「花園君は酔いつぶれてる、富士子さんのご両親も横になってる、
お父様達も寝てるのかな?」
耕作「親父もお袋も酒は弱いからね、酔い潰れてるんじゃないかな?」
柔「まさか、おじいちゃんじゃ無いよね?飲ませたの。」
耕作「あ、いや、少しでも、ああ言う風なるから、それは無いと思うよ。」
柔「そうなんだ、でも大丈夫かな?」
耕作「ちゃんと飲む量は加減してると思うよ。」
柔「それなら心配しなくても良いかな?」
耕作「柔はほんとに気配りが凄いよね。」
柔「折角、来て頂いたのに楽しくなかったら申し訳ないから。」
耕作「優しさも有るんだね。」
柔「えへ、そう言われると嬉しいな~。」
耕作「それは良いとして、柔は休まなくても良いの?」
柔「少し休もうかな?皆の事が確認出来たし。」
耕作「玉緒さん、柔を上で休ませてきても構いませんか?」
玉緒「是非そうしてあげてね、気が張ってるから疲れてるのが分からないんだと思うから。」
耕作「はい、分かりました。」
耕作「柔、上に行こうか。」
柔「うん、そうする~。」
柔「皆、また、後でね~。」
ジョディー「可愛がって、貰うだか?」
富士子「可愛がって貰いなさいね~。」
柔「もう~、寝る為に上に上がるんだから~。」
マルソー「え~、愛して、貰うの~?」
柔「マルソーさん、違うってば~、休憩する為に寝に行くだけだから~。」
全員「あはは、ゆっくり、休んでね~。」
柔と耕作は台所に寄ってポットカップを持つと上に上がった。
上に上がり部屋に入ると耕作はベッドに座った。
柔「じゃあ、いつもの様に。」
耕作「お願いね。」
柔「うふ、分かった~。」
柔はコーヒーを2杯入れて1つを耕作に渡しながら寄り添って座った。
柔「全てが無事に終了した記念のコーヒーだよ~。」
耕作「今日の事を思い出しながら頂くね。」
柔「ふ~、長い様で短かった気がする、まあ、披露宴は最初しか居なかったけど。」
耕作「そうだね、でも、あそこまでが披露宴って気がしなくも無いけど。」
柔「確かにそうかも、後の方は宴会になってたし。」
耕作「しかし、柔は向こうに居る時からそうだったけど、甲斐甲斐しいよね。」
柔「そうかな?」
耕作「だって皆に声を掛けてたじゃない?」
柔「あ~、あれはね~、途中で抜けたのも有ったし、皆、特に短大の四人とは
全然話して無かったからね。」
耕作「なるほどね~、気配り上手なんだね。」
柔「えへ、そうでもないよ?」
耕作「いやいや、かなり気を使ってたよ?全員に。」
柔「あなたって、あたしの事をほんとに良く見てるんだね~。」
耕作「前も言ってたでしょう?」
柔「あ~、あたしを眺めてると嬉しくなるって?」
耕作「うん、そう言う事だよ。」
耕作「この会話、これで何度目になるのかな?」
柔「え?あたし、そんなに同じ事を何回も聞いてるの?」
耕作「俺の記憶に間違いが無かったら、聞いてるよ?」
柔「そうなんだ、あなたが嬉しくなるのは何回聞いても良いかな?あたしも嬉しくなるし。」
耕作「柔は寝ないといけないよ?」
柔「じゃあ・・。」
耕作「また、脱ごうとしてるでしょう?」
柔「え~、良いじゃない~。」
耕作「誰か上がってきたらどうするのかな?」
柔「あ、それが有るか。」
耕作「少しは周りの状況も考えないとね?」
耕作「柔道ではあれだけ周りの状況を把握してるのに、何でなんだろう?」
柔「柔道は無意識で把握してるからじゃ無いの?」
耕作「あ、そういえばそうか。」
耕作「まあ、良いか、大人しく寝るんだよ。」
柔「は~い、あ、でも、着替えないと。」
耕作「何で?」
柔「このまま寝たら着崩れするじゃない?」
耕作「それもそうだね、で、何に着替えるつもりかな?」
柔「起きたら練習に行くつもりだから、スポブラとスポショに着替えて寝ても良い?」
耕作「その上には何か着ないの?」
柔「あなたが嫌なら何か着るけど?」
耕作「君も毎回そうやって意地悪するね?」
柔「そうかな?でも何で意地悪になるの?」
耕作「俺が嫌いな訳無いって知ってるでしょう?」
柔「えへ、知ってるよ~。」
耕作「ま~た、俺を揶揄ったんだね?」
柔「ごめんね~、代わりにお詫び~。」
耕作「また、俺に着替えさせるつもりなんだね?」
柔「良いでしょう~、着替えをお願いする位は~。」
耕作「その表情でそう言われると断れないの分かってやってるね?」
柔「ね~、お願い~。」
耕作「分かったから、持っておいで。」
柔「わ~い、やった~。」
柔はスポブラとスポショを選んで持ってきて耕作に渡すと前に立った。
耕作「ま~た、俺を誘惑する様なのを選んできたね~。」
柔「違うもん、あなたに喜んで貰いたいだけだもん。」
耕作「ありがとうね、俺を喜ばそうとしてくれて。」
耕作「それじゃ、どっちから脱がそうか?」
柔「うふ、あなたのお気に召すままに~。」
耕作「じゃあ、上からいくね。」
柔「は~い。」
耕作はシャツのボタンを外すし脱がすと柔は背を向けた。
ブラのホックを外して脱がした瞬間、柔は胸を隠した。
耕作「ほら~、隠したら着せられないよ?」
柔「一応ね?あなたに言われた事は守ってるよ?」
耕作「あ~、そう言えばホイホイ見せる物じゃ無いって言ったね。」
耕作「でも、そのままだと着せられないから。」
柔は胸を隠していた両手を上に挙げて万歳の姿勢を取った。
耕作「背中、凄くきれいだよ。」
柔「うふ、ありがとう~。」
耕作はスポブラを上から被せる様にして着せた。
柔はスポブラをきれいに整えると前を向いた。
耕作「次は下だけど向こうを向いたままでも良いよ。」
柔「あ、そうだね、じゃあ、そうする。」
柔はまた背を向けた。
耕作はスカートを脱がして更にショーツも脱がした
耕作「相変わらず、きれいだね~。」
柔「や~ん、もう~、エッチね~。」
耕作「お約束、ありがとうね。」
柔「いえいえ、どういたしまして。」
耕作がショーツを穿かせると柔はきれいに整えた。
柔「あなた、ありがとう~。」
耕作「ふ~、冷や冷やものだよ?」
柔「どうして?」
耕作「着替えの最中に誰か来るんじゃないかと思うとね。」
柔「足音が聞こえたらお布団に潜り込むから。」
耕作「なるほど、そう言えば、君は聴力が良かったね。」
柔「このまま寝ても良いかな?」
耕作「構わないけど、タオルケットか何かは被ってね。」
柔はベッドに横になった。
柔「あなたは寝ないの?」
耕作「寝ないけど、横にはなろうかな?」
柔「じゃ~、ここに。」
柔は自分の直ぐ横を叩いた。
耕作「抱き合って寝るのかな?」
柔「あなたは起きてても良いよ。」
耕作「抱き合って起きてるのも変な気もするけど。」
柔「眠くなったら寝ても良いよ。」
耕作「何か、いつもと同じパターンな気がするな~。」
柔「良いから~、早く、早く~。」
耕作「じゃあ、横になるよ。」
耕作が柔の横に寝ると柔は抱き付いて来た。
耕作も反射的に抱き締めていた。
耕作は片手を外して柔の頭を撫で続けた。
柔「うふふ、気持ち良いな~。」
耕作「こうした方が寝易いでしょう?」
柔「うん、ありがとう~。」
柔は耕作の胸に顔を埋める様にして目を瞑り撫でられるのを楽しんでいた。
柔「あ、そう言えば、明日の試合って対戦順はどうするんだろう?」
耕作「ランクの順番で良いんじゃない?」
耕作「その辺りは滋悟朗さんと虎滋朗さんが決めるんじゃないかな?」
柔「そうだよね、任せておけば大丈夫か。」
耕作「うん、それで良いと思うよ。」
耕作「明日の事は、後で考えれば良いから、今は取り敢えず眠ってね。」
柔「うん、そうする~。」
柔は目を瞑って暫くすると眠っていた。
耕作「(まだ興奮が冷めないんだろうな。)」
耕作「(あ、そう言えば、化粧は全部落として無かったな~。)」
耕作「(まあ、良いか、服に付いてたら着替えれば済む事だし。)」
耕作「(ふふ、こうして寝顔を見るのも何度目かな?)」
耕作「(柔の寝顔って何でか微笑んでる様に見えるな~。)」
耕作「(それも有るから、可愛い寝顔になるんだろうな。)」
耕作「(俺も少しだけ寝るか。)」
耕作も目を瞑って柔の体の温もりを感じているうちに眠っていた。
耕作はふっと目を覚ました。
柔は抱き付いたまま寝ている様だった。
耕作「(どの位寝てたのかな?)」
耕作は時計を見て時間を確認した。
耕作「(14時過ぎか、ちょうど良い睡眠時間だな。)」
耕作「(どうするかな~、もう少し寝かせておいた方が良いのか。)」
耕作「(柔が皆を起こすって約束してたから、そろそろ起こした方が良いのか。)」
耕作「(無理に起こすのも可愛そうだし。)」
柔「う~ん・・、あなた~・・。」
耕作「(寝言かな?)」
耕作は柔を見たがまだ寝ている様だった。
耕作「(寝言だったか。)」
耕作「(いつの間にか掛けていたタオルケットが柔の向こう側で丸まってるな。)」
耕作「(熱くなって取ったのかな?)」
耕作は再び柔を良く見て焦った。
柔のスポブラの肩紐が左肩から腕にずり下がっていて左胸の膨らみを
覆っている部分が半分位まで下がっていた。
耕作「(危ない格好になってるな、何とかしないといけない。)」
耕作はそう考えて右手で肩紐を肩までそっと上げた。
柔「う~ん・・、ダメよ~・・。」
耕作「(う、起こしてしまったか?)」
耕作は柔の顔を見たが目を瞑って寝息をたてて寝ていた。
耕作「(ふ~、起こさなかったか、良かった。)」
耕作は更に胸の膨らみを覆っている部分を完全に覆う様に上に挙げた。
その瞬間柔の体がぴくっと動いた。
耕作は再び柔の顔を見ると柔が微笑んで耕作を見ていた。
耕作「起きたの?」
柔「うふ~、あなたに、起こされたの~。」
耕作「俺が起こしたの?」
柔「あなたがあたしのバストをもぞもぞしてたからだよ~。」
柔「何をしてたの~?」
耕作「あ、ブラがずれてバストが見えそうになってたからちゃんと直してたんだ。」
柔「ほんと~?」
耕作「ほんとだって、それ以外の事は何もして無いから。」
柔「うふ、しても良かったのに~。」
耕作「これこれ、また、そんな事を言って俺を困らせないの~。」
柔「え?困るの?じゃあ、止めるね。」
耕作「えらく、聞き分けが良いんだね。」
柔「だって、あなたが困る事はしないって向こうに居た時に決めてたからだよ。」
耕作「あ、そう言えば、そんな事を言ってたね。」
柔「うん、そうなの~。」
耕作「ところでそろそろ起きる?14時過ぎだけど。」
柔「あ、そうだね、みんなを起こさないと。」
柔「でも、その前に。」
柔は耕作に抱き付いてキスをした。
耕作「ありがとうね。」
柔「コーヒーを飲む時間位良いよね?」
耕作「それ位なら良いかな?」
柔は起き上がりベッドから降りるとコーヒーを2杯入れた。
耕作が起き上がりベッドに座ると片方を渡して寄り添って座った。
柔「あなたの優しさに満ち溢れたコーヒーだよ~。」
耕作「君の魅力も満ち溢れてるけどね。」
柔「うふふ、ありがとう~。」
耕作「練習は柔道着を着てするつもり?」
柔「ううん、体を動かすだけにするからウェアを着ようかと。」
柔「多分、皆もそうすると思うよ。」
耕作「そうなんだね、俺も見てても良いかな?」
柔「見ていないと記事が書けないでしょう?」
耕作「それもそうか、じゃあ、見てるから。」
柔「うん、しっかりと見ててね。」
耕作「そろそろ行くかい?」
柔「そうね、これ以上遅くなると練習する時間が無くなっちゃうもんね。」
柔はトレーニングウェアを着ると、ポットとカップを持った。
柔「じゃあ、あなた行きましょう?」
耕作「うん、下りようか。」
二人は階下に下りると台所へ行きポットとカップを置いて居間へ向かった。
居間に入ると皆が横になっていた。
二人は小声で。
柔「他の人を起こさない様にしないといけないね。」
耕作「そうだね、体を揺すって耳元で囁いたら良いんじゃないかな?」
柔「うん、そうするね。」
柔は最初にジョディーの体を揺すり耳元で起きる様に言っていた。
ジョディーが起きると他の三人も同様にして起こしていった。
柔は小声で。
柔「皆、着替えはお風呂場の脱衣所でしてね。」
皆は頷いていた。
柔「じゃあ、あたしは先に道場に行ってるから。」
ジョディー達四人は着替えを持って脱衣所に向かった。
柔と耕作は柔道場に向かった。
柔「ジョディーが場所を知ってて助かった~。」
耕作「そうだね、一度来て滞在してたから、どこに何が有るか分かってるだろうね。」
二人は道場に入り、耕作は入り口付近に待機した。
柔は奥の方に行くと柔軟体操を始めた。
耕作「(いつものパターンと違うやり方なんだ。)」
耕作「(しかし、体が柔らかいな~、俺にはあんな姿勢はもう無理だな~。)」
耕作「(いつものトレーニングにも柔軟要素は入ってたけど、あそこまで
入念にはして無かった気がする。)」
ジョディー「松田、来てただか。」
耕作「皆来たね、うん、記事を書かないといけないから見てるんだ。」
ジョディー「そうだか、柔、もう、始めてただか。」
テレシコワ「私達、今から、始める。」
マルソー「柔、場所、どこでも、良い?」
柔は運動を中断した。
柔「うん、どこでも好きな場所でして良いよ。」
クリスティー「分かった、柔。」
四人は思い思いの場所で柔軟運動から始めていた。
柔は皆が始めたのを確認した後、また自分の運動を再開した。
耕作「(こうして見ると、皆、それぞれにやり方が違うのが良く分かるな~。」
柔の居る方向から畳を叩く音がした、受け身の練習に移っていた。
耕作「(今日は全ての受け身のやり方をしてるんだ。)」
耕作「(きっと、朝の練習でも、あんな風にしてるんだろうな。)」
暫くするとあちこちで畳を叩く音がし始めた。
耕作「(皆も同じ様に全ての受け身のやり方をしてるのか。)」
耕作は柔に視線を送った。
柔と目が合うと耕作に対して微笑んでいた。
耕作「(あの微笑はいつものと同じなんだな。)」
柔は受け身の練習が終わると正座をして目を瞑っていた。
耕作「(何をしてるんだろう。)」
いつの間にか全員が受け身の練習を終えていた。
そして皆も正座して目を瞑っていた。
耕作「(皆、同じ事をしてるんだ、何の意味が有るんだろう。)」
耕作「(試合前なら精神統一の為にする事は有るんだろうけど、練習でもするのかな?)」
柔が立ち上がった、そして誰も居ない空間に向かって一礼をすると柔道の開始の構えを
取って微動だにしなくなった。
耕作「(一点を見据えてる、実際に試合で真剣になった時の目付きと同じだ。)」
他の四人も立ち上がって柔と同じ動作を始めていた。
耕作「(四人も同じ事をしている、柔を見習ってしてるのか?)」
柔が構えを解いて一礼して耕作の元にやって来た。
耕作「終わったの?」
柔「うん、終わったよ~。」
柔は耕作に屈託ない笑顔を見せてそう返事した。
耕作「お疲れさん。」
柔「余り疲れて無いけどね。」
耕作「そうだよね、いつもと比べると軽めだし。」
柔「そうだね~、試合前はこれ位でも良いかなって。」
耕作「連戦するからなの?」
柔「それも有るけど、自分の体に異常がないか確認するだけだから。」
耕作「え?今のでそう言うのも分かるの?」
柔「正座してたでしょう?」
耕作「うん、それが関係有るのかな?」
柔「目を瞑ってる間、自分の体の調子を感じていたの。」
耕作「それは俺には分からない感覚だな~。」
柔「あなたも運動した後にどこかが痛くなった事無い?」
耕作「あ~、それは有るね、太腿が張ってるとか肩に張りが有るとか。」
柔「そう言うのを感じてたんだよ?」
耕作「そうだったのか、今の説明で納得したよ。」
耕作「他の人もしてたけど、同じ事をしてたのかな?」
柔「どうなんだろう?単に瞑想してるだけかもしれないけど。」
耕作「という事は、柔だけかもしれないんだね?目を瞑って体の調子を感じるのは。」
柔「そうかもしれないね。」
耕作「その後に柔道の開始の時の構えをしてたけど、あれは何をやってたの?」
柔「あれは、見たまま?で良いと思うよ。」
耕作「見たままだと、開始の時の構えをやってたとしか思えないんだけど。」
柔「それで良いと思うよ、他にも有るけど、言葉では説明し辛いかな?」
耕作「感覚的な物って事なのかな?」
柔「あ~、それが近いかも。」
耕作「やっぱり、柔は柔道の天才なんだね~。」
柔「あは、煽てても何も出ないからね~。」
耕作「以前も言ったけど天才の感覚は常人には理解出来無いからね。」
柔「それに似た様な事を言ってたね。」
耕作「他の人のも同じなのかな?」
柔「どうなんだろう?それぞれの感覚でやってるのかも?」
耕作「そうなのか、俺は対戦相手を想定してやってると思ってたけど違うんだね。」
柔「そう言う人も居るんじゃないかな?」
柔「対蹠的に技を出す場合はそう言う想定もしてるかもね。」
耕作「あ~、それで君だけが違う理由が分かった、」
柔「そうなの?」
耕作「だって君は対蹠的に技を出して無いって言ってたじゃない?」
柔「あ、そうだったね。」
耕作「あ、皆も終わったみたいだ。」
柔「皆、お疲れ様~。」
ジョディー「お疲れ様だわ。」
テレシコワ「お疲れ様。」
マルソー「お疲れ様、でした。」
クリスティー「お疲れ、様~。」
柔「皆は着替えたら、また、居間で寛いでてね。」
ジョディー「柔、どうするだか?」
マルソー「松田と、一緒、居るの?」
柔「そうなるのかな?」
柔「あなた、どうする?」
耕作「そこで俺にバトンを渡すの?」
柔「だって~、あなたに決めて欲しいな~って。」
テレシコワ「柔?甘えてる?」
柔「あ、ごめんね~。」
耕作「玉緒さんが晩御飯をどうするか次第じゃない?」
柔「あ、そうか、作るなら手伝わないとだね。」
耕作「うん、そう言う事だね。」
柔「取敢えず、皆は着替えて居間に居てね。」
ジョディー「分かっただわ。」
テレシコワ「柔、後で。」
マルソー「またね、柔。」
クリスティー「後で~。」
四人は着替える為に脱衣所に向かった。
耕作「じゃあ、玉緒さんに確認しに行こうか。」
柔「うん、そうする~。」
柔と耕作は道場を後にした。